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墨田区は東京23区の東部に位置し、区の名前にもなっている隅田川に沿って発展してきました。古くから下町として栄え、いまも下町情緒が色濃く残っています。江戸時代には庶民が元気に活躍する町として、地域や人とのつながりが深い環境の中から独特の文化や地場産業を育んできました。現在は住宅地域と商業地域が混在し、「ものづくりの町」の一面もあり、製造業が集まっています。主流は金属品、印刷業、繊維王業などですが小規模事業者が多く、一家で稼業を支える家族経営が特徴です。
墨田区の商業の中心地はJR総武本線と地下鉄半蔵門線の駅がある錦糸町で大型商業施設が充実し、南西部のJR総武線・両国駅には大相撲が行われる「国技館」があります。国技館周辺には多くの相撲部屋が軒を並べ、普通に町を歩く力士の姿が見られるのがちょっと不思議な風景です。
そして区の北部の中心といえば、2015年5月、東京スカイツリーが開業した押上・業平地区です。自立式鉄塔としては世界一の高さ634mの地上デジタル放送用タワーは開業当時は空前のブームになり、日本全国から観光客が押し寄せました。その周辺には多彩な商業施設がオープンし、東京の新しい観光スポットとして注目を浴びています。
また江戸中期に始まった「両国川開き花火大会」から継承された「隅田川花火大会」は夏の風物詩として大勢の見物客に親しまれています。