建築業界へ転職する際、できれば収入もアップさせたいですよね。
転職時に給与交渉を行うことで、現職よりも収入アップを目指すことが可能です。
本記事では、建築業界の転職で給与交渉をするタイミングやポイントを紹介します。
今後転職で収入アップを目指したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
建築業界の転職で給与交渉はしてもいい?
そもそも給与交渉をすることに抵抗を感じる方も多いかもしれませんが、転職活動時に給与交渉をすることは何の問題もありません。
給与交渉をしたからといって不採用になる、内定が取り消されるという可能性も低いので、交渉の余地がある場合はしっかり交渉をして納得できる転職を成功させましょう。
一度雇用契約をしてしまうと、その後の給与交渉は難しくなります。雇用契約書にサインした時点で企業が提示した給与に納得したという認識になるため、実際に契約を結ぶ前に給与交渉を行うようにしましょう。
給与交渉は必ず成功するわけではありませんが、少しでも交渉できるようなら積極的に掛け合ってみることがおすすめです。
日本は年功序列で勤続年数が高くなるにつれて給与が上がる傾向にありますが、昇給率は世界的に見ても低い傾向にあります。
そのため、最初から十分納得できる水準の給与を得られるよう、以下のポイントも参考に給与交渉を行いましょう。
建築業界の転職で給与交渉をするタイミング
建築業界の転職で給与交渉を行うタイミングを紹介します。
給与交渉のタイミングは複数回ありますが、面接内容や企業によっても微妙に違いがあります。
最適なタイミングを見極めて、余裕をもって給与交渉ができるよう準備しておきましょう。
内定通知を受け取ってから
給与交渉の一般的なタイミングは、内地通知を受け取ったときです。
企業からぜひ入社してほしいといわれたタイミングなら、給与交渉も行いやすいでしょう。
内定通知は内定が決定したわけではなく、承諾することも辞退することも可能です。
ほかの求人にも応募していてそちらのほうが条件がいい場合は、それを引き合いに出して給与交渉を行ってみてもいいでしょう。
面接の最後の逆質問の段階
転職活動で面接をしていると、最後に「何か質問はありますか?」と聞かれます。
面接では定番の逆質問ですが、この際に給与交渉を持ちかけることもおすすめです。
一般的に、逆質問では給与や労働条件について質問すると印象が悪くなるといわれています。
ただ「給与をあげてほしい」と伝えるのではなく、現職での給与、自身のスキル、業務の給与相場など客観的な数字を出し、具体的かつ現実的な給与を提示することで、印象を悪くせずに給与交渉ができるでしょう。
企業から給与について質問されたとき
面接時や内定通知の際、企業から給与について質問してくれることもあります。
給与アップを希望しているなら、このタイミングで給与交渉を行うことを忘れないようにしましょう。
どれくらいの給与を期待しているのか、今後給与に見合う活躍ができることをアピールできるかによって、給与交渉が成功するかは変わります。
また、給与については質問してくれない企業も多いので、その場合は自分から給与交渉を持ちかけることも忘れないようにしましょう。
建築業界での給与交渉の進め方
建築業界で給与交渉を進めるにはどのようにすればいいのか、具体的な方法を解説します。
やみくもに給料をあげるよう要求するのではなく、以下のポイントも加味して現実的な金額で交渉を行いましょう。
現在の給与を正確に把握する
現在受け取っている給与をまずは正確に把握しましょう。
普段給与明細を詳しく見ていない方は、なんとなくの金額で給与交渉をしてしまい失敗する可能性があります。
給与には、基本の賃金に加えて交通費、時間外労働手当、資格手当、家族手当などが含まれています。
それぞれにいくらもらっており、額面でいくらか、手取りでいくらかを正確に把握することで、どれくらいの金額で給与交渉をすればいいのかがわかりやすくなります。
非常識な金額を提示するとマナーがなっていない人という印象を与えてしまうため、あくまでも現実的な金額を提示できるように現在受け取っている金額を正確に把握しましょう。
転職先の業務の給与相場を確認する
転職先で行う業務の給与の相場を確認することも大切です。
どんなに高い給与を望んでいても、行う業務に見合わない金額を請求することは難しいでしょう。
例えば、給与相場が20万円の業務を希望しているのに30万円ほしいと交渉をしても、相場からかけ離れすぎていて断られる可能性があります。
最初に高めの金額を提示して企業と折り合いをつけていく方法もおすすめですが、あまりにも相場とかけ離れた金額を言わないように注意してください。
希望給与に見合うスキルを棚卸する
希望する給与に見合うスキルを自分が持っているか、転職活動を始める前にスキルの棚卸を行いましょう。
スキルの棚卸をすることで、自分がどのような求人に応募できるか、転職市場で自分はどれくらいの価値があるのかを判断しやすくなります。
例えば、30万円の給与を目指したい方がスキルの棚卸をした際にスキルが不足していると判明した場合は、何が不足しているのかを研究することが可能です。
上位資格が必要、一定年数以上の実務経験が必要など、不足している分をしっかり補ってから転職活動を始めることもおすすめです。
妥協できる金額も決めて交渉する
給与交渉は必ず成功するとは限らないため、妥協できる金額も決めておきましょう。
給与交渉には応じてくれるものの最初に伝えた希望どおりの金額はとおらない可能性もあります。
例えば、月収30万円を目指しているのであれば、25万円や27万円までなら妥協できるかどうか考えてみてください。
生活費や将来の貯金額など、今後のお金の使い方もしっかり考えて、毎月いくら必要なのかを考慮したうえで適切な金額を交渉しましょう。
また、月収が思い通りにならない場合でも、ボーナスで補えることもあります。月収の交渉がうまくいかない場合は、ボーナスの金額を交渉してみることもおすすめです。
給与交渉をする際の注意点
給与交渉を行う際は、あくまでも謙虚な姿勢で挑むことを忘れないようにしましょう。
最初から下限を提示しない、自分をしっかりアピールすることも、給与交渉にはおすすめです。
同じ企業でも給与交渉の方法によっては成功する人と失敗する人がいます。どんな点が重要なのか、以下を参考にしてみてください。
謙虚な態度で交渉に挑む
給与交渉を行う際は、謙虚な姿勢で挑むことを忘れないようにしましょう。
強気すぎると悪い印象を与えてしまい、内定に進まなかったり給与交渉に失敗したりしてしまう可能性が高まります。
謙虚な姿勢で挑みつつ、客観的な数値などを出して企業側を納得させることが大切です。
あまりにもおどおどして伝えると給与交渉を断られる可能性もあるため、あくまでも通常の面接時と同じように、丁寧に落ち着いて交渉に挑むようにしてください。
最初から下限を提示しない
給与交渉を行う際は、最初から下限を提示しないこともおすすめです。
「最低〇円にしてほしい」と伝えると、その最低の金額を前提に話が進んでしまいます。
あくまでも最初は自分が希望する金額を伝え、交渉をするなかで妥協できる金額になったらそこでOKを出すのが上手な価格交渉のポイントです。
あまりにも高額すぎる金額を提示すると最初から断られてしまう可能性もあるため、現実的な希望条件を提示したうえで交渉を進めましょう。
自分の将来性をアピールする
自分の将来性をしっかりアピールすることで、給与交渉を進めやすくなります。
企業があなたにその金額の賃金を支払うだけの価値が十分にあるのかを判断できる材料を提示すれば、給与をアップしてくれる可能性が高まります。
これまでの実績から企業の売り上げアップに貢献できることや、今後上位資格を取得予定であることなどをアピールして、給与交渉に応じるだけの価値があることを認めさせることが大切です。