転職を考える際にまず転職サイトに登録する方は多いです。
ライフワークバランスに対する考え方が変わりつつある昨今は転職需要も高まり、転職サイトにもさまざまなスタイルが登場しています。
その中でも人気なのが転職エージェントです。
あなたの経験やスキルからエージェントが理想の求人を紹介、転職をサポートしてくれるというのが転職エージェントのメリットですが、すべてが他の転職サイトより優れているというわけではありません。
転職エージェントを利用する際の注意点を紹介しますので、あらかじめ確認しておきましょう。
転職エージェントの5つのデメリット
転職エージェントは転職のサポートをしてくれる、あなたにぴったりの企業を紹介してくれるなど、さまざまなメリットがあります。
忙しくて転職活動ができない、自分にぴったりの仕事がわからないという方には非常に便利なサービスが揃っていますが、メリットだけではありません。
転職エージェントにはどんなデメリットがあるのかを利用する前に確認しましょう。
自分のペースで転職活動ができない
転職エージェントを利用すると自分のペースで転職活動がしにくいです。
転職エージェントは次々に転職先の提案をしてくれますが、エージェント側には売り上げや契約のノルマがあります。スピーディーにクライアントの転職が決まればその分エージェントは多くの利益を得られます。
自分には不向きな仕事、自分が希望する条件に合わない仕事だと思っても半ば強制的に説得させられ、面接まで取り付けられてしまう可能性もあります。
転職エージェント側の都合で転職が進むため、自分でじっくり企業を見極めたい、転職を急いでいるわけではなくいい条件の求人があれば転職したいとお考えの方には、転職エージェントは不向きかもしれません。
希望する企業に応募できない
一般の転職サイトであれば、求人ページをチェックして条件が合えばそのまま応募できます。
ですが転職エージェントの場合、求職者は直接企業に応募できるわけではありません。
企業からの求人と求職者の情報を転職エージェント側が管理し、企業が求める人材を紹介するために求職者は一度ふるいにかけられます。
これは転職エージェントが人材を募集する企業と契約し、より良い人材を採用するサポートをしているためです。条件に満たない求職者を選考で落とす手間を省き、優秀な人材を紹介して企業側から信頼と高い報酬を得ます。
また、同じ条件の求職者が同じ求人への応募を希望している場合は、転職エージェント側が社内で選考をおこなってより優秀な方、より高待遇で雇用される方を選んで紹介することもあります。
転職エージェントでは「求職者が希望する求人に応募できる」のではなく「転職エージェント側が企業にふさわしい人材を紹介する」というシステムが成り立っているため、一般の転職サイトと同じ感覚で利用すると失敗してしまいやすいです。
エージェントの質次第で左右される
転職エージェントならどのサイトを利用しても同じというわけではなく、さらに同一の転職エージェントサイトを利用していてもエージェントの質次第で転職が左右されてしまいます。
エージェントとしての経験が浅い人に当たるとスムーズに仕事を紹介してもらえない、営業力が弱く求職者の魅力を社内選考などでアピールしてもらえないなどの可能性があります。
また、自分の売り上げや契約のノルマばかりを優先して求職者のペースややりたい仕事を考えてくれない人もいます。
優秀なエージェントであっても人柄、性格が合わず信頼関係を築けないこともあります。
このようにエージェント次第で転職活動が大きく左右されるのも、転職エージェントの大きなデメリットの一つです。
エージェントとスケジュールが合わない
転職エージェントを利用する際は何度もエージェントと打ち合わせをおこない、理想の求人を探したり仕事を紹介してもらったりします。
エージェントからの連絡にすぐ答える必要がありますが、一方でこちらからエージェントに連絡してもすぐに返事がもらえない可能性もあります。
エージェントは一人で複数の求職者を担当しており、タイミングが合わないと別の求職者の対応に追われてなかなかスムーズなやり取りができません。
また、早く仕事を決めてほしいエージェントから何度も自分が求めていない仕事を紹介する連絡が来て対応が面倒になることもあります。
長期的なサポートは期待できない
転職エージェントでは、あらかじめサポートしてくれる期間が決められていることも多いです。
長期間仕事を紹介し続けても転職が決まらない求職者は転職エージェントにとっては負担でしかなく、ある程度の期間で見切りをつけられてしまう可能性があります。
サポート期間が明記されていないエージェントサイトであっても、数か月しても転職が決まらない場合は案件を紹介するのを後回しにされてしまう可能性もあるので注意してください。
転職エージェントを利用する際の4つの注意点
転職エージェントは便利な面もありますが、利用する際は慎重になる必要があります。転職エージェントを利用する際の注意点を4つ紹介するのでぜひ参考にしてください。
企業情報は自分でも調べる
転職エージェントに記載されている情報が間違っていることは少ないですが、それでも大事な情報が抜けていたり企業やエージェントに都合がいい書き方をされている可能性もあります。
この企業の求人に応募したいと思ったら、事前に自分で調べることも忘れないようにしてください。
企業情報だけでなく企業の口コミを参考にすると理想の企業かどうかを見極めやすいです。
ミスマッチな求人に騙されない
エージェントは売り上げや契約のノルマのために、求職者の条件に合わない仕事もたくさん紹介してきます。
契約が取れればエージェントは企業から報酬を受け取れるので、乗せられやすい人は特に注意が必要です。
「あなたにぴったり」「企業があなたを求めています」といった言葉に乗せられず、本当にそれが自分の求める仕事か、希望する条件に合っているかを確認してください。
複数のエージェントサイトを利用しない
転職エージェントサイトはたくさんありますが、複数のエージェントサイトに登録すると応募したい求人がバッティングしてしまう可能性があります。
転職エージェント間でのトラブルになる可能性もあり、最終的にその求人に応募できなくなるかもしれません。
転職の際にはエージェントサイト一つ、一般的な転職サイトを複数利用するようにしてください。
エージェントとの相性を見極める
転職をサポートするエージェントの質によって転職活動が左右されてしまうのがエージェントサイトを利用するデメリットです。
自分とエージェントの相性が悪いと感じたら、相談してエージェントを変えてもらうこともできます。
転職活動がスムーズに進まないのはなぜなのか、どうしてエージェントと相性が悪いと感じるのかを明確にした上でチェンジを申し入れましょう。
サービス内容自体に不満を感じたら、別のエージェントサイトを利用するのもおすすめです。
転職エージェントを利用する際は慎重に
転職エージェントサイトを利用するデメリットを紹介しました。
忙しい建築の仕事をしながらの転職活動には、転職をサポートしてくれるエージェントサイトは非常に便利です。一方でノルマのために求職者のことを考えてくれない担当者に当たってしまうと転職活動を思うように進められません。
転職エージェントサイトのメリットだけでなくデメリットもよく確認した上で利用するようにしてください。
今回紹介した注意点も参考にして、上手く転職エージェントを転職に活用しましょう。
転職サイトにはエージェント型の他にもさまざまな種類があります。建築業界で理想の仕事を探すなら、転職サイト選びも大切なポイントです。どんなサイトを利用すればいいのかを下記の記事で解説していますので、こちらも合わせてご覧ください。