建築関係の仕事に就きたいと思っている方は多いと思いますが、建築関係に携わるには、ハウスメーカーや工務店などに就職する方法もありますが、建築専門学校で基礎を学び、それから就職する方も少なくありません。
実際に専門学校を卒業して就職した方は基礎知識もありますし、授業では実習である程度の技術も習得していきますので、就職した際に専門用語の理解度が早く、また作業方法などが取り組みやすくなります。
未経験からのスタートではかなりの長い時間を下積みとして業務を担当する必要がありますし、近年では採用の条件として有資格者のみを優先的に採用している傾向にありますので、まずは基本的な知識や技術の習得を目指すのが賢明です。
今回は大阪圏においての建築専門学校をランキング形式でご紹介していきたいと思います。
※このランキングは授業内容や学校の規模によるランキングではありません。
建築専門学校の選び方
建築専門学校といっても、その科目は様々です。
建築学科なのか土木科なのかによって学ぶ内容が変わってきます。
また資格試験や受けるタイミングも変わってきます。
建築関係でも、自分はどの道に進みたいのか、どのような職種に就きたいのかを明確に考えておく必要があります。
たとえば、建築学科では、設計・製図の授業を中心とし、建築史や都市計画などを学びます。
一方土木科では、道路や空港・ダムなど土木に特化した内容について実習をメインに取り組んでいきます。
自分が将来、どのカテゴリーに属したいのかを明確にしておくことが大切です。
選び方のポイントとしては、その学校の評価を見ること。
実技をきちんと身に着けられるのか。
目標に沿ったカリキュラムを組んでもらえるのか。
などを見る必要があります。
もうひとつは、入学後に取れる資格を把握しておくことです。
先に述べたように専門学校の場合はコースがいろいろ分かれている場合が多いので、取得する資格も異なってきます。
入学後に取得できる資格を把握し、自分に必要なものなのかを確認しておく必要があります。
また、オープンキャンパスかどうかも重要な要素で、直接学校へ行くことによって、その学校のイメージや雰囲気、施設の充実度などが身をもって体験できるので非常に有効です。
最後にサポート内容のチェックです。就職率や学費の免除制度、就職先の割合などサポート内容のチェックは必ず行うようにしましょう。
これは将来を見通しての進路になってくるので、多少学費が高くても通う価値があるのであれば、自分にとって大きなメリットになってきます。
では次に大阪において、どのような建築専門学校があるのかランキング形式で見ていきましょう。
大阪の建築専門学校ランキング
第1位 大阪工業技術専門学校
大阪府 大阪市北区/天満橋駅
【学科】建築学科
建築設計学科
インテリアデザイン学科
建築士科
建築学科Ⅱ部
大工技能学科
フレックス建築学科(夜間:単位制2~4年)
【ポイント】
大阪工業技術専門学校は、「OCT」と略され、1895年に「製図夜学館」として創立されています。
カリキュラムは一般教養科目や卒業論文などがなく、実践的な専門教育に特化しています。
オープンキャンパスも兼ね備えており、学校の雰囲気や儒教環境、設備の充実性などを体験できるところが魅力です。
また、教育は知識を詰め込まず、自分が考えることを大切にしていて、将来課題ができた時に自己解決する力を身に着けられます。
また立地条件も良く、大阪のほぼ真ん中に位置しており、大坂城などの歴史的建造物も多数あります。
また繁華街へのアクセスも良好です。
第2位 中央工学校OSAKA
大阪府 豊中市/緑地公園駅
【学科】住宅デザイン科
インテリアデザイン科
建築学科
【ポイント】
校舎は東京都庁の設計で知られる世界的な建築家の丹下健三のデザインで、斬新なフォルムの校舎で学ぶことができます。
また2号館は大阪万博のパビリオンを手掛けた沖種朗の設計となっています。
オープンキャンパスとなっていて、学校の授業内容や設備の充実性などを体験することができるのも特徴のひとつです。
教育方針は「厳しい実務教育」と「人間涵養教育」で、最新の実務や知識・技術・技能を身に着け、特に実践的な職業教育に取り組んでいる学校です。
第3位 大阪デザイナー専門学校
大阪府 大阪市北区/渡辺橋駅
【学科】インテリアデザイン科
インテリアコーディネート科
【ポイント】
オープンキャンパスで、50年以上の歴史を誇り、18校の姉妹校を持つ専門学校です。
この学校は「AO2.5」という、入学前から0.5年間無料で学べる制度が特徴で、入学前から高いスキルが身に付くのが最大の強みとなっています。
また最大で1年次前期の授業料全額免除の「AO特待生制度」にチャレンジすることもできます。
就職の際に姉妹校との連携を常に取っているため、各地域へのUターン就職や、他の地域へのIターンのサポートも充実しているのが特徴です。
第4位 大阪モード学園
大阪府 大阪市北区/西梅田駅
【学科】インテリア学科
【ポイント】
オープンキャンパスで、目指す職種に直結した「専攻」教育が売り。
空間デザインの設計から家具デザインまでを一任する「インテリアデザイナー専攻」。
レストランやイベントブースなどを含めた店舗デザインの基礎知識から高度な企画までを修得できる「空間・ショップデザイナー専攻」。
居住空間、オフィスなどスタイリッシュな空間を創り出すためのコーディネートを学べる「インテリアコーディネート専攻」があります。
また、ひとり1台のPC講習で、2Dソフトや3Dソフトの基本操作からさまざまな設計のデザインを徹底的にマスターできます。
第5位 創造社デザイン専門学校
大阪府 大阪市福島区/北新地駅
【学科】モノづくり学科 昼間部
産業デザイン学科 夜間部
産業デザイン学科 昼間部
モノづくり学科 夜間部
【ポイント】
目指せる職業はインテリアデザイナーやインテリアプランナーで、CADで行う製図や図面を書きながら空間を考えられるスキルを身に着けることができます。
生徒の年齢層は幅広く、未経験の人から仕事でデザインをしていた経験者まで在籍しており、それぞれ良い刺激をもらうことができます。
第6位 日本理工情報専門学校
大阪府 大阪市東淀川区/だいどう豊里駅
【学科】建築デザイン科(昼2年制)
建築デザイン科(夜2年制)
【ポイント】
建築士の養成とインテリアやリフォームなどの専門家の育成を第一の目的とした学校で、建築や家具設計、インテリアなどに対する在校生の想いを親切丁寧にバックアップしてくれる学校です。
この学校は夜間2年制を取り入れているのも特徴です。
第7位 近畿測量専門学校
大阪府 大阪市東住吉区/矢田駅
【学科】情報測量学科
測量専門学科
【ポイント】
情報測量学科は2年制で、測量専門学科は1年制となっています。
体験入学もでき、体験実習と学校説明がセットになっています。
初めて測量や地図に触れる人に対してやさしい内容を提供してくれます。
この学校を卒業することで、測量士につながる「測量補」の資格を取得することができます。
さらにはこの近畿測量専門学校を卒業し、所定の実務経験を積めば、国家試験なしで測量士の資格を取得することが可能となります。
第8位 HAL大阪
大阪府 大阪市北区/西梅田駅
【学科】グラフィックデザイン学科
【ポイント】
オープンキャンパスで、グラフィックデザイン学科では、CADオペレーターを目指すことができます。
就職指導はマンツーマンで行われ、卒業時に就職先が決まらなかった場合には、就職できるまでの2年間の学費はHAL大阪が負担してくれますので、安心して学ぶことができます。
第9位 修成建設専門学校
大阪府 大阪市西淀川区/千船駅
【学科】建築学科
建築CGデザイン学科
空間デザイン学科
ガーデンデザイン学科
建設エンジニア学科
住環境リニベーション学科
土木工学科
専科2級建築士科
建築学科(夜間部)
専科1級建築士科
【ポイント】
オープンキャンパスで、1910年(明治43年)に設立された100年以上の歴史を持つ伝統校です。
学生デザインで施工した屋上庭園や、実習棟など、環境に優れた学校で、パソコン室などは授業時間以外は開放されているので自由に自習することが可能です。
教育ローンや生活福祉金貸付制度など学費のサポートも充実していて、通いやすい学校となっています。
学生の「安全」「安心」を第一に考え、1997年に西日本で初めて免震構造校舎を竣工しました。
震度7にも耐える校舎として学生を守ることを目的とし、「安全」「安心」を第一に考える技術者になってほしいという願いが込められているそうです。
第10位 大阪建設専門学校
大阪府 大阪市北区/南森町駅
【学科】建築学科Ⅰ
建築学科Ⅱ
建築学科夜2年
【ポイント】
創立は1945年(昭和20年)で75年の歴史を持つ歴史ある学校です。
国家資格取得者を日本の重要産業を担う専門技術者育成のためにたくさん世に送り出している実績を持っています。
卒業生はグループ全体で10数万人を超え、最先端をリードする教育機関として各業界から信頼を得ています。
募集方針、教育目標、到達目標の3つのポリシーを抱え運営している学校です。
建築専門学校へ通うメリット
専門学校は一般の大学と違い、専門分野に特化した勉強ができます。
実習なども大学に比べ格段に多いために就職時には、即戦力として活躍できる可能性があります。
また、建築専門学校へ通うことで、建築に関わるいろいろな資格を取得することもできます。
日本にはかなり古い建物から最先端の技術を使った建物までいろいろありますが、昔は資格は必要なかったかもしれませんが、現代では勝手に建物の設計などを行うことはできません。一定の資格が必要になってきます。
建築関係の国家資格は実務経験を要する資格が多いのが現状ですが資格によっては在学中に国家資格を取得できるところもあるので、就職に有利な面も大きくあります。
実務経験が無くても取得できる国家資格を調べてみると良いでしょう。
そして、建築関係の就職先へのパイプが多くあるのも大きなメリットと言えます。
大手のハウスメーカーや設計事務所からの求人が多く、資格を持っていれば技術者として採用してもらえる可能性もありますし、資格を取得していなくても、営業職として採用してもらい、そこから技術者としてキャリアアップも図ることができます。
また、専門学校には大抵CADを使ったカリキュラムがあります。
昔は手書きの図面が主でしたが、現在はCADを使った製図が主体となってきています。
CADは普通のパソコンソフトを取り扱うのとは少し違いますので、実際に経験を積まなければなりません。
建築専門学校に通うことでこのCADをマスターし、設計に関する実習をたくさんこなし、知識を得られるところにメリットがあります。
大学よりも実習時間が長く取られているはずなので、短い期間で設計に関する知識を修得することができるでしょう。
このように建築専門学校に通うことによってのメリットはたくさんありますので、これから建築関係に携わりたいと考えている人は検討してみると良いでしょう。
まとめ
今回、大阪の建築専門学校に関するランキングと建築専門学校についてご紹介してきました。
建築というのは非常に夢のある仕事です。
人々に笑顔を与え、幸せをもたらす職種だと言えます。
建築は人々の暮らしに欠かせないものです。建築専門学校に通うことで、将来は建築関係の仕事に就き人々に笑顔を与えられるような技術者になってもらいたいと願っています。
また、現在建築関係に従事し、自分のキャリアアップを考えている方も、建築専門学校には夜間授業も行っている学校がありますので、働きながらも資格を取得することができます。
資格を取得し自分の技術の証明をすることができるのです。
建築専門学校に通いたいと考えている方もそうでない方も、この記事を通して何かを感じ取っていただき。一度検討してみるのも良いかもしれません。