建築・建設業の求人をお探しの方は建築建設bizへ。詳しくはこちら!

建築業界の求人を見極めるコツ!ブラック企業の見分け方を紹介

この記事は約13分で読めます。

建築業界に就職、転職したいと考えているものの、ブラック企業が多そう…といった印象を抱いている方は多いのではないでしょうか。

建築の仕事は実際に肉体的にも精神的にもキツいと感じる方が多いです。

せっかく国家資格や特殊な資格、スキルを身に着けても、建築の仕事がつらくて異業種に転職してしまっては学んだことを活かせません。

建築業界に就職、転職する際は、企業の見極めが大切です。

建築業界で長く働き続けられる、自分の得意やスキルを活かし続けられるような働き方ができる企業を探しましょう。

今回は建築業界の中でもブラックとされる企業の特徴や、ホワイト企業を見つけるためのポイントを紹介します。

建築業界がブラックと言われる理由

まずはどうして建築業界はブラックだと言われているのかを確認しましょう。

人によって、また就職する企業によってはこれらの問題がないケースもあります。

問題点をあらかじめ洗い出しておくことで、より自分にあった企業をみつけやすくなります。

人材不足で人手が足りない

建築業界は人材不足が続いており、常に人手が足りない状態です。

少子高齢化の影響により若い働き手が少なく、高齢の職人が細々と仕事を続けているといった企業も少なくありません。

建築業界がブラックだ、スキルや仕事内容のわりに給料が見合わないといったイメージが強くなるにつれて建築業界を目指す若者自体が減り、今後も人材不足が解決する見込みはほとんどありません。

少ない人数で仕事を回さなければならないので、複数の現場を掛け持ちする、ハードな残業が続く、現場の仕事だけでなく膨大な事務作業もしなければならないといった問題があります。

パワハラやセクハラが横行しやすい

建築業界は小規模な企業も多く、中には家族経営、ワンマン経営の企業も少なくありません。

そのような企業ではパワハラやセクハラが横行しやすく、建築の仕事自体は好きなのに職場の環境が悪くて精神的にダメージを負ってしまうというケースがあります。

体育会系の厳しい上下関係を求める風潮もあり、企業全体の雰囲気が肌に合わないと感じる方も多いでしょう。

うつ病やPTSDといった精神的な疾患は、一度発症すると治療に年単位の期間が必要になります。無理に仕事を続けた結果仕事を辞めざるを得なくなる、そして転職までに時間がかかるようになってしまうかもしれません。

人材不足が続く建築業界にとって女性は大切な働き手ですが、産休や育休の制度が整っていない、男女で仕事内容や給与に差をつけるといった企業が多いのも事実です。

女性の働き手が定着せず、結婚や出産を機に退職してしまったり異業種に転職してしまいます。

肉体労働がきつい

建築業界の仕事はやはり肉体労働が多いです。

寒くても暑くても、雨や雪が降っていても屋外での作業を続けなければなりません。

重機を扱ったり重たい資材を運んだり高所で作業をしたりといった、危険を伴う仕事も多いです。

このような肉体労働は体が資本です。体力がなかったり体調を崩しやすい方にとってはハードな仕事となるでしょう。

また、若いころは平気でできたことも年齢を重ねることでつらくなってきます。

長時間の残業や休日労働など、無理な働き方を続けることで休息を十分に取れず、結果的に仕事ができなくなってしまうかもしれません。

建築の仕事の中でも肉体労働の少ない職種を選ぶという手もあります。

異業種へ転職しにくい

建築業界ではさまざまなスキルが必要になります。仕事のために建築系の国家資格を複数取得したという方も多いでしょう。

ですが建築系で身に着くスキルは建築業界でしか活かせないものがほとんどです。

建築の仕事が嫌になって異業種に転職しようと思っても、異業種で通用するスキルがないため転職活動に苦戦してしまう可能性が高いです。

とくにシニア世代の異業種への転職は非常に厳しいものになるでしょう。

結果また建築業界で転職をすることになり、同じような悩みを抱えてしまうことにもつながります。

すべての建築会社がブラックなわけではない

建築業界は上記のような理由からブラックだと言われることが多いですが、必ずしもすべての企業がブラックだというわけではありません。

中にはいわゆるホワイト企業と称される企業もあり、働きやすい環境が整っています。

ホワイトな建築会社とはどんな特徴があるのかを見てみましょう。

働き方改革が進んでいる会社も

建築業界でも働き方改革が進められています。

もともと建築業界は残業や休日労働が当たり前、賃金も低く仕事内容と収入が見合わないのが当たり前という風潮がありました。

ですが働き方改革により、休日や残業時間が明確に定められました。

中小企業は現在労働環境を整えるための猶予期間とされていますが、2024年の4月からはすべての企業に対して残業時間や休日が規定されます。

事務作業や管理業務のIT化が進められ、業務効率を高めている企業もあります。

就職、転職の際にはその企業で働き方改革がどれくらい進んでいるのかをよく確認するといいでしょう。

完全週休二日制・残業が少ない

「週休二日制」と「完全週休二日制」は違います。週に休日が二日確約されているのが「完全週休二日制」です。求人を見るときはこの点に注意しましょう。

また、残業時間についても必ず確認してください。最大で月にどれくらいの残業時間があるのか、提示されている残業時間は正確なものなのかを見極めることは大切です。

法律で残業時間については1分単位で割増賃金を支払うことが義務付けられていますが、守っていない建築会社が多いのも事実です。残業時間をどのように管理しているのかも確認しましょう。

建築業界の仕事はスケジュールの進行や繁忙期によって、残業時間がゼロというのは難しいです。

どうしても残業を避けたい、プライベートな時間、家事や育児にかける時間を優先したいのであれば、事務の仕事や在宅でできるCADの仕事などを探すのがおすすめです。

企業の口コミをチェックする

就職や転職の際にはその企業がブラック企業かホワイト企業かを見極めることが大切ですが、求人ページだけを見ていてもなかなかイメージがつきません。

求人ページや公式サイトには魅力的なことばかりを書いて、実際に入社すると書かれてあることとまったく違う職場環境だったというケースも少なくありません。

そこで役立つのが企業の口コミサイトです。実際にその企業で働いていた人やその企業と取り引きした人からの口コミが寄せられています。

求人情報の記載内容と仕事内容が合っているか、職場の雰囲気はどうか、そして口コミを書いている人が退職しているのであれば何が理由で退職したのかなどを確認しましょう。

求人ページや公式サイトからは見えてこないその企業の実態も確認することで、より企業を見極めやすくなります。

業種や職種によって向き不向きがある

一口に建築業界といっても、その仕事内容はさまざまです。

同じ建築業界でも職種を変えるだけで働きやすくなったり、長く続けられたりするかもしれません。

現場、販売・営業、事務と大きく3つにわけられる職種のそれぞれの特徴を見ていきましょう。

現場の仕事の特徴

建築業界のメインとなるのが現場の仕事です。

資材を運んだり指示された仕事をおこなう基本的な仕事から、現場を監督したり指示したり、設計図を作成してその通りに作業を進めるといった責任のある仕事までさまざまな仕事があります。

現場監督や設計などの仕事は国家資格や実務経験がなければなかなかすぐにできるものではありません。そのため下積みを経験しなければなりませんが、この段階で仕事がキツい企業に入社してしまうと夢半ばで諦めることになってしまいます。

きちんと休息が取れる、残業時間が少ない、給与が仕事内容に見合っている、職場の環境がいい企業に入社できれば、肉体労働である現場の仕事も長く続けることができるでしょう。

営業・販売の仕事の特徴

建築業界の仕事を支えるのが営業や販売の仕事です。

その企業が建てた建築物の魅力を伝えたり、他の建築会社よりも自分が勤めている会社に依頼することで得られるメリットを伝えたりして仕事を獲得します。

営業や販売の契約件数によって企業の売り上げも大きく変わるため、非常に大切な仕事です。

営業や販売のスキルがあれば建築業界未経験でも転職しやすく、自身の得意な仕事、身に着けてきたスキルを活かして働くことができるでしょう。

また、反対に建築業界の営業や販売で身に着けたスキルは別の業界への転職にも役立てられます。営業や販売の仕事が好きという方にはおすすめです。

一方で厳しいノルマが課せられているところも多いです。建築の営業や販売は一件で数千万円から数億円もする非常に高額な取引がメインです。そのため月に1,2件契約が取れれば上出来といったことも多く、心が折れてしまう可能性もあります。

事務の仕事の特徴

建築業界にも当然事務の仕事はあります。建築業界ならではの複雑な書類を作成したり、給与や支払いなどのお金の管理をしたり、その他現場の仕事がスムーズに回るようにサポートするのが事務の仕事です。

建築に関する資格やスキルがなくてもできる仕事ですので、まずは建築業界を肌で感じたい、働きながら学びたいという方に人気です。

残業や休日労働もほとんどないので、プライベートを大切にしたい、家事や育児と仕事を両立させたいといった方にもおすすめです。

ですが建築業界の中でもっとも給与が低く、最低ラインの収入しか得られない可能性もあります。

また、小規模の建築会社では事務スタッフだけを採用するというケースは少ないです。現場作業や営業、販売などの傍らで事務作業ができるスタッフの方が効率的なため、完全に未経験から建築の事務の仕事を探すのは難しいでしょう。

求人の数の割に応募する人数が多いので、他より抜きんでたスキルや経験がなければ採用されないと思っておいていいでしょう。

こんな会社は要注意!ブラック企業の見極め方

それでは実際に、求人ページや公式サイト、ネットの口コミなどからブラック企業を見極めるポイントをチェックしていきましょう。

求人ページに記載されている内容が魅力的でも、それが事実だとは限りません。自分に合わない社風である可能性もありますので、就職、転職を考える際はさまざまな角度からその企業を研究することが大切です。

募集期間が長い・常に募集している

求人の募集期間をチェックしてみましょう。1週間程度と短い募集期間の求人から、3か月から半年、中には1年中人材を募集している求人もあります。

募集期間が長い企業は人材不足が続いている、つまり新しく人材が入ってきても定着せずにすぐに辞めてしまうという実態が隠されている可能性が高いです。

新しい事業を開始したため人材が足りない、業績が上がっており余裕ができたため新たに人材を募集したいといった場合でない限り、人材を常に募集している企業には注意が必要です。

応募条件が緩すぎる

資格や経験がなくても応募できる求人は、異業種からの転職や未経験からの就職を考えている方にとっては魅力的です。

建築業界の仕事の中には、確かに誰でもできるような仕事も多くあります。運転するだけ、資材を運ぶだけ、言われたことを指示通りにするだけといった肉体労働です。

これらの仕事なら確かに無資格や未経験でもすぐにできますが、このような仕事を続けていてもなかなか建築に関するスキルは身に着けられません。

また、「誰でもいい」といった考え方をしている企業は社員を大切にしてくれません。休んだり怪我をしても手当てがない、切り捨てられるといった可能性もあります。

給料も高くなく、企業との信頼関係も築けないため人材が定着せず、さらに募集条件が緩くなるという悪循環に陥っている可能性も高いです。

提示される給与が高すぎる

求人ページに提示されている給与が高すぎる企業にも注意が必要です。

経験者、有資格者しか募集していない管理職などの仕事であれば給与が高く設定されていることもありますが、そうでない場合、相場よりも異常に高い給与の裏側にはさまざまなトラップが仕掛けられている可能性があります。

ノルマを達成しなければならない、インセンティブをすべて含めた金額である、フルで残業をした金額である、さらにみなし残業を含んだ金額であるというケースも少なくありません。

ノルマを達成しなかった場合や残業をしなかった場合は最低限の給与しか支払われない、どんなに残業をしても残業代が給与に含まれているためオーバーしたとしても残業代が支払われないなどの可能性もあります。

給与は就職先、転職先を探すのに重要なポイントではありますが、それだけに釣られて失敗しないよう注意してください。給与の内容に不明な点がある場合はかならず質問し、納得できる答えを得られるか見極めるようにしてください。

残業時間や有休消化率などを明確にしない

就職や転職では面接は欠かせません。この面接の段階で不安要素はすべて取り除く必要があります。

残業時間や給与、休日のことなどは質問しにくいと思っている方も多いですが、求人ページを見てもきちんと書かれていなかった場合は積極的に質問しましょう。

月々にどれくらいの残業があるのか、最大で何時間の残業があるのか、残業時間はどのように管理しているのか、さらに休日はきちんと週に二日取れるのか、有給消化率はどれくらいなのかを質問してみてください。

このときに答えをはぐらかす企業、曖昧な回答しかしない企業、不機嫌な態度を取る企業などは問題を抱えている可能性が高いです。

どんなに魅力的に思えても、今一度本当に信頼できる企業なのかを考えなおす必要がります。

退職後独立したOBOGが少ない

その建築会社の現在働いている従業員だけでなく、退職後のOBOGの活躍をチェックするという方法もあります。

退職後独立したOBOGが多い企業であれば、その分社員一人ひとりを大切にししっかり教育をしているという証拠にもなります。

独立して事務所を設立している、フリーランスとして活躍しているといったケースだけでなく、別のより大きな企業に転職して活躍しているという例もあります。

注意しなければならないのが、退職後独立したOBOGが少ない企業、退職後建築業界からも退いてしまったOBOGが多い企業です。

このような企業はきちんと教育をしない、従業員を大切にしない、パワハラやセクハラがひどいなど、職場環境が非常に悪い可能性があります。

退職したOBOGと良い関係を続けているか、それともまったく関わりがないかなどもチェックしてみてください。

転職サイトを活用してホワイト企業を見つけよう

建築業界の就職や転職に役立つのが転職サイトです。

求人を探せるだけでなく、より詳しく企業の状況を把握できたり、あなたにぴったりの企業を提案してくれたり、さらにマッチング機能を活用できる転職サイトもあります。

転職サイトを求人を探すためだけに使っているという方は、下記のような活用方法も取り入れてみてください。

企業の口コミをチェックできる

転職サイトでは企業の口コミをチェックできるものも多いです。

実際にその企業で働いていた人やその企業と取り引きをしたことがある人からの口コミが寄せられているので、求人ページや公式サイトを見るだけでは見えてこなかった企業の実態を知ることができます。

給与や残業時間、仕事内容といった基本的なことから、職場の環境や人間関係までチェックできます。

本当にいい企業であれば退職後のOBOGから暖かい口コミが書き込まれていますし、企業の経営方針や職場環境が悪くて退職したのであれば同じような思いを後輩にさせないためにリアルな口コミが書かれています。

転職に役立つサポートをしてくれる

転職サイトの中には、就職や転職をより有利なものにするためのサポートを実施しているところも多いです。

履歴書や職務経歴書の書き方、面接のマナーや質疑応答の内容といった基本的なことから、さらに業界に踏み込んだ専門的な知識を伝授してくれるサイトもあります。

リクエストを簡単に送れる、面接の日程をサジェストしてくれる、プロフィールを自動的に企業に送ってくれるなど、就職や転職に関係する煩わしいやり取りを代行してくれる転職サイトを選べば、スムーズに理想の企業に辿り着けるでしょう。

スカウト機能でぴったりの企業が見つかる

転職サイトの中にはスカウト機能があるものも多いです。

スカウト機能とは、こちらから求人に応募するのではなく企業側から面接を提案してくれるというものです。

所有している資格や経験、スキルが求めている人材にマッチするようであればこのようなスカウトが企業から入ることもあります。

求人情報をチェックする暇がない、検索したものの見落としていたという企業との出会いがあるかもしれません。

多少条件が違っていても、魅力的な条件の企業からスカウトされる可能性は高いです。

スカウト機能も十分に有効活用して、理想の企業を見つけましょう。

建築業界で働き続けられるホワイト企業に出会おう

建築業界の中でもブラックな企業とホワイトな企業の見分け方について解説しました。

建築業界全体がブラックな風潮はいまだにありますが、人材不足が叫ばれる昨今職場環境を改善している企業は増えてきています。

建築業界で活躍したい、長く働き続けられる仕事がしたいという方は、やみくもに建築会社への就職、転職を考えるのではなく、働きやすい環境が整っている企業、自分の理想の働き方ができる職種などをよく考えることが大切です。

一人で考えていてもわからない、ブラック企業の見極め方がわからないという場合は転職サイトを活用してみましょう。

 

タイトルとURLをコピーしました