建築業界へ就職、転職する際、ポートフォリオの提出を求められることが多いです。
ポートフォリオとはどんなものなのか、どのようにして作るのかを見ていきましょう。
ポートフォリオの作り方は人によってさまざまであり、提出する際は形式やレイアウトが指定されていることもあります。
学校で教えてくれる方法だけでなく、さまざまなポートフォリオの作り方について確認してください。
建築業界の就職に必要なポートフォリオとは?
建築業界におけるポートフォリオとは、自分のこれまでに手掛けた作品をまとめた冊子という意味を持ちます。
ポートフォリオを作成することで、自分がこれまでにどんな建築物を手掛けたのかを相手に見てもらうことができます。
建築業界では、履歴書や面接だけではその人の実力や実績を見極めることはできません。確かに資格や職歴、学歴、人となりなどは確認できますが、実力主義の建築業界では、その人がこれまでにどんなデザイン、構造などを手掛けてきたのかが重要です。
新卒の場合は学校でこれまで学んできたことを見せるものであり、既卒の転職の場合はこれまでの実績を示すものです。
ポートフォリオは決まった形式があるわけではなく、人によってその内容はさまざまです。ですが建築会社の求人内容によってはポートフォリオのサイズの形式が決まっていることもありますので、求人内容はよく確認した上でポートフォリオを作成しましょう。
ポートフォリオの見本の探し方
ポートフォリオを初めて作る場合、まずはポートフォリオがどのようなものかを知るために見本を探しましょう。
建築業界のポートフォリオはさまざまな場所で確認することができます。
ネットや書籍で探すのはもちろん、これまでにポートフォリオを作成したことがある先輩に実際にアドバイスをもらいながら見せてもらうのもおすすめです。
ネットで探す
ポートフォリオを見てみたいときに便利なのがインターネットです。
画像検索をすればさまざまな建築業界のポートフォリオを確認できますし、建築業界のポートフォリオをまとめたサイトもあります。
自分が手掛けてきた作品に関連するポートフォリオを見つければ、自分で作成するときにおおいに役立ちます。
書籍から探す
書籍からポートフォリオを探す方法もあります。
建築のポートフォリオを多数掲載した書籍が販売されているのでチェックしてみてください。
インターネットでは学生や素人が作成したポートフォリオをたくさん見ることができますが、書籍の場合はプロの建築士やデザイナーが手掛けた美しく見やすいポートフォリオを多数確認できます。
まずはこだわり抜かれたプロのポートフォリオを参考にすることもおすすめです。
先輩などに見せてもらう
建築関係の学校に通っているのならポートフォリオを作成した先輩や同期に見せてもらうという方法もあります。
もっとも身近な方法ですし、作成方法や作成のポイントなど細かい部分まで教えてもらえるのもメリットの一つです。
建築関係の学校ではポートフォリオの作成方法を教えてくれることもありますし、課題としてポートフォリオの提出が求められることもあります。
実践を重ねて、よりきれいにわかりやすく自分の実績を伝えられるポートフォリオの作り方を編み出していきましょう。
ポートフォリオの形式
ポートフォリオにはさまざまな形式があり、「こうでなければならない」という決まりはありません。そんな中から、代表的な形式を紹介します。
簡易的なものから本格的なものまでさまざまな形式がありますが、今回はとくに就職活動でも通用するポートフォリオの形式を見てみましょう。
就職活動においては、より手間をかけ、見やすくこだわったポートフォリオの方が企業には好印象です。一方であまりに変則的な形式のポートフォリオは、一度に大量のポートフォリオを確認しなければならない企業にとっては迷惑になる可能性もあります。
自分の作品をまとめることだけでなく、それを相手が読みやすいかどうか、どの点に注目してもらいたいかなどを考えながら作成することも大切です。
A3用紙にまとめる
就職活動で通用するポートフォリオの形式として一番簡易的なのがA3の用紙に自分の作品をまとめる方法です。
A3用紙の片面、または両面に、これまでのデザインや設計などをまとめます。
スペースが限られているので見やすいデザインにしつつ自分の作品をまとめるのは大変ですが、上手にできるようになればよりシンプルでわかりやすいポートフォリオを作成できるようになります。
建築関係の学校での課題はこのA3用紙にまとめるよう決められていることが多いですし、大企業など一度に大量のポートフォリオを見なければならない場合はA3用紙一枚にまとめるよう指示されることもあります。
A3用紙一枚だけでいいので印刷も簡単で、低予算で作成できるという点も魅力的です。
クリアファイルに閉じる
A4からA2サイズの用紙に印刷したポートフォリオをクリアファイルに閉じる方法です。
就職活動ではこのようにクリアファイルに閉じて提出するのが一般的です。
とくに企業から指定がない場合は、A3用紙1枚にまとめるかこのようにA4からA2用紙複数枚にまとめてクリアファイルに閉じるかの方法を選ぶといいでしょう。
閉じ方はシンプルで構いません。あまりにもこだわりすぎるとかえって読みにくかったり、中身とポートフォリオのこだわりが伴わないと感じられてしまう可能性もあるので注意しましょう。
中綴じ形式で作成する
クリアファイルに挟む方法は簡単ですが、見方によっては安っぽい印象になってしまうという問題もあります。
もう少しこだわったポートフォリオを作成したいという場合は、中綴じ形式を選ぶのもおすすめです。
中綴じとは、複数枚の用紙をホッチキスや製本用のテープでまとめて本のようにしたもののことです。
本のような形式にする方法として用紙に穴を開けてリングファイルに閉じる方法もありますが、企業に郵送する際はかさばったり邪魔になったりしてしまいます。
ポートフォリオが複数枚に及ぶ場合はこのような中綴じ製本にするのもおすすめです。
自宅のプリンターでも中綴じ形式の印刷をすることは可能ですが、コンビニプリントで中綴じ製本用の形式で印刷することも可能です。
コンビニプリントを選べば、データをスマホに入れておけばいつでもどこでも印刷をしてすぐにポートフォリオを作れるというメリットもあります。
印刷業者に依頼する
ポートフォリオの作成方法として印刷業者に依頼するという方法もあります。
印刷業者には、入稿したデータを印刷してくれるだけのところもありますが、どのようなものを作りたいか、どんなデザインにしたいかといった相談に乗ってくれるところもあります。
ポートフォリオの見本を見ても思うようなデザインができない、現状のポートフォリオをもっと見やすいものにしたいというときにこのような印刷業者に相談すれば、印刷のプロの視点で見やすいポートフォリオのレイアウトを考えてくれます。
一方で、レイアウトなどの相談をしようとなると費用がかなりかかってしまうという問題があります。
印刷業者に印刷を依頼すれば、用紙や色味にこだわることもできますが、大量発注を前提としているため少部数では割高になってしまいます。
予算と相談しつつ、印刷業者も賢く利用しましょう。
建築業界への就職のためのポートフォリオを作成しよう
建築業界の就職や転職に必要なポートフォリオについて解説しました。
自分のこれまでに学んできたことや実績をまとめ、企業に見てもらうためにはポートフォリオが必須です。
建築業界への就職、転職の際にはポートフォリオの提出が求められることが多いので、ポートフォリオの作成方法は事前に把握しておきましょう。
理想のレイアウトや形式を見つけ、それに応じて自身の作品を掲載していく練習を重ねてください。ポートフォリオ