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マリコンとは?仕事内容や必要資格、やりがいをチェック!

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建築業界にはさまざまなジャンルがあります。一般的に建築業界の中でも大手として知られているのがゼネコンです。

では、マリコンという言葉を聞いたことはありますか?

マリコンとはゼネコンの中で、とくに海洋工事に特化しています。

今回はそんなマリコンの仕事内容について、必要資格や向いている人などを紹介します。

建築業界での転職や就職を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。

マリコンの仕事内容

マリコンは「マリンコンストラクター」の略称です。

マリコンと似た言葉にゼネコンがありますが、ゼネコンはビルや道路、空港などの地上の工事を請け負うのに対し、マリコンは埋め立てや防波堤、海底トンネル、橋といった、海洋での工事を請け負うという点で大きく違っています。

海での作業は一般的な建築のスキルだけでは補えない難しい技術が必要です。そのために海洋工事はマリコンがおこなうことがほとんどです。

中でも五洋建設株式会社、東洋建設株式会社、東亜建設工業株式会社といった三社がマリコンの中でも最大手です。マリコン業界に参入するには莫大な資金が必要なこともあり、現在はこの三社がメインで海洋工事をおこなっている状況です。

埋め立てや浚渫

マリコンの仕事の一つに埋め立て、浚渫があります。

もともと海や川だった場所を埋め立て陸地にする作業です。人が住めるような場所にするだけでなく、港として船を受け入れられるようにするなどの役割もあります。

浚渫とは海底の土や砂などを掬い取る作業のことです。海や川の浅瀬には土砂が溜まりやすく、そのまま放置していると深さのある船が入港できなくなってしまいます。

大型船がスムーズに海を走ることができるように、言わば海の道を作るのが浚渫工事です。

防波堤の工事

防波堤を新たに作ったり、防波堤のメンテナンスをしたりするのもマリコンの仕事です。

防波堤があることによって大雨や津波による被害を最小限に抑えることができます。

防波堤はさまざまな想定、シミュレーションをもとに適切な高さが計算されますが、天災は人間が管理できるものではありません。

予想外の事態が起きたときにすでにある防波堤をより高く強固なものにするといった工事もマリコンの仕事です。

海底の工事

海底にケーブルを通す、ケーブルの修理をするなどもマリコンの仕事です。

海底ケーブルはあまり知られていませんが、天災の影響を受けにくい、衛星よりもデータ送受信量が多くて速いなどの理由から現代では欠かせないアイテムです。

工事の際は実際に海底に潜って作業をおこないます。

海底工事をおこなう前にダイバーが潜って調査をおこないますが、これもマリコンの仕事に含まれます。

トンネル工事

マリコンの仕事の中でもとくに大きな工事が海底トンネル工事です。

陸地でトンネルを設計、建設し、完成したトンネルを海底でつないでいきます。

山を掘り進めて作るトンネル工事も大変ですが、海底にトンネルを設置するのも非常に大変な工事です。少しでも水が入ってしまうと大事故につながるためミスは許されません。

また、定期的に海底トンネルのメンテナンスをする仕事もあります。

海底トンネルは船や飛行機といった手段を使わなければならなかったエリアまでスムーズに行けるようになる、人々の生活に欠かせない存在です。

橋工事

陸地と陸地をつなぐ橋の工事をマリコンが行うこともあります。

海底に柱を建てなければならないような大規模な橋の工事はほとんどマリコンがおこなっています。

多くの車が一度に通っても、強風や大雨でも壊れないような頑丈な橋を作る必要があります。緻密な計算や設計の技術が必要になり、ビルなどの建築とは違う難しさがあります。

古くなった橋や洪水などでダメージを受けた橋をメンテナンスする工事もマリコンの仕事です。

マリコンの年収はどれくらい?

マリコンでの工事は一件一件の規模が非常に大きく、取引される金額も高額です。

そのためマリコンで働けば高収入を得やすいです。現状日本では大手三社がマリコン業界のメインとなって活躍しており、独占状態でもあります。その分取引金額も高くなりやすく、建築業界の中でもトップクラスの高収入が期待できます。

その平均年収は780万円から880万円前後

月収だけでなく賞与が高い、出張費用も充実しているなど、マリコンに就職できればお金の心配はせずに建築の仕事に集中できるでしょう。

マリコンの仕事のやりがい

マリコンは海洋工事を請け負う会社です。陸地の建築とは違った難しさがある一方で、マリコンならではのやりがいもたくさんあります。

建築業界でどのように活躍したいのかを考え、マリコン業界が自分に合っているかを見てみましょう。

社会貢献度の高い仕事ができる

海底トンネルや橋があれば、人々は船や飛行機に乗り換える必要がなく車で移動できるようになります。通勤や通学だけでなく、物流のルートも確保できます。

それにより、これまで移動手段が限られていた地域に住む人々の生活をより豊かなものにできます。

緊急時にスピーディーに移動できるというのも、場合によっては多くの人の命や安全を守ることにつながるでしょう。

このように社会貢献度の高い仕事ができるのがマリコンのやりがいの一つです。

規模の大きな仕事ができる

マリコンが請け負うのは重機や船の操縦が必須になる大規模な工事がほとんどです。事故や怪我などのリスクも大きくなりますが、その分大きなやりがいを感じながら働くことができます。

自分が携わったトンネルや橋がランドマークになったり地図に掲載されることに大きな喜びを感じる人も多いです。

ハウスメーカーや工務店では一軒家などの小規模な建築をおこないます。もちろんそれもお客様に親身になれる大切な仕事ではありますが、それだけでは得られないマリコンならではのやりがいを見つけられるでしょう。

海外での仕事ができる

ゼネコンは日本国内でのビルやテーマパーク、空港、道路などの建築をおこなうのがメインです。大手ゼネコンの中には海外進出をしている会社もありますが、海外のゼネコン会社に技術を教えるといった程度のこともあります。

一方でマリコンは海外での仕事も多いです。海に囲まれた島国だからこその高い技術は世界的にも高く評価されており、今後もさまざまな場所での仕事ができるでしょう。

将来的に海外での仕事をしたい、日本国内だけでなくもっと広い視野で仕事をしたいといった方にはマリコンはぴったりです。

マリコンは将来性の高い業界!

マリコンはその特殊性から新規の参入が難しい業界ではありますが、先ほどご紹介した大手三社に就職できれば安定して仕事を請けやすいです。

ゼネコン会社はスーパーゼネコンと呼ばれる大手を含め、中小規模のゼネコン会社までたくさんの会社が仕事を奪い合っている状態です。それと比較するとマリコンの方が将来的にも安定しています。

日本の建築業界は少子高齢化に伴い衰退することが予想されていますが、その中でマリコンは違っています。近年、ネットで気軽に海外の商品を購入できるようになり、島国である日本は船での輸送も増えます。

大型船を入港できる港の需要は今後もますます高まり、それに伴ってマリコンの需要も減ることはありません。さらに飛行機ではなく船での優雅な旅行にも注目が集まっており、海外からの観光客の増加も予想されます。

そして大手マリコン会社は海外でもたくさん仕事を請け負っています。日本国内だけでなく海外での仕事も得やすいマリコン業界に携わることができれば、さらに自身のスキルや経験を豊かなものにしていくことができるでしょう。

マリコンへの就職に有利な資格

マリコンへの就職、転職を考える際に必須の資格はありません。

もちろん、建築業界で活躍するためには建築士などの国家資格は欠かせません。さらに建築系の専門学校や大学で建築について学ぶ必要もあります。

マリコンでは海外で仕事をする機会もたくさんあるため、語学力に長けていると有利です。

先述したようにマリコンは大手三社が活躍しています。その分就職や転職もライバルが多く、やる気や熱意だけでなく実績やスキル、所持している資格も選考の際には重視されます。

マリコンを目指す上で取得しておくと有利な資格を二つ紹介します。

土木施工管理技士

土木施工管理技士は土木工事をおこなう際に主任技術者、監理技術者として配置するために必要な資格です。

さまざまな建築の仕事の中でも、土木施工管理技士は道路工事や橋の工事、河川や海洋の工事の管理をおこなえます。

そのためマリコンでも土木施工管理技士の資格を活かして活躍することができるでしょう。

マリコンだけでなくゼネコンなどの大規模な工事で土木施工管理技士の資格は役立ちますので、取得すればさまざまな場所への就職、転職に役立ちます。

建築施工管理技士

建築施工管理技士の資格も、マリコンへの就職、転職に有利な資格の一つです。

現場監督となって現場の作業工程をチェックしたり、スケジュールを調整したり、そもそもの成功計画をおこなう仕事がメインです。

建築施工管理技士が工事の品質管理だけでなく従業員の安全管理もおこない、事故や怪我のない工事を目指します。マリコンのような大規模な工事では一層慎重に安全管理をおこなう必要があり、高い責任感が求められる仕事でもあります。

建築施工管理技士の資格には一級と二級がありますが、マリコンのような大規模な工事を請け負う会社で活躍するためには一級の取得はマストです。管理できる工事の規模が変わり、一級なら上限なく大規模な工事現場で活躍できます。

一定期間以上の実務経験が必要ですので、建築業界で働きながら一級の資格取得を目指しましょう。

マリコンで働くのに向いている人

建築の仕事といってもその仕事内容は多岐に渡ります。マリコンは特殊な作業ややりとりも多く、その分向き不向きも大きいです。

高収入だから、大手企業だからという理由だけでは続けられないかもしれません。自分にマリコンの仕事は向いているのかどうかをしっかりチェックしてから就職、転職の準備を進めましょう。

コミュニケーション能力のある人

マリコンでは一つひとつの工事で非常に多くの人と関わります。

依頼を受け、納期や金額などを交渉し、計画を立て、現場を管理し、職人とも打ち合わせを重ねて大規模な工事をおこないます。

一人でできる仕事では決してありません。多くの人とやり取りができる高いコミュニケーション能力が必要です。

自分の意見を押し通すこともときには大切ですが、チームの調和を考え、無理のない計画を全員で進めていけるよう調整しなければなりません。

チームワークはマリコンの仕事でもとくに重視されており、大手の求人にもコミュニケーション能力がある方、人と一緒に仕事をやり遂げるのが好きな方といった条件が記載されていることが多いです。

ものづくりが好きな人

建築全般に言えることですが、ものづくりが好きな方はこの業界に向いています。

とくにマリコンは、これまで何もなかったところに一から大きな橋やトンネル、港などを作っていきます。途方もないように思えますが、完成したときの達成感は何物にも代えられません。

一つひとつの仕事を事務的にこなすのではなく、熱意を持ってよりよいものを完成させようという姿勢がある方はマリコンの仕事に向いています。

学び続ける姿勢がある人

日本の海洋工事の技術は世界から高く評価されていますが、だからと言って現状に満足していていいというわけではありません。

常に新しい技術や効率的な方法などを考え、工事に取り入れていく必要があります。

マリコン全体でも研究や開発は進められていますが、それだけでなく自ら学び、吸収する姿勢は大切です。マリコン業界の中心に立ち、パイオニアとして活躍し続けるためにも常にアンテナは張っておきましょう。

さらにマリコンは建築業界の中でもとくに海外でおこなう工事が多いです。語学力はもちろん、異文化圏の人たちへの理解や共感なども身に着けていく必要があります。

仕事に前向きに取り組む、仕事に役立つことを学ぶのが好きな方はマリコンでも上手く仕事を続けられるでしょう。

ゼネコンでの勤務経験がある人

マリコンでは新卒採用の他にも中途採用を随時おこなっています。

マリコンの大手三社に就職するのは非常に難しく、ライバルも多い狭き門です。

その中で少ない採用枠を勝ち取るには、人格だけではなく実績も重要です。書類選考で落とされないためにも華々しい職務経歴が大切です。

建築業界を経験したことがある、中でもゼネコンなどの大手企業で大規模な工事の主任者として働いた経験があるという場合は大きな強みになります。

中途採用を狙う際はこのような実績が自分にあるかどうかを考えてみてください。さらにその経験から何を学んだのか、どんな成果を出したのかなどをアピールできるようにしておきましょう。

海外での仕事をしたい人

マリコンは海外での仕事も多い業界です。

建築業界でも海外進出を果たしている会社はたくさんありますが、国内での売り上げや実績によってその規模を縮小する可能性もあります。

一方でマリコンは海外での需要も下がりにくく、安定して仕事を続けられるでしょう。

発展途上国をより豊かにしたり、先進国に日本の技術を広めたり、活躍する場所はたくさんあります。

海外で活躍するには語学力だけでなくより高いコミュニケーション能力も必要ですが、大変な分強いやりがいも感じられることでしょう。

将来性の高いマリコンについて知ろう

建築業界の中でも将来性が高いことで人気のマリコンについて紹介しました。

マリコンは海洋工事をおこなう、建築業界の中でも特殊な仕事が多いです。

ですが必須の資格などはなく、就職してから大型船や重機の操縦などを覚えていかなければなりません。

大手マリコン会社に入社できれば終わり、というわけではなく、覚えなければならない仕事は常にたくさんあります。

現状に満足せず、どんどん新しいことを吸収する姿勢のある方やチームをまとめる力がある方はマリコンでも成功しやすいでしょう。

自分はマリコンで活躍できる人材かどうかを見極め、しっかり就職、転職のための対策を練っていきましょう。

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