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エネルギー管理士とは?資格取得方法や難易度・合格率を解説

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建築業界にはさまざまな資格があり、取得すればそれぞれの特性を生かした専門的な仕事ができます。

今回は、数ある建築業界の資格のなかからエネルギー管理士に焦点を当てて紹介します。

エネルギー管理士はどのような仕事内容なのか、資格の取得方法や難易度・合格率も紹介します。

これから建築業界で活躍するための資格を取得したいと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

エネルギー管理士とは?何ができる資格か解説

エネルギー管理士は、熱や電気といったエネルギー源を有効活用するために管理する人を指します。

大幅にエネルギーを消費する大型施設の維持や、現状のエネルギーの使用方法の改善に関するアドバイスをしたり、最適なエネルギー活用方法を提案したりするのが主な仕事です。

いずれの仕事でも、より効率的にエネルギーを有効活用するために何ができるかを考え、企業や施設と一緒に実行していく力が必要です。

近年、SDGsや再生可能エネルギーという言葉も聞きなじみがあるものになってきました。

エネルギー管理士は、地球環境を考えるうえでは欠かせない資格となりつつあります。建築業界はもちろん、さまざまな業界で需要が高まっていくことが予想され、資格取得を目指す方も増えています。

エネルギー管理士資格の取得方法・難易度・合格率

エネルギー管理士の資格を取得しようと考えたとき、取得方法や難易度、合格率が気になりますよね。

どれくらいの確率で合格できるのか、さらに取得方法はどのような選択肢があるのかをチェックしていきましょう。

エネルギー管理士の難易度・合格率

エネルギー管理士の合格率は30%程度で、難易度はやや高いといえます。

合格に必要な研修試験の合格率は60%程度ですが、資格を取得するためにはエネルギーに関する知識や管理士としての知識をしっかり詰め込む必要があります。

資格合格までの勉強時間は100時間程度といわれており、ある程度時間に余裕があれば3~4か月程度で資格取得を目指せるでしょう。

エネルギー管理士の取得方法①試験を受ける

エネルギー管理士の取得方法の一つ目が、試験を受ける方法です。

受験の条件はなく、試験だけなら誰でも受けることが可能です。

試験はエネルギー使用の合理化などに関する法律や総合管理の知識が問われ、80分間の試験が行われます。

その語熱分野と電機分野のいずれかを選択し、それぞれに指定されたジャンルの試験を選択して受験します。

試験はマークシート形式で、1日に4つの試験が行われます。試験時間は非常に長く、丸一日かかるので受験勉強だけでなく本番に備えて集中力を高める練習もしておきましょう。

エネルギー管理士の取得方法②研修を受講する

エネルギー利用に関する業務に3年以上従事していることが証明できれば、研修を受講して資格を取得することも可能です。

講習は6日間あり、最後に修了試験に合格する必要があります。講習を受けるだけで資格を取得できるわけではないので注意しましょう。

受講内容はエネルギー総合管理及び法規、熱と流体の流れの基礎、燃料と燃焼などです。

いずれも内容を正しく理解する必要があり、試験に備えた勉強も必要です。

6日間講習があるため、現在就業している方は資格手当などの福利厚生があるかを確認しておくこともおすすめです。

エネルギー管理士の将来性や転職先は?

エネルギー管理士として働きたいと思ったとき、今後の将来性や就職先が気になりますよね。

建築業界は将来性が低いといわれることも多いですが、エネルギー管理士の今後の展望はどのように考えられているのかを解説します。

今後需要が高まることが予想される

エネルギー管理士は今後需要が高まることが予想されています。

現在はまだ知名度が低い資格、職業ではありますが、世界全体が地球環境について考えるようになっており、再生可能エネルギーへの関心も高まっています

とくに規模の大きい企業ほどエネルギー設備にかけられる費用も大きく、今後人材が募集される可能性は高いといえるでしょう。

今のうちから実績を積んでおけば、今後さらに大手企業に転職したり、海外進出したりすることも不可能ではありません。

都市部での求人が多い

エネルギー管理士の求人は都市部に多い傾向にあります。都市部には大手企業が集中しており、エネルギー設備に関心が高い企業が多いためです。

都市部は地方に比べると賃金や待遇がいいことが多く、さらにエネルギー管理士のように需要が高いものの人材が少ない職種は高収入を目指しやすいでしょう。

一方で、地方でもエネルギー管理士を募集している求人はあります。

風力発電や水力発電などは環境が整った地方のほうが行いやすいため、設備の管理などでエネルギー管理士の知識が求められることも少なくありません。

大規模施設や大企業の求人が多い

エネルギー管理士の求人は大規模施設や大企業での求人が多い傾向にあります

新しいエネルギー設備を導入したり、現在のエネルギー利用方法を変更したりするには莫大な費用が必要です。中小企業ではこれらの費用を捻出できず、また新しく人材を確保する資金も用意できないため、なかなかエネルギー管理士の求人を見つけるのは難しいでしょう。

大規模設備や大企業に採用されればエネルギー管理士の知識を最大限に有効活用でき、給与や待遇も好条件が期待できます。

エネルギー管理士はまだ知名度が低い資格ですが、これにプラスして建築系の資格や経験をアピールできれば、大手企業への転職も十分スムーズに進めることができるでしょう。

省エネ関連のコンサルタント会社の求人もある

エネルギー管理士は建築業界の求人だけでなく、省エネ関連のコンサルタント会社の求人も豊富にあります

地球環境について考えることが多くなった昨今、企業のイメージアップのためにSDGsに取り組むケースも増えています。

エネルギー管理士は企業のエネルギー利用について適切なアドバイスや指導を行うことがメインの仕事です。

その知識やスキルを活かして、コンサルタント業務に従事することも可能です。

コンサルタント業界は高収入を得やすいだけでなく、さまざまな業界に携われる、やりがいを感じられるといったメリットもあります。

建築業界以外の求人も豊富にある

エネルギー管理士は上記で紹介したコンサルタント業界のほか、さまざまな業界で需要があります

IT業界や飲食業界などでも、エネルギーの使い方に悩んでいる、より効率的なエネルギーの利用方法を導入したいと考えている企業は多くあります。

エネルギー管理士の資格を活かし、建築業界以外の業界へシフトチェンジすることもできるでしょう。

また、コンサルタントとしての実力を高めれば、独立することも可能です。

これまでの経験を活かして自分らしく働きたい、より自分の得意なことに集中したいと考えている方は、将来的に独立を検討してみてもいいでしょう。

エネルギー管理士として働こう!

エネルギー管理士の仕事内容や資格の難易度、さらに将来性などを解説しました。

世界中で再生可能エネルギーへの関心が高まる昨今、エネルギー管理士の需要は今後も高まっていくことが予想されます。

建築業界だけでなく多くの業界で需要があり、日本国内のほか海外で活躍したり、独立したりすることも可能です。

今後のキャリアにお悩みの方、再生可能エネルギーなどに関心がある方は、エネルギー管理士の資格取得を目指してみましょう。

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