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リフォーム前に確認!現地調査の必要性やチェックポイントを確認

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リフォームの工事を始める前には、必ず現地調査を行わなければなりません。

現地調査では何を確認すべきなのか、チェックリストと共に解説します。

今後建築業界でも需要が高まることが予想されるリフォームについて、事前に必要事項を確認し、準備を万全にしておきましょう。

リフォームの現地調査の必要性

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リフォームをおこなう前には現地調査が大切です。

現地調査をおこなわなければ適切なリフォーム方法がわからず、予算の見積もりもできません。

また、実際の契約を結ぶ前に現地調査と見積もりに対応するケースがほとんどで、この時点では契約は決まりません。

見積もりと実際の請求の金額に大幅な違いがあるとトラブルに発展する可能性も高いため、できるだけ正確な見積もりができるよう、適切な現地調査をおこないましょう。

下記ではどのようなポイントを現地調査すべきかを解説します。

どの部分のリフォームをするのか

まずは施工主から依頼された部分の現地調査をおこないます。

リフォームで多いのはトイレやキッチン、浴槽などの水回りです。

まずはどのようなトラブルをどのようなリフォームで改善するのかを考えるために、現状を把握します。

水回りはその箇所だけでなく、配管も確認しなければなりません。

依頼主に確認を取り、リフォームする箇所以外の部分も確認しましょう。

工事にどうのような問題があるのか

リフォーム工事にはさまざまな内容があり、一つの工事ですべての事例に対応できるわけではありません。

同じような問題だったとしても、その住宅で使われている設備や住宅の築年数、さらに使用頻度などによって、適切な工事内容を考えなければなりません。

工事をおこなう際にどのような問題があるのか、その問題を回避するために追加の工事が必要なのかなどを考えながら現地調査を進めます。

設備やリフォーム箇所のサイズ

設備やリフォーム箇所のサイズを計測します。

浴槽、コンロ、便座など、新しい設備を導入する場合、サイズが合わなければ工事に余計な時間がかかってしまいます。

また、特殊はな設備を使用している場合は、同じく特別な設備を仕入れなければなりません。

間違いがあっては取返しがつかなくなってしまうため、正確にサイズを計測しましょう。

リフォーム箇所の現状確認

リフォーム箇所の現状確認も大切です。

手が届きにくい場所まで確認する必要がある場合は、ドローンを活用する方法もあります。

また、壁や床の腐敗が進んでいる場合は触診も必要です。

どれくらい劣化が進んでいるのか、張替などの必要性はあるのかを確認し、必要であれば別のリフォーム方法も提案しましょう。

要望のヒアリング

依頼主の要望を丁寧にヒアリングします。

一般的なリフォーム方法だけでなく、リノベーションに近い方法やデザイン性の高い改修を期待している施工主もいます。

実例や写真などと比較しながら、完成予想図に近いイメージを共有しましょう。

ヒアリングが適切でなければ、その後の工事や見積もりも正確な結果を出せず、依頼主にとって不満が残る結果になってしまいます。

現地調査だけでなく、ヒアリングにも丁寧に時間をかけましょう。

見積書の作成

現地調査とヒアリングが完了したら見積書を作成します。

この段階では正確な見積もりは作成できませんが、できるだけ最終的な段階に近い数字を出しましょう。

また、必ずしもこの金額になるわけではないということを事前に説明することも大切です。

依頼主はこの見積書を参考に複数の業者を比較、検討する方も多いです。

検討の資料になるよう、最終的な金額だけでなくどの工事にどれくらいの金額がかかるか、詳細に数値を出すことも大切です。

リフォームの現地調査のチェックポイント

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リフォームの現地調査をおこなう際のチェックポイントを解説します。

現地調査を入念におこなうことで、依頼主にもきちんと工事内容を説明できます。

また、現地調査では依頼主に不信感を抱かれないよう、常識のある行動を心がけることも忘れないようにしてください。

あらゆるパターンを想定する

一般的なリフォームだと思っていても、現地調査で思わぬトラブルが発覚する可能性もあります。

最初から一つの工事内容だけに意識をとらわれず、あらゆるパターンを想定して現地調査をすることで、意外な部分に気づけるかもしれません。

とくに水回りのリフォームは、根本的な問題を改善しない限り同じ故障が続くかもしれません。

必要であれば排水管なども確認し、工事内容の提案をおこないましょう。

正確な写真を撮る、図形を描く

現地調査の段階でリフォーム箇所の正確な写真を撮影する、または正確な図形を描くようにしましょう。

持ち帰って作業をする際に役立ちますし、依頼主に説明をする際にもわかりやすくアドバイスができます。

写真を撮影する際は適当に撮るのではなく、リフォームすべき点が明確にわかるように後々のことも考えて撮影しましょう。

ビフォーとアフターを比較するためにも写真撮影は役立ちます。

マナーを守って対応する

現地調査の段階では、依頼主はまだその業者と契約するとは限りません。

リフォームの腕が確かでも接客対応が悪いと心象も悪くなり、別の業者に仕事を奪われてしまうかもしれません。

現地調査をする際は依頼主の自宅に上がる際にもきちんと挨拶をし、リフォーム箇所以外の部分の確認をする際にも都度確認を取るようにしましょう。

工事内容の説明や見積もりの提案なども丁寧に行い、マナーを守った誠実な対応を心がけてください。

周辺での喫煙や駐車によるトラブルも回避することを意識する必要があります。

金額やリフォーム内容の断言をしない

リフォームの見積金額や工事内容は、実際に工事が始まってから変更される可能性もあります。

現地調査の段階では明言せず、変更する可能性があることもきちんと説明しましょう。

ですが、見積もり金額より大幅に金額や工事内容が変更されると、業者自体に悪い印象を抱かれてしまいます。悪い口コミが広まることを避けるためにも、誠実な対応を意識してください。

どれくらい金額が変わる可能性があるのか、どのような追加工事が必要なのかをアドバイスすることで、依頼主も安心してその業者に依頼できます。

ヒアリングを丁寧に行う

ヒアリングを丁寧におこなうことで、依頼主にとって満足度の高い工事ができます。

細かな聞き取りとそれに見合う工事内容を提案するには、長年の経験や豊富な実績が必要です。

ですが、反対にヒアリングの時点で丁寧な聞き取りと対応ができれば、現地調査から本契約につながりやすくなるでしょう。

相見積もりについて確認しておく

依頼主が複数のリフォーム業者に査定を依頼している可能性もあります。

その場合は、相見積もりは何社にしているのか、すべての相見積もりが完了するまでどれくらいの期間がかかるのかも確認しておくことをおすすめします。

現地調査後のスケジュールの調整のためにも大切ですが、見積もりの金額が他社よりも高かった場合値下げは必要なのか、なぜ値下げできないのかなどを丁寧に説明する必要もあります。

リフォーム前に丁寧な現地調査を行おう

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リフォーム前の現地調査について解説しました。

現地調査は本契約の前におこなわれることが多く、本契約につながるか重要なカギを握るポイントです。

仕事を他の業者に取られないためにも、そして依頼主が満足できる工事をするためにも、丁寧で正確な現地調査をおこないましょう。

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