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ユニックドライバーになるための資格はなにがあるのか?

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トラックの荷台になにやらクレーンらしきものを積んで走っている車両を街中でよく見かけます。
これは「ユニック」と呼ばれている車両で、荷物を積んだり降ろしたりすることができる車両なのです。
こういった特殊車両を見かけると、男の子たちは興奮し目を奪われてしまうのではないでしょうか。筆者も子供時代にはこの車両のミニカーでよく遊んだものです。

大人になってよく考えてみると、この車両は誰でも運転できるのかどうか疑問に思う人も少なくないのではないでしょうか。

今回はそんなユニックと呼ばれる車両について、ユニックとは何なのか。ユニックを運転するのには必要な免許資格はあるのでしょうか。その辺を詳しくご紹介していきましょう。

ユニックとは何か?

何か?
ユニックという名称というのは実は、製造メーカーの登録商標で、正式名称は「積載形トラッククレーン」と呼びます。
ユニックは、クレーン装置をトラックの荷台部シャーシに架装し、1つの原動機で走行とクレーン作業を行います。

吊り上げ荷重3トン未満のものが多く使用されています。これは3トン以上のクレーンにおいては、クレーン等安全規制によって検査・届け出が必要になるためと言われています。

クレーンの操作においては、機体の側面で行うものが一般的になっていますが、安全面の観点からリモコンやラジコンなどでの操作も普及されています。

このユニックには、直伸式と折曲式とがあり、国内では直伸式のものが9割以上の普及率となっています。

搭載されているのは主に2トンクラス以上のものが多いのですが、まれに1~1.5トン、さらには軽トラックまで搭載されることがあります。

このユニックは、運輸業、土木建築業、造園業、石材業、コンクリート業、木材パルプ業などで使用されていて、積載2トンの小型車から10トンを超える大型車まで対応可能となっています。

ユニックの種類には、運転席と荷台の隙間部分にクレーンのある「キャブバック型」と荷台内にクレーンがある「荷台内架装型」、荷台後部にクレーンが取り付けてある「リアオーバーハング型」がありますが、日本では主に「キャブバック型」と「荷台内架装型」が大半を占めています。

ユニックのドライバーはどんな仕事をするのか?

どんな仕事か?
ユニックのドライバーは、基本的に資材の運搬を行います。
早朝から現場へと移動し、積み荷をクレーンで荷台に乗せ搬送先で荷を下ろします。
その荷は、はしごや手すり、足場の部品などさまざまで、中には仮設用の階段の運搬なども行います。
ユニックドライバーは1日に周る現場は2~4件程度とされていて、トラックドライバー同様に長距離の運搬も行われます。

ユニックの運転や操作に必要な資格は何か?

資格
ユニック車を運転・操作するためにはどのような資格や免許が必要になってくるのでしょうか。

ユニック車を現場で活用しようとした場合は以下の資格が必要になってきます。

  • 小型移動式クレーン運転技能講習
  • 移動式クレーンの運転の業務に係る特別教育
  • 移動式クレーン運転免許

以上の3つです。
移動式クレーン運転免許はすべての移動式クレーンの操作が可能で、小型移動式クレーン運転技能講習を修了すれば1トン以上5トン未満の移動式クレーンの操作をすることができます。
ただし、この資格はすべて「クレーンを操作できる資格」であって、ユニック車を公道で走行させることはできません。

ユニック車を公道で走行させるには、

  • 普通自動車免許
  • 中型自動車免許
  • 大型自動車免許

のいずれかが必要になってきます。
よって、ユニックを使って現場で実際に活用するには、車両を動かす運転免許とクレーンを操作する免許や資格を併せて取得する必要があります。

クレーンの操作については、5トン未満までは講習や特別教育受ければ操作可能ですが、5トン以上になると移動式クレーン運転士の資格が必要になります。

ユニックドライバーのやりがいとは?

やりがい

自分が係わった荷が形になっていく喜び

建設現場などで建物ができていく様子を見ながら「自分の運んだ荷がこうやって形になっていく」という実感や誇りを感じることができるのもユニックドライバーのやりがいのひとつです。

毎回違う現場で新鮮な気分になれる

ユニックの作業は現場がいろいろ変わっていきます。
そうした中で、作業にマンネリがなくなり、毎回新鮮な気持ちで作業に従事することができるのでそういう面でもやりがいを感じることができます。

責任感が生まれる

客先にとって荷は非常に重要なものです。
その荷を崩さず、壊さず運搬し届けることは非常に責任のある仕事となります。それだけにやりがいを感じ責任感を持って仕事に就くことができます。

自由な時間が比較的多い

現場の仕事が早く終われば、その分早く帰ることができます。よってプライベートの時間も時によっては十分確保できるので安心して作業に従事できます。

まとめ

ユニックドライバーというのは、やりがいもありますが、厳しい部分もあります。

天候によっては雨の中作業しなければなりませんし、夏は炎天下の中で仕事をし、冬は極寒の環境下での仕事になります。
しかし、その分やりがいも多くまた、比較的自由な時間を持つことができると思います。

今回この記事を通して、今後ユニックのドライバーを目指そうとしている方や、すでにユニックドライバーで自分の仕事を見つめなおすきっかけに少しでもお役に立てれば幸いです。

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