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建築現場の熱中症対策を徹底しよう!最悪の事態を防ぐためにできること

熱中症の画像
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建築の仕事は季節に関係なく屋外でおこなわれます。

数ある業界の中でもとくに建設業での熱中症による死傷者数は非常に多く、対策も万全にしておかなければなりません。

現場の安全管理は施工管理の重要な業務の一つです。

熱中症対策としてできること、熱中症対策に役立つアイテム、実際に作業員が熱中症を発症した際の応急処置などについて解説します。

建築現場での熱中症対策4選

熱中症の画像建築現場では常に作業員が安全に作業ができるよう配慮しなければなりませんが、夏場は熱中症対策も万全にする必要があります。

現場を管理する責任者がおこなうべき熱中症対策を4つ紹介します。

気象情報を確認する

まずは毎日の気象情報の確認です。

熱中症は6月ごろから発症者が増加します。常に屋外での作業を続けなければならない建築の仕事では、早い段階から熱中症対策をする必要があります。

天気予報で毎日の天気、気温を確認し、無理のないスケジュールを組むようにしてください。

梅雨の時期、夏の終わりは雨も降りやすく、台風の影響も受けやすいです。作業がストップする可能性も視野に入れつつ、作業員に無理をさせない工程表の作成が求められます。

作業時間を調整する

日が高くなってからの長時間の作業は熱中症のリスクを高めます。

早朝に進められる作業は優先的に済ませてしまう、日中は休憩時間をこまめに挟むなど、作業時間を調整することも大切です。

作業の開始時間を早める分終業時間も早めると作業員の負担も軽減できます。

住宅街やオフィス街での建築工事は、時間帯によっては騒音のクレームが多くなってしまう可能性もあります。

クライアントと作業時間を話し合い、周辺住民や利用者への配慮もおこないつつ、作業員の安全を守れる作業時間を確保してください。

作業員の健康管理をする

作業員の健康管理をおこなうことで熱中症を未然に防ぎやすくなります。

体調が優れないまま屋外で長時間作業をすることで熱中症を発症するリスクを高めてしまいます。

朝礼や作業開始前に作業員の健康チェックをおこない、問題がありそうな場合は無理をさせない、こまめに体調を確認するなどの配慮を忘れないようにしましょう。

コロナ対策のために体調管理を入念にしている会社も多いですが、夏場はさらに慎重に、丁寧に体調を確認しましょう。

現場を管理する責任者だけでなく、作業員全員がお互いに声を掛け合うことも大切です。少しでも異変を感じたら報告する、別の作業員の様子がおかしければ声をかけて休ませるなど、お互いに配慮しあえる環境も作っていきましょう。

休息を取りやすい環境を整える

熱中症は汗を多くかき体温を調整しにくくなることで発症しやすくなります。

夏場は汗をよくかき、本人の自覚がないままに熱中症の症状が進んでいる可能性も高いです。

喉が渇く前に水を飲むようにする、休憩時刻まで時間があっても無理をさせないようにするなど、休息を取りやすい環境作りも心がけましょう。

水だけでなく塩分の補給も大切です。必要であればスポーツドリンクやフルーツなどを提供するなどの対策も取り入れましょう。

建築現場の熱中症対策に役立つアイテム

熱中症の画像建築現場ではさまざまな熱中症対策ができます。

また、熱中症に役立つアイテムを導入することも大切です。

熱中症の症状を防ぐために役立つアイテムの例を紹介しますので。現場の熱中症対策にぜひ取り入れてみてください。

空調服

空調服とは、作業着の中に小型の扇風機がついたものです。

建築現場では危険な作業も伴うため、夏場の屋外であっても長袖の作業着を着用しなければなりません。

汗をかきやすく乾きにくい作業服のままでは熱中症の症状が進んでしまいます。

空調服で外部の空気を取り込めば夏場でも比較的涼しく、汗をかいたとしても乾きやすいので快適に作業を続けられます。

作業員の安全を確保しつつ作業効率のアップにも役立ちますので、建築現場でかならず取り入れたいアイテムです。

アイスベスト

アイスベストはベストにたくさんポケットがついており、ポケットに保冷剤をいれられるアイテムです。

脇や背中といった大きな血管がある場所を冷やすことで体温を下げ、熱中症を発症するリスクを下げられます。

上記で解説した空調服と組み合わせればより涼しく、夏場でも快適な作業環境を提供できます。

コンプレッションインナー

夏場はインナーにもこだわることをおすすめします。

コンプレッションインナーとは通常のインナーよりも体にフィットする複雑な設計になっており、筋肉をサポートしてくれます。

素材にもこだわられており、汗を吸収しやすく、速乾性が高いものが多いです。

スポーツ用や作業用など、よりクオリティの高いものを選ぶことで、夏場の屋外の作業も快適に過ごしやすくなります。

インナーはトップスだけでなくパンツ、スパッツタイプのものもあります。

ヘルメットの下に被るキャップタイプのものもあり、全身を快適な状態に維持してくれます。

実際に熱中症の症状が出た場合の応急処置

熱中症の画像実際に作業員が熱中症の症状を発症した際にできる応急処置を解説します。

重症化が進んでいるようであればすぐに救急車を呼ぶようにしてください。

涼しい場所に移動させる

めまい、立ち眩み、受け答えがあいまいになるなど、熱中症の症状が出ている場合はすぐに涼しい場所に移動させてください。

日陰はもちろん、エアコンの効いた室内、車内への移動を推奨します。

自分で移動できないようであれば複数の作業員にサポートしてもらいつつ移動させましょう。

熱中症の症状が出た作業員をすぐに休ませられる、またそれ以外の作業員もすぐに休憩できるよう、休憩所を設けておくことも重要です。

体を冷やす

作業服やヘルメットなどを脱がせ、体を冷やします。

扇風機やうちわなどで冷たい風を送ることも大切ですが、首、脇、足の付け根など、太い血管が通っている箇所を冷やすことで体温を一気に上げられます。

体を冷やすアイテムは氷の他保冷剤、凍らせたペットボトル、冷却スプレーなどがあります。

これらも事務所や休憩所、車内に常備しておくようにしてください。

水分を補給させる

すぐに水分を補給させることも大切です。

汗は体内の水分だけでなく塩分も大量に排出してしまいます。

経口補水液、スポーツドリンクなどが最適です。

自分で水分を摂取できるか、コップをきちんと掴めているかなども確認し、作業員に声掛けをおこないます。

きちんと受け答えができているか、意識がもうろうとしていないかを確認しましょう。

重症化しており自分で水分を摂取できない場合に無理に口に含ませると器官に入ってしまう可能性もあり危険です。

重症化している場合はすぐに救急車を呼び、医療機関で適切な処置を受けさせるよにしてください。

建築現場の熱中症対策を万全に

ゼネコンの画像夏場でも屋外の作業が必須の建築現場では、常に熱中症のリスクと隣り合わせです。

作業員の安全を守るためにも熱中症は万全にしておきましょう。

普段より一層安全管理を意識する、作業員の体調チェックをおこなう、休憩時間や作業時間を綿密に設定するなどの対策はもちろん、熱中症対策に役立つアイテムも積極的に取り入れてください。

季節を問わず屋外での作業が必要な建築現場では、さまざまな防暑アイテム、防寒アイテムが役立ちます。下記の記事では防寒着、防暑着、さらに周辺アイテムについて詳しく解説していますので、こちらも参考にしてみてください。

建築現場で役立つ防寒着や防暑着、周辺アイテムを紹介!

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