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内装工事の仕事ってどんな仕事?仕事内容や流れ、必要な資格は?

内装
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わたしたちの住む家や商売をする店舗。

すべてにおいてその『顔』となるものが『内装』です。来客がきたときに招き入れ、まず目に入るのが内装でしょう。

クロスの色であったり質感であったり、フロアの材質や照明器具に至るまですべて目に入ることで、その家の第一印象が変わってきます。また、見た目だけではなく、使い勝手も重要になってきます。

居心地の良い空間を作るために内装工事は必要不可欠です、トータル的なバランス(床・天井・壁・収納など)も重要になってきますし、なんといっても長年そこに住まなければならないので、素材選びが非常に重要になってきます。

特にリフォームの場合、「おしゃれにしたい」「この空間にずっといたい」と思わせるような素敵な構成を考えなければなりません。また、「内装ってなんだろう?」「内装工事ってどんなことするの?」など疑問に思っている方も少なくないと思います。

今回は、そんな貴重でわたしたちの暮らしに切っても切れない内装工事にスポットを当て、「内装工事とは何か」をこの記事を通してご紹介していきたいと思います。

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内装工事って何?

内装工事って?
そもそも内装工事ってなんなのでしょうか。そんなことを疑問に思っている方もいると思います。そんな方のために内装工事とは何なのかを簡単に説明していこうと思います。

まず、内装とは『インテリア』とも言い、英語で「内面」を意味する単語です。

日本では『室内装飾品』とも言われ、部屋の装飾やそれに付いてくる照明などを指します。難しく言うと広義では室内を装飾する品物全般を指しますが、狭義ではその中で装飾性に特化されたものだけを指すと言います。

簡単に言えば、要するに建物内部の『装飾』や『設備』のことを指すと思ってもらって差し支えないと思います。

その中で内装工事と言うのは、それらを施す工事のことで、躯体が完成した後に建物の内部で行います。

具体的には、間仕切りの壁や、クロスの貼り付け、建具の取り付けから天井や床の貼り付けなどを行っていきます。

また、店舗になるとそこへ水道やガス、電機などの設備工事も入ってきます。内装工事は、そういった専門分野の工事をすべて行うことができる仕事となっています。

内装工事は色々ある?

内装工事の種類
では、その内装工事においてどのような種類の工事があるのでしょう。具体的に見ていきましょう。

内装工事の種類

軽鉄工事(鋼製下地組立)

二重天井や、間仕切り、そのほかには壁などを作る骨組みを軽量鉄骨を使ってはめ込む工事のことを言います。材料には主に『LGS(Light gauge steel)』を用いて施行します。

ボード工事(ボード張り)

木製や軽量鉄骨(LGS)の下地の上に燃えない建材として使われる石膏ボードなどを壁や天井に貼り付けていく作業です。
このボードによって火災による延焼を防ぐことができ、非難するときに避難経路を確保できる役割も持っています。

クロス工事

ボード工事で張り付けた下地の上から壁紙を貼っていきます。
下地のボードにはどうしてもつなぎ目が出てしまうためにこれを専用パテで平らにし調整します。
この調整には高度な技術が必要になってきます。壁の調整が終わったらその上からクロスを貼り付けていきます。

塗装工事

壁や天井に塗装を施していきます。時には建具にも塗装します。
壁や天井に用いられている材質によって材料を選定し、下地処理を行い本塗装していきます。
塗装には専用ハケやローラーをつかって塗装していきます。この塗装には熟練した技術が必要になってきます。

左官工事

建物の壁や床などを専用のコテを使って塗って仕上げていく仕事です。
ペンキやタイルの下地塗りをはじめとして、土間打ちや階段の仕上げなど様々な場所で左官工事は必要になってきます。

最近では珪藻土(珪藻土)や漆喰(しっくい)、土などの自然の材料をつかった左官工事も増えてきています。
材料には主にセメント、石膏、土などの石や砂を混ぜて水で練ったものを使用していきます。

このしごとはその建物の美観を大きく左右するために熟練した技術が求められてきます。

床仕上げ工事

床仕上げ工事は建築物において、素材が異なる床材を使用して床面を仕上げていく工事です。
フローリングやクッションフロア、カーペットなどを床材を床にはめ込んでいきます。

必要に応じて高さ調整をしたり、空気の通り道などを確保したりとその時々で臨機応変な対応を必要とされ、さらには機能性と美しさの両立も図らなければならず、非常に高度な技術を必要とされる仕事です。

木製建具工事

ドアや引き戸、ふすまや障子などを施行する工事です。
一般的に木製建具工事は新築住宅において、内装工事などが終わった後に仕上げ工事のひとつとして行われることが多いとされています。

最近ではモダンな家具など、デザイン性にもこだわる顧客が増えてきていることから、室内のインテリアを決める重要な役割を担っています。

家具工事

家具工事は、現場での採寸を基に、専用の工場や木工所で造作家具を作成し、現場で据え付ける工事を言います。

この家具工事も木製建具工事同様、最近ではデザイン性にこだわる顧客が増えてきているため、顧客と充分な打ち合わせをしたうえで、施行する人のセンスや技術力が強く求められる仕事となっています。

内装の契約から引き渡しまでの流れ

ここでは、内装全般における工事フローをご説明します。契約から引き渡しまでを簡単にまとめましたのでご紹介いたします。

内装全般の工事フロー

①現場調査

まず現場調査を行います。

着工前の工事現場で採寸(各部屋の寸法や窓の大きさ、高さに至るまで事細かく採寸していきます)や、電気設備や店舗ならば空調設備の配置などを調査していきます。

②既存平面図作成

現場での採寸を基に、平面図を作成します。きちんとした提案や見積もりをするためにも非常に重要な作業になってきます。

③基本プラン設計

クライアントのイメージから予算などを最大限実現できるように平面上にプランを作成します。
ここで重要なのは部屋の割り振りや動線、必要なスペースを確保することが重要です。

④契約

基本プランで何度もクライアントと打ち合わせを行い、そのイメージを具現化し、クライアントが納得いく形のものができたら契約します。
このときに工程表も提出し、クライアントに把握してもらいます。

⑤工事(給排水設備工事)

まず、主にエアコンや空調設備、水回りの施行を行います。

⑥内装下地工事

次に天井・壁・床などに骨組みを取り付ける工事を行っていきます。主に木や軽量鉄骨を使用します。

この仕事の制度が仕上がりに影響してくるためにきちんと精度よく施行されているか、決められた配置になっているかが重要になってきます。

⑦電気設備工事

内装下地が終わったら、電気設備工事に入っていきます。
エアコンや店舗ならば空調設備などの取り付けや隠蔽配線工事を行い、必要ならば照明の取り付けも行っていきます。

⑧内装仕上工事

クロスや石膏ボード、吸音材やふすまなど、内装下地の上に取り付けを行っていきます。具体的には、

  • 天井仕上げ工事
  • パーテーション工事
  • 壁張りやクロス張り
  • 家具の据え付け、現場加工
  • 防音工事
  • インテリア工事
  • カーテン取り付け

など、内装仕上げ工事は非常に幅が広い工事となっています。

⑨各種検査・引き渡し

すべての工事が完了したら、自主検査や社内検査、設計検査、消防検査など必要に応じて各種検査を執り行います。
最後にクライアントに検査をしてもらって引き渡しとなります。

以上が内装工事全般における一連の工事フローです。

簡単にご紹介させていただきましたが、特記すべきは内装下地工事から内装仕上げ工事のボリュームの多さです。一言で「内装」と言ってもたくさんの施行内容が存在します。

しかもそれぞれの仕事には技術力も要求されるので非常にやりがいのある仕事と言えますね。

そこで次にその『内装工』になるためにはどうしたら良いのかをご説明します。

内装工になるためには

内装工になるためには
内装工を目指すにあたって必要な資格・年齢・性別・学歴などの制限はありません。

しかし、材料の運搬などがついて回るために普通自動車運転免許はあったほうがいいと思います。

この仕事は未経験からでも従事することができますので、最初は見習いから始まって先輩の指導の下、仕事のノウハウや技術力を習得し、一人前になっていくのが一般的とされています。

また専門学校で基礎を学び仕事に就くのもひとつの手です。

一人前の内装工になるためには個人差はありますが、一般的に通常3年から5年程度が必要とされています。そして内装工として一人前になりすべて一人でこなせるようになった後には独立することも可能です。

また国家検定である技能検定に合格すると『技能士』を名乗ることができます。内装工に関係する施工技能士は多岐にわたります。

内装工に関係する施工技能士

内装仕上げ施工技能士

検定試験には、「プラスチック系床上げ工事作業」「鋼製下地工事作業」「ボード仕上げ作業」「カーテン工事作業」に分かれています。

等級には、1級から3級まであり、それぞれ上級技能者、中級技能者、初級技能者が通常有すべき技能の程度と位置付けられています。

技能検定に合格すると、1級は厚生労働大臣名の、2級および3級は都道府県知事名の合格証が交付され、技能士を名乗ることができます。

家具製作技能士

国家資格である技能検定制度のひとつで、都道府県知事が実施します。家具製作に関する学科と実技試験に合格した者を言います。

建具製作技能士

建具製作の中で、木製建具加工作業、木製建具機械加工作業、アルミ製室内建具制作作業に分かれています。

左官技能士

左官に必要な技能を認定する国家資格で、等級には1級および2級があります。

それぞれ上級者と中級者を対象にしていますので、基本的には左官として就職し、ある程度経験を積んでから受験したほうが良いでしょう。

試験は学科と実技試験とがあり、作業は実際に塗り仕上げや仕上げ吹付を行います。

左官は壁を美しく塗り上げることにすべてがかかっています。もはや「芸術」の域と言われるほどにその人の技術とセンスが問われてきます。

実際にアーティストとして活躍している人もいるほどです。適正としては、手先が器用な人はもちろんのこと、几帳面であり最後まで妥協を許さない。
しかも長時間の集中力に耐えうるメンタル面の強さを持ち合わせている人に向いています。

表装技能士

書道作品や日本がなど、室内における掛け軸や屏風、ふすまなど、より見栄えをよくする技術を「表装」と言い、その表装に関する技能を認定することを「表装技能士」と言います。

塗装技能士

塗装スキルがあることを証明する国家資格のひとつで、1級から3級までレベル別に試験があります。
塗装工事に関してはこの資格を持っていなくても施工することはできますが、持っていることによって顧客への信頼度や所属する会社に対して信頼を得ることができるでしょう。

また将来、独立を考えている場合においても取得を目指して良い資格と言えます。

といった資格の技能検定が実施されています。

このような資格を取ることで自分のスキルを証明することができ、取引先や社内などから高評価を受けることができると思います。

会社によっては費用を一部負担してくれるところもあるようですので、仕事の幅を広げるためにもぜひ取得しておきたい資格と言えるでしょう。

内装工における市場動向については下記のグラフを参照してください。

【住宅リフォーム市場規模の2030年までの長期予測】

住宅リフォーム市場規模の2030年までの長期予測
出典:経営ナレッジ山田コンサルティング株式会社https://www.ycg-advisory.jp/industry/real_estate/renovation/

このグラフから、リフォーム市場は一定の需要は見込めることから、底堅く推移していくと言われています。

これは、2019年の消費税増による駆け込み需要や、多発する自然災害における修繕工事のための受注拡大とされています。

このように内装工においては、将来も安定した需要が見込める職業と言えます。
また、先にも述べましたが、内装工は独立も十分可能な職種です。

そのためには内装工事会社でいろいろな業務をこなし、技術を吸収し取得していくことが重要です。

「いつかは独立してさらなるスキルアップを目指し、技術を身に着けたい」と思っている方は検討してみるのもいいかもしれませんね。

まとめ

これまで内装工についてご紹介してきました。内装工はひとびとの暮らしの基盤になる『家』や『店舗』において、なくてはならない存在です。

人は毎日その『内装』に囲まれ生活していきます。

そのような仕事に就くことは非常にやりがいがあり、人々に夢を与えられる仕事だと考えます。反面、常に人の目に見える形で残るためにミスない高度な技術が要求される仕事でもあるのです。

内装工になるハードルは決して高くはありませんが、一人前になるためには内装工事会社で働き経験を積む必要があります。
「一生もの技術を手に入れたい」「いつかは独立したい」と考えている方は一度内装工について調べてみてはいかがでしょうか。

きっとやりがいのある仕事だとわかってくれるものと信じています。そして一人でも多く人々に幸せを届けるこの仕事に従事して頂けることを願っています。

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