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建築業界の営業職に転職!志望動機やあると有利な資格は?

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建築業界には建築士や設計士だけでなくさまざまな仕事があります。

建築業界に転職するには国家資格が必要な業種も多いですが、営業職や事務職は国家資格がなくても転職が可能です。

これまでの営業スキルを建築業界で発揮したい、建築業界で働きながら国家資格の取得を目指したいという方は、ぜひ建築業界の営業職への転職を検討してみてください。

建築業界の営業職への転職の志望動機や、基本的な仕事内容、やりがいやキツい点などを紹介いたします。

建築業界の営業職の仕事内容は?

まずは建築業界の営業職の基本的な仕事内容を確認しましょう。

新規顧客の獲得や既存顧客への営業など、他の業界の営業職と同じような仕事内容も多いですが、建築業界ならではの仕事内容もあります。

転職する前に確認しておけば自分のスキルや経験に合う会社へ転職ができるでしょう。

新規顧客を獲得する

まずは新規顧客の獲得です。新規顧客の獲得はその企業の存続を左右するため、非常に大切な仕事です。

どんなに腕のいい職人をたくさん抱えていても、仕事がなければまったく意味がありません。その点では営業職はなくてはならない存在と言えるでしょう。

所属しているその企業に依頼することでどんなメリットがあるのか、相手は建築会社にどんなことを求めているのかをきちんと理解し、説明しなければなりません。

営業スタッフの印象で契約する、しないが決まりますので、腕の見せ所です。

建築を依頼する人は年配の男性が多いため、年上に可愛がられるような人間的な魅力も必要と言えるでしょう。

既存顧客に提案する

既存の顧客に改築やリフォームなどを提案するのも営業スタッフの仕事です。

建築は一度建てたらそれで終わりというものではありません。

経年劣化によって建物の状態が悪くなったり、生活をする上で不具合が生じたりすることもあります。

そんな点に気づき、改築を提案することで継続して仕事を得られます。

また、土地をたくさん持っている顧客であれば改築だけでなく再度別の建物の建築の依頼を受けることも可能です。

「この会社に依頼してよかった」「この営業スタッフと契約してよかった」と思ってもらえれば、別の地主を紹介してもらえることもあります。

公共工事の入札をする

建築業界の営業職ならではの仕事として、公共工事の入札業務があります。

公共工事は基本的には入札のシステムが取られているため、入札しなければ仕事を請けられません。

入札は誰でも簡単にできるものではなく、ある程度条件があったり、最新の情報を追い続けたりする必要があります。

申請書類など独自の書類の書き方にも慣れなければなりません。

営業職というとコミュニケーションスキルなどが求められる仕事のイメージがありますが、この入札業務はコミュニケーションスキルに左右されません。

建築業界の営業職の志望動機

では、建築業界の営業職の志望動機を考えていきましょう。

どの業界、どの職種に転職する場合でもこれらの志望動機は大切ですが、建築業界は企業によって仕事内容が大きく変わります。きちんと見極めて、自分に合う企業か、自分はその企業に求められる人材かを考えましょう。

建築業界でなければならない理由

まずは建築業界を志望する動機を考えましょう。

地図に残る仕事をしたい、人々の生活を守る仕事がしたい、前職も建築業界だったため経験を活かしたい、今後国家資格を取得して建築業界で活躍したいなど、より具体的な志望動機を自分の言葉で説明できるようにしましょう。

営業職でなければならない理由

建築業界にはさまざまな仕事がありますが、その中で営業職でなければならない理由を考えましょう。

特別な国家資格が必要のない営業職や事務職は建築業界の中でも人気があり、倍率も高くなります。

資格がなくても建築業界に飛び込めるから、といった安易な志望動機だと、営業職経験者や建築業界経験者に数少ない椅子を奪われてしまうでしょう。

自分の営業に向いているスキルやこれまでの経験をしっかり説明できるようにしてください。

その会社でなければならない理由

最後にその会社でなければならない理由も考えましょう。

建築会社はその規模によって取り扱う仕事内容にも大きな違いがあります。

どんな施工を得意としているのか、どんなコンセプト、モットー、企業理念があるのかまできちんと確認しましょう。

自分がその会社の理念に共感できた、自分のスキルがその会社の業務内容に役立つなど、その会社にしか通用しないような志望動機があるとより信頼されやすくなります。

待遇がいいから、大手だからといった理由にしてしまうと印象が悪く、他の同じような規模の会社でもいいのでは?と思われてしまうので注意が必要です。

建築業界の営業職にあると有利な資格やスキル

建築業界の営業職に就くための特別な国家資格などはありません。

誰でも希望し、合格さえすれば建築業界の営業職として働くことができます。

ですが、その中でもあると便利な資格、仕事に役立つスキルはあります。

どんな資格やスキルが役立つのか、自分の持っている資格やスキルは営業職の面接でアピールできるのかを考えてみてください。

宅地建物取引士

建築業界で必ず聞く資格といえば宅地建物取引士です。

この国家資格があればさまざまな仕事ができるようになり、多くの企業で重宝される人材となれるでしょう。建築業界だけでなく金融機関や不動産業界への転職にも役立つ一生ものの資格と言えます。

宅地建物取引士の合格率は15%から17%程度ですが、高度な知識が求められます。

資格を取得することで資格手当がつく企業もありますので、今後建築業界で長く働くためにも取得を目指すのがおすすめです。

建築士

建築業界の営業職で建築士の国家資格が役立つシーンは多いです。

まず営業先に信頼されるというメリットもありますが、顧客の質問にとっさに答えられるという点が大きいです。

営業スタッフが自社の施工について知らなければ営業先は不安を感じてしまいます。

スムーズなやり取りのためにも、建築についての知識を深められる建築士の資格の勉強はおすすめです。

ファイナンシャルプランナー

マンションの建築をおこなう企業やハウスメーカーへの転職を目指す際にファイナンシャルプランナーの資格が役立ちます。

収入や支出のバランス、ライフプランを提案するためにこの資格で得た知識が役立ちます。

相続、負債、税金のシミュレーションもおこないやすく、建築だけでなくさまざまな相談をしやすい営業スタッフになれるでしょう。顧客との接点が増えるとその分信頼されやすく、次の契約にもつなげやすくなります。

ファイナンシャルプランナーの資格は建築業界だけでなく金融機関や保険業界などでも役立ちますし、この資格を活かして独立することも可能。

一生ものの資格が欲しい方にもおすすめです。

建築業界の経験がある

スキルとしては建築業界の経験が役立つでしょう。

どんなシーンでどんな営業が役立つのか、相手は何を求めているのか、どんな提案ができるのかなどを判断しやすく、スムーズに契約につなげられます。

反対にまったく建築業界のスキルがないまま建築業界の営業職に飛び込むと、最初は覚えることが多すぎて大変な思いをするかもしれません。

話を聞くのが上手い

営業職はトークスキルも必要ですが、相手の話を聞くスキルも非常に重要です。

相手の話から何が求められているのかを察知し、必要最低限の提案、発言をするのが売れる営業スタッフの共通点です。

お客さまの話していることがすでに答えになっているため、その意見を無視して自社のアピールばかりをするようでは相手に受け入れてもらえません。

お客さまの要望をしっかり理解した上で工夫し、自分に何ができるのかを考えるスキルを磨いていきましょう。

常に学び続けられる

建築業界に関する法律や税金などは日々変動しています。また、自治体によって特別な決まりがあった場合そのルールに従わなければなりません。

これらの知識は一度覚えればいいというものではなく、常に最新の情報を頭に入れておく必要があります。

間違った情報をお客さまに伝えたり、資料や書類に記入することで契約がすべて無駄になってしまうかもしれません。

常に学び続ける姿勢を持つことが大切です。

知識が豊富であればそれだけ営業スキルもアップし、スムーズに最適なプランを提案することができるでしょう。

建築業界の営業職はキツい?

建築業界も営業職も、人によってはキツいという話を聞くことが多いですよね。

どんな点がキツいと言われているのか、自分に向いている仕事なのかを事前に把握しておくことは大切です。

ノルマがキツい会社も

建築業界の営業職はノルマが課せられている企業もあります。

ノルマが達成できないと減給されたり、そうでなくても月給が低めで歩合制となっている企業もあるので注意しましょう。

建築物の依頼は他のアイテムと違い大きな出費になります。簡単に修正もできず、お客さまにとっては一生ものの買い物になることも。

そのため慎重になっている方が多く、契約にこぎつけるまでにかなりの時間と労力が必要です。

他の業界で営業職の経験があるからと油断していると想像以上にキツいと感じるかもしれません。

休日出勤になる可能性が高い

営業職はお客さま優先の仕事です。お客さまの都合に合わせて動かなければならないため、休日出勤になってしまうことも少なくありません。

また、資料や書類の作成のために残業をしたり自宅に持ち帰って仕事をしなければならないこともあります。

プライベートと仕事は完全に分けたいと考えている方にとっては建築業界の営業職はキツい仕事と言えるでしょう。

どんなにお客さまに合わせて休日出勤をしたり深夜まで時間をかけて資料を作ったりしても、結局契約につながらなければ意味がありません。

努力が実にならないことから挫折してしまう営業スタッフも多いです。

契約が取れるまで時間がかかる

建築業界の営業職は一度お客さまに説明をしたら即契約、とはなりにくいです。

マイホームを購入したい個人でも、ビルやホテル、マンションなどを建設したい企業でも、さまざまな建築会社を比較したり予算を検討したりして慎重に契約について考えています。

そのためすぐに契約につながらず、一件契約を取るために何か月もかかることも。

契約を急かすと企業への信頼が下がったり、タイミングを逃して別の企業に顧客を取られてしまったりするかもしれません。

次々に契約を取りたい、スピーディーにやり取りを進めたいという方にとってはもどかしい仕事であると言えます。

建築業界の営業職のやりがい

建築業界の営業職は大変なこともある分、やりがいも大きいです。

どんな点にやりがいを感じるのか、建築業界の営業職ならではの利点をチェックしてみましょう。

契約が取れた達成感が大きい

建築業界の営業職は他の営業職と違い一度に大きなお金が動きます。

そのためなかなか契約が取りにくく、一つの案件に膨大な時間がかかることも。ですがその分契約を取れたときの達成感はひとしおです。

一度経験すると自信がつき、次も、その次も…とモチベーションを維持しやすいでしょう。

他の業界の営業よりも契約が決まるまで時間がかかりますが、徐々にそのペースも掴めてくるでしょう。

マイホームなら〇か月、マンションやホテルなら〇か月…とペースがわかってくれば、自分なりにスケジュールを立てて計画的に行動ができるようになります。

学んだことや経験が契約につながる

建築業界の営業職はさまざまな専門知識が必要です。

お客さまに質問されたときにすぐ答えられる優秀な営業スタッフになれば、信頼されて契約も取りやすくなります。

また、お客さまの要望と自社でできることをすり合わせ、予算内で理想を叶えるプランを作成することもできます。

あれこれとオプションをすすめてきたり「それは無理です」ばかり言ったりする営業スタッフよりも、可能な限りこちらの要望を聞き入れてくれる営業スタッフの方が相談しやすく「この人、この会社に任せたい」と思えますよね。

そのためには建築やお金、法律など豊富な知識が必要です。

資格を取得していなくても建築業界の営業職には就くことができますが、ある程度の知識は身に着けましょう。

学んだことを営業の仕事に活かすことができれば自信をつけて仕事に挑めます。

学べば学ぶだけ、経験を積めば積むだけそれを仕事に還元できるというのが建築業界の営業職のやりがいの一つです。

年収が他の営業職より高い

建築業界は大きなお金が動く業界です。

その分待遇がいい企業が多く、営業職も他の業界の営業職より高めの給料が設定されているケースが多いです。

とくに歩合制の企業できちんと契約を取れるようになれば、500万円以上の年収も可能です。

有能な営業スタッフの中には営業だけで1000万円以上の年収を得ている人もいます。

上記で紹介したように、建築業界の営業職はがんばればがんばった分だけ、学べば学んだ分だけ仕事につなげやすい仕事です。

常に向上心を持って、前向きに仕事に取り組む姿勢が大切です。

建築業界の営業職への転職を目指そう!

建築業界の営業職への転職について、志望動機ややりがいなどを紹介いたしました。

建築業界の中でも営業職や事務職は国家資格がなくてもチャレンジできる仕事です。建築業界に飛び込みたい、営業のスキルを活かしたいという方におすすめです。

ですが他の営業職と違い、建築業界の営業職は契約まで時間がかかる、覚えなければならないことが多い、常に最新の情報をキャッチするアンテナを貼り続けなければならないなど、大変なこともたくさんあります。

自分は建築業界の営業職に向いているのか、別の業界、別の職種の方が向いているのかをよく見極めて、転職活動を進めていきましょう。

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