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ハウスメーカーの営業はきつい?年収ややりがいをチェック

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ハウスメーカーはその名の通り家を建てるのに特化した建築会社ですが、建築だけが仕事ではありません。

とくに営業の仕事はハウスメーカーの中でも大切です。

ハウスメーカーの営業はきつい、営業職の中でも高収入などと言われていますが、本当にそうなのかを確かめてみましょう。

営業スキルを活かしたい、建築業界に携わってみたいという方は、ぜひハウスメーカーの営業の仕事にも注目してみてください。

ハウスメーカーの営業職の年収をチェック!

まずはハウスメーカーの営業の年収をチェックしてみましょう。

2021年の求人情報から算出すると、ハウスメーカーの営業職の平均年収は397万円程度でした。

このように見るとハウスメーカーの営業職が特別に高収入であるとは言い切れないようです。

ハウスメーカーの全体の平均年収は600万円から900万円程度ですが、これらは役職がついている人や資格を持ち建築に携わっている人の年収です。

営業職は資格がなくても、専門知識がなくてもチャレンジできるというメリットがありますが、その分ハウスメーカーの中では年収は低めになるようです。

地域によって年収が変わる!

建築業界は営業職だけでなく、地域によって年収に違いがあるという特徴があります。地方よりも都心部の方が仕事が多く、給料も高めに設定されています。契約も取りやすいのでインセンティブも高くなるでしょう。

ですがハウスメーカーの場合は都心部よりも、都心部へのアクセスがいい郊外の方が稼げる可能性も高いです。

ニュータウンや開発中のエリアは今後もより人口が増え、ハウスメーカーの仕事も増えることが予想されます。このようなことも見越して就職先、転職先を選ぶといいでしょう。

ハウスメーカーの営業職の年収の内訳

ハウスメーカーの年収にはどのような内訳があるのかを紹介します。

営業職はインセンティブがつくことがほとんどです。

また、無資格でも営業はできるものの資格がある方がより専門的な説明ができるため、資格手当がつくこともあります。

その他の手当てなどについても見ていきましょう。

インセンティブがつく

ハウスメーカーの営業職は、基本給の他にインセンティブがつくことが多いです。

契約を取るごとに収入がアップするので、それをモチベーションにがんばっている営業職の方は多いです。

インセンティブがなくてもハウスメーカーの営業職の年収はとびきり低いというわけではないので安心です。

インセンティブの金額はハウスメーカーにってさまざまです。一件の契約ごとに〇万円というハウスメーカーもあれば、契約の金額の〇%がインセンティブとして入るというハウスメーカーもあります。

資格の有無や勤続年数によってもインセンティブは変動するので、事前にしっかり確かめておくことが大切です。

資格手当がつく

ハウスメーカーの営業職は資格がなくても働けますが、やはり資格がある方が有利です。

相談する人にとっても、まったく知識がない人よりは建築やインテリアの知識がある人に相談したい、提案してもらいたいと考える方が多いです。

そのため、資格手当てを用意しているハウスメーカーはたくさんあります。

資格を取得するだけで毎月数万円の手当てが出ます。年間で考えると、数十万円の収入アップです。

国家資格は取得に時間がかかり大変ではありますが、年収アップのためにも、仕事に役立てるためにも資格の取得を目指しましょう。

その他の手当ても期待できる

その他、ハウスメーカーでは家賃手当、扶養手当など各種手当が出るところは多いです。

大手のハウスメーカーであれば福利厚生やこのような手当てが充実しているため、就職や転職をするのであればまずは大手ハウスメーカーを目指しましょう。

家を建てる際やリフォームをする際に自社を利用することで社割が適用されるハウスメーカーもあります。今後家を建てる予定がある、すでに家は持っているもののリフォームの可能性があるという方は、このような社割制度についても確認しておきましょう。

ハウスメーカーの営業がきつい理由

ハウスメーカーの営業職は努力次第では年収をどんどんアップさせていくことが可能です。

ですがその分ハウスメーカーの営業職はきついと言われることが多いです。

どのような点がきついのかをチェックしてみましょう。人によってはモチベーションに変えられますが、合う合わないがあるため異業種からの転職を考えている方は要チェックです。

厳しいノルマがある

ハウスメーカーの営業職には厳しいノルマがあります。

洋服や食品などの営業とは違い、ハウスメーカーは一件一件の契約の金額が非常に高額です。数千万円の買い物を頻繁にする方はそういないでしょう。

そのため、ノルマの数もそれほど多いわけではありません。ですが慣れない内は少ないノルマでも達成するのが大変です。

そもそも購入を検討するお客様自体が少ないので、そのお客様の心をいかにしっかり掴むかが大切になっています。

土日に休めない

お客様がいつハウスメーカーに家作りの相談に来るかを考えると、当然土日といった休日がメインになります。

平日にももちろんお客様はいますが、子どもや家族を連れて見学に来やすいのは土日です。

そのためハウスメーカーの営業担当者は当然土日に出勤しなければなりません。休んでしまうと他のスタッフの負担が増えるだけでなく、ノルマを達成しにくくなってしまいます。

子どもがいる家庭などはどうしても土日に用事が入りやすいですので、その点も踏まえて就職、転職したあとも長く働き続けられるか考えましょう。

残業や休日出勤も多い

ハウスメーカーの営業職は土日に出勤して平日に休みを取ることが多いですが、その休日にも出勤しなければならないケースもあります。

担当しているお客様が「この日に相談に来たい」と言えば、お客様の都合に合わせて出勤しなければなりません。

また、資料の作成や問い合わせ対応などで残業になってしまうことも少なくありません。

その分しっかり残業手当、休日労働手当てなどが出て収入はアップしますが、プライベートな時間をある程度確保したい方にとっては不向きです。

コミュニケーション能力が必要

ハウスメーカーの営業職は、常にさまざまな人の対応をしなければなりません。

お客様やハウスメーカーのスタッフ、現地の職人や業者などとやり取りをして、契約を取るだけでなくコスパに優れた提案をしなければなりません。

こちらからの提案力も大切ですが、お客様の話を正確に聞き取る力も必要です。

お客様からの要望を無視したプランばかり提案していると信頼感が下がり、契約につながらなくなってしまいます。

契約内容が違う、不満があるなど、お客様からのクレームに対応しなければならないのも営業担当者の仕事です。コミュニケーション能力だけでなく人それぞれの要望をきちんと理解して、瞬時に適切な対応を取る力も求められます。

学び続けなければならない

ハウスメーカーの営業職は建築についてはもちろん、インテリアや自社の新製品について、さらに住宅のトレンドについて常に学び続けなければなりません。

建築、インテリア、トレンドなどについて勉強して知識を身に着ければ、その分仕事に還元できます。より信頼できる営業担当者になることができ、より多く契約を取れるようになるでしょう。

資格手当が出る場合は資格取得のためにプライベートな時間を勉強に割く必要があります。こちらも年収にダイレクトに影響します。

ハウスメーカーの営業は一度覚えたノウハウをそのまま使い続けられるという仕事ではありません。時代の流れを読みつつ、お客様が求めている提案をスムーズにできるように学び続ける姿勢を忘れないようにしましょう。

ハウスメーカーの営業のやりがい

ハウスメーカーの営業職はきつい面も多いですが、その分やりがいもたくさん感じられる仕事です。

ハウスメーカーの営業職を続けている方は何をモチベーションにがんばっているのかを見てみましょう。

お客様の喜ぶ顔を見られる

ハウスメーカーの営業職は、ハウスメーカの仕事の中でもとくにお客様との距離が近いです。

初めて家を建てる方の不安な気持ちを取り除き、理想の家作りのために最適な提案をし、さらに打ち合わせを何度も重ね、最終的には完成した家を見て喜ぶお客様の顔を間近で見られます。

感謝の言葉を言ってもらえたときに大きなやりがいを感じられるという人が多いです。

少額の商品の営業とは違い、家は大きな買い物です。その分お客様と関わる時間は長くなりますし、一件一件に愛着を持てるというのもやりがいの一つです。

高収入を得やすい

先ほどご紹介した通り、ハウスメーカーの営業は営業職の中では高収入になりやすいです。

一件一件のインセンティブが高いため、たくさん契約を取れるようになればさらに高収入を目指せるでしょう。

インセンティブや資格手当などをモチベーションに仕事を続けている人も多いです。

ハウスメーカーの建築士や設計士などと比べると営業職の年収は低いですが、資格を取得して同じ会社の中で別の業種にもチャレンジしやすいです。そうなると仕事内容は大きく変わりますが、さらに年収をアップさせられることもできます。

社員割引が使える

勤めているハウスメーカーの社割が利用できるというメリットもあります。

家を建てたい、リフォームをしたいというときに自社の商品を購入すれば、割引価格が適用されることが多いです。

新築の物件を購入する、リフォームするためには数百万円から数千万円のお金がかかります。数%の割引であっても大きな恩恵を受けられるでしょう。

自分のための家だけでなく両親や親せきの家などにもこの社員割引は適用されることが多いので、活用できるシーンは意外と多いです。

飛び込み営業をしなくていい

営業職と言えばさまざまな家庭や店舗に出向いて飛び込みの営業をするイメージがある方も多いでしょう。

ですがハウスメーカーの営業職はこのような飛び込みの営業はおこなわないことがほとんどです。

飛び込みの営業は成果を上げられる可能性が低いだけでなく、クレームの原因になったり直接ひどい言葉を投げかけられたり追い出されたりして、ストレスの多い非効率的な方法です。

ハウスメーカーのような一件の契約金額が大きいと余計に飛び込み営業の効果は薄いです。

ハウスメーカーの場合は自社や住宅展示場に出勤し、興味があるお客様に対してだけ商品の説明をすればOKです。

別の業界で飛び込み営業で嫌な思いをしたことがあるという方でも、ハウスメーカーの営業職であれば比較的ストレスを感じずに続けられるでしょう。

髪型や服装は比較的自由

営業職は清潔感のある身だしなみも求められます。中には髪色、髪型、ファッションなど厳しい規定がある業界もあります。

一方でハウスメーカーなど建築業界の営業職は、髪型や服装などの身だしなみは比較的自由なところが多いです。

もちろんある程度の清潔感は必要ですが、ファッションや美容、金融、商社などの営業職と比較するとかなり緩いと感じることが多いでしょう。

スーツが必須であってもスーツやシャツ、ネクタイなどでファッションを楽しんだり、トレンドのヘアスタイルを楽しんだりしながら働きたいという方にもハウスメーカーの営業職は働きやすいでしょう。

ハウスメーカーの営業に役立つ資格

ハウスメーカーの営業職は資格がなくても働くことができます。ですが資格手当を出しているハウスメーカーも多く、資格を持っていれば役立つシーンはたくさんあります。

お客様に的確なアドバイスをするためにも、そして自分のスキルや知識を磨くためにも、資格の取得を目指しましょう。

建築士

建築業界で活躍したいのであれば建築士の資格はマストです。

国家資格であり取得の難易度は非常に高いですが、建築に関する基礎知識から本格的な建築の技術について学ぶことができます。

建築士には二級と一級があり、一級を取得するには二級取得後に一定以上の実務経験が必要です。

そのため、営業職なら二級の取得でも十分です。

建築士の資格を取得すると建築物の設計や工事の管理をおこなうことができます。営業職としてだけでなく建築部門でも働けるようになるので、キャリアアップや年収アップのために建築士の国家資格を取得するのもおすすめです。

宅地建物取引士

宅地建物取引士の資格は、建築業界や不動産業界で活躍するために必要な資格です。

こちらも国家資格であり、難易度は建築士と同じくらい高いです。

宅地建物取引士の資格を取得すると、不動産売買、賃貸についての正しい知識をお客様に説明することができます。

不動産会社では事務所に一定数以上の宅地建物取引士の資格所有者を置いておかなければならないといった法律もあります。

ハウスメーカーの営業職に必須の資格というわけではありませんが、ハウスメーカーは家だけでなく家つきの土地や土地のみを販売することもあります。土地の売買についての知識はしっかり持っておいた方が営業の仕事に役立てられるでしょう。

インテリアコーディネーター

インテリアコーディネーターはその名の通りインテリアのプロフェッショナルに与えられる資格です。

国家資格ではなく公益社団法人インテリア産業協会が主催する民間の資格ですが、民間資格の中でも難易度が高いことで有名です。

出題範囲が広くインテリアについての基礎知識から建築や不動産についての問題も多く出題されます。

この資格を取得すれば、住宅のインテリアの提案に役立てることができるでしょう。

ハウスメーカーの営業職以外にも活用できるシーンが広く、転職や自分が家を建てる際などにも学んだ知識を活用できます。

ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナー税金や投資、ローン、相続など、お金の使い方についての知識をアドバイスするために役立つ資格です。

税金対策や遺産相続、不動産の管理、ライフプランニングなどは非常に難しく、損をしてしまっている方やわからないまま放置している方は多いです。

不動産の購入、建築の依頼でも節税方法はたくさんありますが、それを知らないまま依頼してしまう方もいます。

そんな方に対してアドバイスができるファイナンシャルプランナーは、依頼人にとって頼りになる存在です。

ハウスメーカーの営業職としてだけでなくさまざまな業界で役立つ資格であり、もちろん自分のお金の管理や老後の計画にも役立つ資格です。取得しておいて損はないでしょう。

三級から一級までの国家資格がありますので、まずは三級の取得を目指してみてください。

まずは自社製品の特長を覚える

ハウスメーカーの営業として活躍するために役立つ資格はたくさんありますが、資格を多く持っていてもお客様から信用される営業担当者になれなければ意味がありません。

信頼感をアップさせるためには、まず豊富な知識と提案力が大切です。

自社の商品について質問されたことにスムーズに答えられる、お客様の要望を聞き入れつつ理想以上の家づくりを提案するといった力がなければ営業担当者として成長できません。

資格の取得を目指す前に、まずは自社の製品の特長やメリット、活用方法や実例などを徹底的に覚えて仕事に役立てられるようにしましょう。

ハウスメーカーの営業職について知ろう

ハウスメーカーの営業職について、その年収や仕事内容の大変な点、やりがいについて解説しました。

ハウスメーカーの営業職は、そのハウスメーカーの売り上げを左右する非常に重要な仕事です。

一件一件が高額な契約になるため最初はなかなかノルマを達成できないかもしれませんが、厳しい仕事の中でもやりがいを見出して日々がんばっている人はたくさんいます。

営業の経験がある、建築業界に携わりたい、ハウスメーカーでの仕事に興味があるといった方は、ぜひハウスメーカーの営業職の求人をチェックしてみてください。

 

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