建築・建設業の求人をお探しの方は建築建設bizへ。詳しくはこちら!

CADオペレーターの雇用形態ごとに年収や待遇を紹介

この記事は約7分で読めます。

建築業界にはCADオペレーターという仕事があります。

製図を担当する仕事のことで、ソフトの使い方を理解していれば建築に関する知識や資格がなくてもできる仕事です。

建築業界初心者に人気の職種ですが、それぞれの雇用形態にはどのような特徴があるのかを確認しましょう。

CADオペレーターとして働く上で気になる年収についても解説します。

CADオペレーターとはどんな仕事?

まずはCADオペレーターの仕事内容を今一度確認してみましょう。

CADオペレーターは建築に関する国家資格がなくても働ける、業務委託、在宅勤務がしやすい、女性や高齢者でも働きやすいといった点から人気があります。

建築業界にチャレンジしてみたいとお考えの方は、CADオペレーターという仕事もぜひチェックしてみてください。

国家資格がなくても働ける

建築の仕事には国家資格がなければできない仕事がたくさんあります。

ですが、CADオペレーターには国家資格がなく、また「この条件を満たしていなければならない」ということもありません。

そのため、CADのソフトの扱い方さえ理解していればすぐに働くことができます。

CADオペレーターには国家資格はありませんが、そのスキルを判断する検定はあります。自分がどれくらいCADを使いこなせているのかを理解するためにも、そして転職の際に自身のスキルをアピールするためにも、検定を受けてみることをおすすめします。

業務委託や在宅勤務がしやすい

CADオペレーターは設計士からの指示を受けてソフトで製図をおこなう仕事です。

自分でデザインや設計をする必要がなく、設計士のサポートのような役割を果たします。

そのため、チャットツールやビデオ通話などで簡単にやり取りをしやすく、あとはCADソフトを使って図面の作成に集中できます。

現場や事務所に出向く必要がなく、在宅勤務がしやすいです。新型コロナウイルスの影響により転職に踏み込めない、人の多い時間帯に通勤したくないという方にもおすすめです。

また、スキルや実績さえあればフリーとして働くこともでき、業務委託で契約を結べばよりさまざまな案件に携わることも可能です。全国を相手に仕事を探せるので選択肢も広がります。

女性や高齢者でも働きやすい

建築の仕事は肉体労働のイメージが強いです。

実際に現場での作業はもちろん、事務所で作業をする場合も長時間残業をしたり打ち合わせのために長距離の移動を繰り返したり現場に指示を出しに行ったりなど、体力が必要な仕事も多いです。

女性や高齢者が働きにくいイメージがあり、実際に女性は出産や育児のために退職してしまう、高齢者も早期に退職してしまうことが多いです。

ですがCADオペレーターはパソコンとCADのスキルがあればデスクワークのみですので、体力に自信のない女性や高齢者でも働きやすいです。

育児や介護などのために離職してしまった方が社会復帰を目指すためにも、CADオペレーターのようなデスクワーク、在宅勤務ができる仕事は選びやすいです。

派遣のCADオペレーターの場合

CADオペレーターの雇用形態の中でも多いのが派遣です。

スキルがあればすぐに仕事を得やすく、即戦力として活躍できます。さまざまな企業で仕事ができるので、社会人としての経験も積んでいくことが可能です。

派遣のCADオペレーターの年収

派遣のCADオペレーターの年収は300万円前後です。

派遣は月給ではなく時給で換算されることがほとんどで、時給にして1500円から1800円程度で設定されていることが多いです。

より高い時給で働きたいのであれば、二次元だけでなく三次元のCADソフトも使いこなせるようにしておくと安心です。

派遣のCADオペレーターの待遇

派遣のCADオペレーターは企業や登録している派遣会社によって待遇にさまざまな違いがあります。

福利厚生は派遣先の企業ではなく登録している派遣会社から受けることになるので、派遣会社選びは慎重におこないましょう。

紹介予定派遣を利用すれば、一定期間派遣社員として働いたあとにその企業へ正社員として採用されることもあります。

アルバイトのCADオペレーターの場合

CADオペレーターのアルバイト募集もあります。

育児や介護などをしながら働きたい、学生の間に建築に携わるアルバイトをしてみたいという方にはこの雇用形態はおすすめです。

派遣社員ほどきつい縛りもなく、時間に融通を持たせた上でライフワークバランスのいい働き方ができます。

アルバイトのCADオペレーターの年収

アルバイトのCADオペレーターの年収は200万円程度になることが多いです。

時給に換算すると1000円から1200円程度で、派遣よりも低くなることを理解しておきましょう。

建築について学んでいる、建築についての資格を持っている場合はさらに手当てが出たり、正社員として採用してもらいやすかったりとチャンスの幅も広がります。

アルバイトのCADオペレーターの待遇

アルバイトのCADオペレーターは残業が少ない、無理な仕事は与えられないなど、比較的緩く働けます。

CADによる製図は正確性の求められる仕事ですので、この点だけはきちんとミスのないよう、求められる成果を出せるようにしましょう。

アルバイトなので賞与や福利厚生がないことがほとんどですが、交通費や残業代などは事前に確認しておきましょう。

フリーのCADオペレーターの場合

CADのスキルや経験さえあれば、フリーのCADオペレーターとして活躍することも可能です。

フリーの場合、事務所に出勤して働くこともありますが、多くの場合は業務委託として仕事を引き受け、自宅や自分のオフィスで仕事をすることになります。

自分のペースで働きやすいというのがフリーの最大のメリットです。

フリーのCADオペレーターの年収

フリーの場合、CADオペレーターの年収は300万円程度です。

仕事一件につきいくら、という方法で収入を得ることになりますが、金額設定は自分でおこないます。

他のフリーのCADオペレーターと足並みを揃えつつ、オプション料金やサービス内容などを細かく設定した上で考えていきましょう。

フリーなので賞与や福利厚生などはありません。毎年の確定申告など、税金についての知識、経営に関する知識も必要です。

フリーのCADオペレーターの待遇

フリーのCADオペレーターとして活動を続けるためにはそれなりの実績が必要です。

この人になら仕事を任せられると思ってもらえるような実績を積んでからフリーへの道を踏み出しましょう。

フリーになると自宅で働けるだけでなく、好きな時間に働けます。育児や介護などで自宅から離れられない、子どもの送り迎えをしなければならないといった方でも働きやすいです。

正社員のCADオペレーターの場合

少ないですが、正社員としてのCADオペレーターの募集もあります。

正社員の場合はCADオペレーターとしてだけでなく営業事務など、設計士、建築士のサポート業務を兼ねていることも多いです。

企業によって業務内容は違うので、事前に募集要項を確認しましょう。

正社員のCADオペレーターの年収

正社員のCADオペレーターの年収は554万円程度です。

業務内容がCADによる製図のみなど簡単な場合はもう少し低くなりますが、営業事務やサポート業務など建築に関する仕事が多いと年収もアップします。

他の雇用形態と大きく違うのは、正社員は賞与が発生するという点です。

月給は20万円前後でも、賞与で年収に大きく差が開きます。

正社員のCADオペレーターの待遇

正社員のCADオペレーターの待遇は福利厚生を受けられ、賞与も発生し、紹介した雇用形態の中では非常にいいところが多いです。

一方でみなし残業がある、建築に関する知識や資格が必要な場合もあるなどの可能性もあります。

昇格することでCADオペレーター以外の仕事の比重が大きくなる可能性もあるため、CADオペレーターはあくまできっかけとして捉えておくのがいいでしょう。

CADオペレーターの雇用形態を確認しよう

CADオペレーターの雇用形態別にそれぞれの年収や待遇を紹介しました。

ソフトの扱いさえ理解してればチャレンジしやすいCADオペレーターの仕事ですが、雇用形態によって年収や待遇は大きく異なります。

自分が現在どのような状況なのか、どんな働き方をしたいのか、そして将来どうなりたいのかを考えた上で、最適な働き方を見つけだしましょう。

タイトルとURLをコピーしました