建築現場を取りまとめる施工管理の仕事はやることが山積みです。
もともと施工管理=残業が多いというイメージも強いですが、残業だけでなく朝の早さにも注目しなければなりません。
施工管理の仕事はどうして朝早くから始まるのか、どうしても朝が苦手な人はどうすればいいのかについて解説します。
施工管理の朝早くからの仕事がつらいと感じている方は参考にしてみてください。
施工管理の朝が早い理由
施工管理の仕事は、7時30分ごろに出勤しなければならない現場が多いです。
それ以前、中には6時台に出勤しなければならない現場もあります。
この時間に出勤するためには当然さらに早い時間に起床し、出勤の準備をしなければなりません。
どうして施工管理の出勤時間はこんなに早いのか、その理由を簡単に確認しましょう。
現場までが遠い
施工管理の現場の仕事は当然ずっと同じではありません。
現場が自宅から遠くにある場合は当然より早い時間に家を出る必要があります。
出勤時間がやや遅くても、渋滞に巻き込まれないために早く家を出なければならないこともあります。
また、一度出社してから現場に向かわなければならないと決まっている企業もあり、どうしても朝が早くなってしまいます。
日が暮れるまでに工事をしなければならない
屋外での作業がメインの建築の仕事は、日が暮れるまでに工事をおこなわなければなりません。
夜間は周囲への騒音被害も出るため、夕方ごろには作業を切り上げる現場が多いです。
ですが、建築の現場は納期を厳密に守らなければならず、常に時間が足りません。
少しでも作業できる時間を増やすため、朝早くから出勤して作業をスタートさせる必要があります。
朝礼や雑務がある
実際の施工管理の仕事だけでなく、事務所に出社して朝礼をおこなったり、メールチェックをおこなったり、着替え、事務所内の清掃などの雑務もこなさなければなりません。
実際の出社時間よりも先にこれらの雑務をこなさなければならないとする会社もありますが、場合によっては労働基準法違反となるケースもあります。
朝が早く夜も遅くなる
施工管理は朝が早いですが、だからと言って夕方に早く帰れるわけではありません。
現場での作業が終わってもスケジュールの調整や日報の作成など、事務所で多くの業務をこなさなければなりません。
建築業界の時間外労働の長さはたびたび問題視されており、働き方改革によって是正されつつあります。
ですが実際には時間外労働をゼロにすることは難しく、当分朝早く夜遅いサイクルはなくならないと予想されます。
建築業の中でもゼネコン系の朝はとくに早い
施工管理の出勤時間は会社によって違いますが、とくにゼネコン会社の現場の仕事は朝が早くなる傾向にあります。
工事の規模が大きくなればそれだけ管理しなければならない事柄も増えます。膨大な数の作業員の安全管理をしたり、高額な発注の管理もしなければなりません。
夕方以降だけでは時間が足らず、朝早くから業務にあたる必要があるため、出勤時間が早くなってしまいます。
朝が苦手な人の対処法
施工管理の仕事は好きだけど朝がどうしても苦手な人、実際に遅刻してしまった経験がある人、これから朝早い施工管理の仕事に慣れられるか不安な人のための対処法を紹介します。
生活リズムを整える
朝早い生活に慣れるためには生活リズムを整えることが大切です。
休みの日は心ゆくまで寝坊したいですが、それだと体内時計が狂ってしまいます。
できるだけ毎日同じ時間に眠り、同じ時間に起きるよう心がけましょう。
食事や入浴の時間も整えると、体が徐々に早寝早起きのサイクルに慣れてくれます。
リフレッシュを意識する
現場では体力をたくさん使いますが、その分リフレッシュを意識してください。
翌朝まで疲れが残っていると早起きがさらに難しく、つらいものになってしまいます。
湯舟にじっくり浸かると体だけでなく心のリフレッシュにもつながります。
寝具にこだわる、ストレッチを充分におこなうなど、自分なりに毎日できるリフレッシュ方法をいくつか用意しておきましょう。
朝食を取る習慣をつける
出勤時間にさえ間に合えばいいと、ギリギリまで眠っている人も多いのではないでしょうか。
ですが少し早く起きて朝食を取る習慣をつけましょう。
朝に朝食を作る作業をしたりよく噛んで食べることで体の底から目覚めることができ、気持ちよく一日をスタートさせられます。
前日の残り物や簡単なシリアル、サラダだけなどでもいいので、朝何も食べずに出勤している人は朝食を食べることを意識してみてください。
朝早くからの出勤が苦手な人におすすめの転職先
施工管理の朝早くからの仕事にどうしても慣れられない、早起きしなくていい仕事に転職したいという方におすすめの転職先を紹介します。
住宅系は比較的朝が遅い
施工管理の中でも住宅系は、ゼネコンや大手の施工管理の仕事と比べると朝はゆっくりとしています。
管理する項目が少なく、地域密着型であれば対応エリアも狭いため移動時間も短いです。
施工管理の仕事は好きだけど朝早くからは働けないという方は、規模の小さい住宅系の施工管理の求人をチェックしてみましょう。
ビル管理系は夜勤もある
大型ビルの建設は朝早くからの作業が必須ですが、ビルの管理や設備系の工事であれば朝早く出勤しなくてもいいケースもあります。
ビルの設備工事は日中でなくてもできる作業が多く、朝はゆったりしている分遅くまで仕事が長引くことも少なくありません。
日勤と夜勤に分かれている仕事も多いです。交代制の場合は早起きするよりも生活リズムを崩しやすいので注意してください。
どうしてもつらいなら内勤への転職も
施工管理の仕事は朝が早いのが基本です。施工管理ならではのやりがいもたくさんありますが、建築業界に携われる仕事は他にもあります。
朝が苦手で心配、実際に失敗してしまったことがある方は、同じ建築業界でも内勤の仕事に転職するという方法も検討してみてください。
内勤の仕事は現場の仕事のように移動時間などがかからないため、比較的朝はゆったりとしています。
業務内容や会社の規定にもよるので、朝が苦手だと自覚しているのであれば、出社時間が遅い会社の求人を優先して探すのも選択肢の一つです。
施工管理の朝早くからの仕事を乗り越えよう
施工管理は朝早く、夜遅い仕事です。
規則正しい生活リズムを習慣づけることも大切ですが、どうしても朝型になれない方もいます。
出社時間が遅めの仕事や夜勤がメインの仕事、内勤の仕事に転職するなどの方法も検討してみてください。
施工管理のスキルや知識を活かしてできる仕事であれば、苦手な朝を乗り越えて建築業界で活躍し続けられるでしょう。
下記の記事では朝早い以外の施工管理の大変な点と合わせて、やりがいやメリットを紹介しています。今後施工管理として働き続けられるのか不安、転職を考えているという方は、下記の記事も参考にしつつ、今後のキャリアプランを考えてみてください。