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土木作業員の年収は?キャリアアップ方法もチェック

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建築業界を支える土木作業員の年収やキャリアアップ方法について解説します。

土木作業員の年収は建築業界の中でもやや低く、現状に満足していない方も多いかもしれません。

ただ転職を繰り返すのではなく、キャリアアップのために必要なスキルを身に着けた上で年収アップを目指しましょう。

土木作業員として働き続けたい方、今後土木作業員として活躍したい方はぜひ参考にしてください。

土木作業員の年収

建築の画像建築業界で働く土木作業員の年収を、雇用形態別にチェックしてみましょう。

正社員、派遣社員、アルバイトといった働き方がありますが、いずれかを選べばとくにメリットが多い、ということがないのが土木作業員の特徴です。

時間の融通が利くアルバイトや派遣社員から始める、最初から正社員として経験を積むなど、働き方は人それぞれです。

正社員の場合

厚生労働省が令和2年におこなった賃金構造基本統計調査では、建築業界の中での土木作業員の年収は平均して384万円程度でした。

月額で換算すると平均32万円という計算になりますが、残業手当や深夜労働手当などが含まれているため、もとから高い金額というわけではありません。

また、土木作業員の年収は事業所の規模や勤務地によっても大きく上下します。

事業所の規模が大きければ大きいほど、そして勤務地が都心部であればあるほど仕事量も多く、年収も高くなります。

土木作業員の中でも現場監督などを任されるようになると年収はややアップします。

出典:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」

派遣社員の場合

派遣社員の場合は時給で換算されることがほとんどです。

その際の平均時給は1297円です。

一般事務などの仕事でも同等の時給の仕事は多いですので、肉体労働や危険な作業を含む土木作業の仕事としては高い時給とは言えません。

時給の他、日給の仕事もあります。この場合もその日限りの仕事となることが多く、あまり高い時給は期待できません。

一方で、建築や重機操作などの国家資格を持っていたり、施工管理の経験があったりする場合、それらのスキルを求められる仕事では重宝されます。

時給も高額になる場合が多く、日雇いとは違って長期契約を結べる可能性も高いです。

派遣社員として働きたいのであれば、正社員としてある程度のスキルや経験を積んでからの方がよいでしょう。

アルバイトの場合

土木作業員のアルバイトの仕事もあります。

この場合も派遣社員と同じく時給で換算されることが多く、その平均金額は1023円です。

日雇いとして日給が支払われることも多く、その場合は日給1万円前後のケースが多いです。

日雇いは毎日いいタイミングで仕事を得られるわけではなく、仕事が途切れてしまいがちです。

収入が不安定になる分日給は高めに設定されていますが、キャリアアップを目指さない限り年収アップは難しいです。

土木作業員の年収の内訳

給料の画像土木作業員の年収の内訳を見てみましょう。

どのような理由で土木作業員の年収は低いのか、ボーナスは支給されるのか、また、年功序列や終身雇用のシステムはあるのかなどを解説します。

入社してから想像していたように収入を得られなかったということがないように、事前に年収の内訳を確認しておいてください。

日割りで計算されることが多い

土木作業員は正社員であっても給与は日割りで計算されることが多いです。

建築の仕事は天候によっては急遽ストップすることもあり、工期が短縮されて仕事がなくなったり、さらに景気に左右されて仕事が減少したりすることも多いです。

そのような場合、事業所の収益も不安定になります。そのため従業員に一律で給与を支払い続けられず、日割りでの計算になることがあります。

正社員であっても仕事が一日なくなればその分収入が減ってしまいます。

土木作業員は日割りで計算されても、別の建築スタッフなら固定給の場合もあります。また、大手の事業所であれば固定給だったりそもそもの給与が高かったりするので、そちらへの転職を検討することもおすすめです。

ボーナスが出ることは少ない

正社員として働くメリットの一つにボーナス、賞与が出るという点がありますが、土木作業員の場合は正社員であってもボーナス、賞与が出るケースは少ないです。

年に一度少額が支給されたり、大きな工事があった後に支給されたりということもありますが、中にはまったくボーナス、賞与は出さないという事業所も珍しくありません。

建築業界の仕事は、月収が低くてもボーナス、賞与で年収が高くなるケースが多いです。しかし土木作業員のままだとこのような年収アップは期待できないので注意しましょう。

スキルや体力次第で給料が変動する

日本の一般的な企業は、終身雇用、年功序列が基本です。

ですが建築業界、とくに土木作業員の場合は、スキルやできる仕事の範囲で給与が大きく変動します。

建築の現場では高齢になればなるほど体力も判断力も落ち、思うように仕事ができなくなります。その点、若くて仕事を次々にこなせるスタッフは仕事内容を認められて次の仕事につなげることも可能です。

また、できる仕事の内容によっても給与が変動しやすいです。重機を操縦できる、現場を監督できる資格がある、製図スキルがあるなどの場合、条件のいい仕事に応募できたり、事業所内でキャリアアップしていくこともできます。

年功序列ではなく成果を評価してもらえるので、早く認められたいという方には働き甲斐のある場所とも言えます。

土木作業員がキャリアアップする方法

建築積算士の画像土木作業員がキャリアアップするためにできることを紹介します。

現状のままでは年収をアップするのが難しい土木作業員ですが、どうすれば年収をアップし、よりよいポジションに就くことができるのかを考えてみてください。

専門的なスキルを磨く

土木作業員としてキャリアアップするためにはさまざまな経験、スキルがあることが重要です。

建築にはさまざまな国家資格があり、これらを取得することでできる仕事の幅が一気に広がります。

今後も建築業界で土木の仕事を続けたいのであれば、資格の取得は欠かせません。

中には勤続年数がある程度なければ受験できない資格もありますので、コツコツと経験を積みながら資格取得に備えましょう。

都心部へ転職する

建築の仕事は田舎は郊外よりも都心部に集中しています。さらに、郊外の単価が低い住宅の建設とは違い、都心部はビルや商業施設など大型の建設の仕事が多く、単価も高いです。

そのため、都心部で土木作業員の仕事をする方が高い年収を得やすいです。

一方でライバルが多い、都心部に住むと物価が高いなどのデメリットもあります。

他のキャリアアップ方法も視野に入れつつ、都心部での仕事を探してみましょう。

独立開業する

独立開業して収入をアップさせる方法もあります。

ですが独立開業をした人すべてが年収アップに成功するわけではありません。

建築士資格を取得し経験を積み、クライアントから信頼される実績を作る必要があります。

仕事を自分で取りに行く努力や、他の事業所にはない魅力を生み出す発想力、そして事業を円滑に進める経営力などが求められます。

周囲に同じように独立開業している人がいるのなら、よく勉強させてもらいましょう。

土木作業員として年収アップを目指そう

建築士の画像土木作業員の年収やキャリアアップ方法について解説しました。

土木作業員は建築業界の業種の中では年収が低い傾向にあり、何も考えずに日々を過ごしているとなかなか年収をアップさせられず、苦しい思いをすることになります。

今後も建築業界で働き続けたいのであれば、資格を取得する、経験を積むなどして、キャリアアップのための努力を始めましょう。

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