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リノベーションを上手に取り入れるコツ!メリットやデメリット

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リノベーションとは、現在の住まいをよりよく改修する今人気の建築方法です。

古い住宅を再利用したり、次の世代まで長く住めるようにしたり、さらに普通の間取りをよりおしゃれに、住みやすい形に作り上げていくことができます。

そんなリノベーションをおこなうと決めたら、上手に取り入れるコツを最初におさえておきましょう。

一度リノベーションをおこなうと簡単にやり直しはできません。後悔しないよう、リノベーションしてよかった!と思えるように準備を進めましょう。

リノベーションを成功させる6つのコツ

リノベーションは今とても人気があり、新築やリフォームよりも取り入れやすい印象があります。

ですが簡単そうだから、おしゃれだからというなんとなくの理由でチャレンジすると失敗してしまうかもしれません。

リノベーションをしてよかったと心から思えるように、成功のコツを6つ紹介します。

リノベーションにチャレンジする際は事前のしっかりとした準備が大切です。

物件選びは慎重におこなう

リノベーションを考える際には物件選びは重要です。

古い住宅を安く購入してリノベーションするという方法は確かに費用を抑えやすいです。

ですがあまりにも古すぎると、設備や骨組みなどすべてを新しいものに交換しなければならない可能性もあります。そうすると新築と同等かそれ以上の費用がかかってしまうことも。

また、物件によっては希望通りのリノベーションができない可能性もあります。とくにマンションを購入してリノベーションをしたい場合は注意しましょう。

リノベーションにどれくらい対応しているのか、するとすればどこから始めなければならないのかを考えて物件を選ぶことで、物件選びのミスを防げます。

事前にしっかりプランニングする

物件を購入する、リノベーション業者に相談する前に、プランニングをしっかりしておきましょう。

プランニングとはどこをどのようにリノベーションをするかを決めることです。

キッチンやトイレ、浴室などの水回りはもちろん、家族が集まるリビングや毎日使う玄関、家族のそれぞれのプライベートを確保できる場所など、なんとなくではなく明確に理想を考えていきましょう。

リノベーションは普通のリフォームとは違い、より便利に、より個人の要望に適した住まいにするために役立つものです。どうしてリノベーションをしたいのかを今一度よく考え、家族が満足できるリノベーションのプランを決めましょう。

このプランニングはあとからでも変更したり、より良いものにしていくことは可能です。ですがいつまでも理想が定まらないと業者への依頼や工事をスタートさせられず、完成までに余計な時間がかかってしまいます。

予算の上限を決めておく

リノベーションを依頼する際の予算の上限は必ず決めておきましょう。

リノベーションにはさまざまな方法があり、取り入れる構法、資材、塗料などによっても金額は大きく変動します。

あれもこれもとオプションをつけているとあっという間に予算をオーバーしてしまい、高額なローンを長年払い続けなければならなくなってしまいます。

また、古い住宅をリノベーションする場合は想定よりも費用がかかることが多いです。古くなった設備を新しいものに交換したり、外観のリノベーションなども必要になるためです。

これらの点をあらかじめ理解し、余裕を持った予算を用意しましょう。最初からギリギリの予算で計画してしまうと、予想外の費用がかかった場合に対応しきれなくなってしまいます。

業者選びは慎重におこなう

リノベーションを依頼する業者選びにも慎重になりましょう。

リノベーションを受け付けている業者はたくさんありますが、在籍している建築士によってできる範囲はかなり変動します。

実用的なリノベーションが得意、デザイン性の高いリノベーションが得意、水回りのリノベーションが得意など、得意としているジャンルや範囲も違うので、どの部分のリノベーションに力を入れたいのかをよく考えて選びましょう。公式サイトなどで実例を確認するのもいいでしょう。

資材の仕入れ先や工事方法によって費用も変動します。できれば複数社に相談し、見積もりを依頼して、総合的に金額と内容が釣り合っていると感じる業者を選ぶことをおすすめします。

中には不要な工事を無理にすすめてくる業者もあります。相談してみて、また口コミなども参考にして、不審な点がないかを確認しておくことも大切です。

信頼でき、こちらの要望を形にしてくれる業者を見つけることが、リノベーションを成功させる大きなポイントです。

業者に明確に意思を伝える

業者にリノベーションのデザインを伝える際は「こういう感じ」「○○みたいな雰囲気」など、あいまいな表現は避け、明確にこちらのイメージを伝えるようにしてください。

建築やデザインの知識がなくどう伝えればいいかわからない場合は、実際の写真やデザインを見せて意思を伝えるのがおすすめです。

表現があいまいすぎるとリノベーション業者もどのようにすればいいかわからず、打ち合わせに時間がかかったりデザインをやり直したりしなければなりません。

業者によってはデザインの修正に追加料金が発生することもあります。時間も費用も無駄にしないためにも、できるだけ正確に伝わるような努力が必要です。

間取りの変更なども、実際の図を用いながら業者と一緒にしっかり考えていきましょう。

実用性を考えたリノベーションを

リノベーションの実例を見ているとさまざまなデザイン性の高い住宅があり、参考にしたくなります。ですがその際は実用的なリノベーションかどうかをよく確認しましょう。

吹き抜けのリビングは解放感がありますが、冷暖房がききにくいというデメリットがあります。

大きな窓ガラスは日差しをよく取り込んでくれますが、道路に面している住宅や近くにマンションがある住宅では人目が気になって結局カーテンを閉めっぱなしにしてしまう可能性もあります。

その他、家事の動線や家族の趣味の時間をそれぞれに楽しめるか、子どもは勉強に集中できるか、高齢者が転倒する危険はないかなど、実用性の面も考えたリノベーションをおこないましょう。

リノベーションは今ある住まいをより快適に、住みやすくするためのものです。デザイン性だけを重視して後悔しないようにしてください。

住まいの場所別に見るリノベーションのコツ

住まいの場所別にリノベーションの成功のコツを見ていきましょう。

水回りや玄関などに強いこだわりを持つ方は多いですが、それ以外にも家族のさまざまな要望を取り入れて、全員が満足できる、快適に過ごせる住まいを作っていくことが大切です。

キッチンは使いやすさを意識する

キッチンはリフォームでもリノベーションでも人気の場所です。

毎日の料理に欠かせない場所ですので、使いやすさを重視する必要があります。

背の高い人でも使いやすい高さ、お手入れのしやすい素材、作業しやすい充分なスペースなどを考えましょう。

一般的な壁付きタイプのキッチンは省スペースですが、独立型のキッチンならインテリア性も高く、リビングを見渡せる、移動距離が少なく料理をテーブルまで運べるなどのメリットもあります。

浴室はリラックスできる空間に

とくに古い住宅の場合、浴槽が狭くて体の大きな人がリラックスできなかったり、段差が多くて高齢者が入りにくかったりといったタイプが多いです。

タイル張りで冷えやすい浴室も多く、古い住宅をリノベーションするなら浴室のリノベーションは欠かせません。

ゆったりと足を伸ばせる浴槽を選ぶのはもちろん、暖かく快適に過ごせる暖房を完備する、窓を少なくして冷えないようにする、高齢者でも入りやすい段差の少ない設計にするなどの工夫をしましょう。

トイレは長く使い続けられるように

近年あまり見かけなくなった和式トイレですが、トイレが和式というだけで需要がかなり下がるため安く売られている物件も少なくありません。

洋式にリノベーションするのはもちろん、より快適に使い続けられる工夫をしましょう。

広々とした空間や手すり付きであれば高齢者と同居することになっても使いやすいです。

手洗い場を作ればいつでも清潔にトイレを使用できます。

便座を暖かくする機能、人が入ったときに暖房がつく機能などもあります。

リビングは家族が団らんできる場所に

リノベーションをする方の多くがこだわるのがリビングです。

広々と開放的で、家族が集まりやすいリビングを目指しましょう。

日当たりをよくする、どの部屋からも集まりやすくする、リビングを通らないと子ども部屋に行けないようにするなど、間取りの点でもさまざまなこだわり方ができます。

キッチンからリビングが見える、家族の様子がすぐにわかるようにすると、何もしていなくても自然と家族と気持ちが通じやすくなるでしょう。

近年は子ども部屋で勉強をさせるよりもリビングで勉強させた方がよいとする考え方もあります。子どもの勉強するスペースを確保したり、リモートワーク用のワークスペースを作っておく、趣味や家事ができるスペースを作っておくといった工夫ができるのも、リノベーションならではです。

子ども部屋や寝室は家族の意見を取り入れて

水回りやリビングといった共有スペースはもちろん、子ども部屋や寝室といった家族それぞれのプライベートのスペースもリノベーションの際に充実させましょう。

子どもが小さい内は子ども部屋に扉をつけない、兄弟がスペースを共有するようにする、年齢が上がったら仕切りを作ったり扉を取り付けたりするといった工夫ができます。

寝室にワークスペースやドレッサー、収納スペースを確保したり、高齢者と同居する場合は声が届きやすくする、トイレが近い部屋にするなどの工夫もできます。

その他、家族それぞれがどんな部屋が理想かを提案し、それぞれの理想の空間を作れるようにしましょう。

外観や駐車スペースも工夫を

リノベーションは住宅の内部を自由に変更できるという魅力がありますが、外部も快適な住まいづくりには大切です。

駐車場が狭い、駐車しにくいという場合は車の出し入れが簡単な駐車スペースを作りましょう。

ガレージを作れば憧れのガレージ生活を楽しめたり、子どもの遊び場として、また趣味のアイテムの収納場所としても活用できます。

玄関の前に門を作ったり、庭にガーデニングできるスペースをつくったりと外構にこだわることも可能。既存の住宅ではできなかった海外風のデザインや、高級料亭のような和風なデザインも楽しめます。

リノベーションをおこなう3つのメリット

新築住宅を購入するのではなくリノベーションをおこなうことで得られるメリットを3つ紹介します。

リノベーションは一見よいことだらけのように思えますが、場合によっては新築住宅や築年数の浅い中古住宅を購入する方がいいケースもあります。

リノベーションをするか迷っている方は、メリットとデメリットをよく比較して検討しましょう。

自由な設計が可能になる

リノベーションの大きな魅力は自由な設計ができるという点です。

設備を交換したり一部を新しいくするだけのリフォームとは違い、リノベーションは住宅の骨組み部分から手を加えられます。

そのため、間取りを変更したり、キッチンの場所を変えられたり、室内の印象を大きく変えることが可能です。

立地や金額などの条件が合う物件が見つかったものの住み心地が気になるといった場合や、今の家族の在り方に適していないと感じた場合にはリノベーションがおすすめです。

物件の選択肢が豊富になる

リノベーションをおこなうことを前提として物件を探せば、その選択肢はより多くなります。

リノベーションをおこなわない場合は新築物件や築年数の浅い中古物件のみが選択肢になりますが、リノベーションをするなら築年数がかなり経過している古い物件や空き家も購入の視野に入れられます。

人気のエリアに住みたい、できるだけ費用を抑えて住宅を購入したいという場合にはリノベーションを前提とした物件選びもおすすめです。

コストを抑えて理想の住まいを手に入れられる

住まいにはこだわりたいけど新築の注文住宅を購入するほどの余裕がないという方にもリノベーションはおすすめです。

購入する物件の金額やリノベーションの内容にもよりますが、新築の注文住宅を購入するのと比較すると、中古物件を購入してリノベーションをおこなう方が2割から3割程度合計の費用を抑えられます。

デザインが決まっている新築住宅も注文住宅よりは安く購入できますが、最初からリノベーションありきで古い住宅を購入すれば、よりこだわりの詰まった住まい作りができます。

かしこく理想の住まい作りがしたい方にとって、リノベーションには大きな魅力があると言えます。

リノベーションをおこなう3つのデメリット

リノベーションをおこなうことで考えられるデメリットも紹介します。

近年人気のリノベーションですが、きちんと確認せずにリノベーションを依頼することで後悔してしまうかもしれません。

自分にとってリノベーションは本当に必要なのか、デメリットの方がメリットよりも大きな影響を与えないかなどを確認しておきましょう。

物件の耐久性に不安が残る

リノベーションを前提に住宅を選ぶ際は、古い住宅、空き家なども選択肢に入れられます。

ですが古い建物は建築に関する法律が改定される前に建てられているものもあり、耐久性に不安が残ります。万が一現在の基準に満たない構造だった場合は一から建て直す必要があり、想定していたよりも高額の費用がかかります。

1981年以前に建てられた住宅の場合はとくに注意しましょう。これ以前の住宅でも現在の基準を満たしている場合は大幅な改築は必要ありませんが、不安な場合は業者に確認してもらってください。

完成までに時間がかかる

リノベーションはリフォームとは違い大幅な工事が必要です。

リフォームなら一日程度で済みますが、リノベーションの場合は数日から数か月かかります。

現在別の住まいがあるのであれば問題ありませんが、現在住んでいる住宅に大幅なリノベーションをおこなう場合は工事期間の仮住まいを確保する必要があります。

リノベーションが完了してから引っ越す場合も、さまざまな要因によって工事期間が延長する可能性もあります。引き渡しの予定日に工事が完了しない可能性もあり、引っ越しの日程などをギリギリまで決められないというデメリットがあるので注意してください。

住宅ローンは利用できない

住宅を購入する際に住宅ローンを利用する方は多いです。

リノベーションをする際も、物件を購入する費用は住宅ローンで賄えます。

ですがリノベーションにかかる費用は住宅ローンで賄うことはできません。それとは別にリフォームローンやカードローンなどを組む必要があります。これらは住宅ローンと比べると金利が高く、返済期間が長引くほど、また借り入れの金額が大きいほど損をしてしまいます。

リノベーション済みの住宅を購入する場合はすべて住宅ローンで対応可能です。このように、ローンの心配がある方はリノベーション済みの物件の購入を視野に入れてみてもいいでしょう。

リノベーションを成功させる準備をしょう

リノベーションを成功させるコツと、リノベーションのメリットとデメリットを紹介しました。

リノベーションは近年とても人気の新しい住まいづくりの形です。

今ある住宅を大切にして、そして無駄な費用を抑えてできるリノベーションにはさまざまな魅力があります。家族の在り方や働き方が多様化する昨今、リノベーションを検討する方も多いです。

一方でリノベーションにはデメリットもあります。なんとなくでリノベーションに手を出すのではなく、本当に必要いかどうかをよく見極めましょう。

リノベーションを依頼する際は業者をしっかり比較して、信頼できる業者を選ぶことも成功のためには大切なポイントです。

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