建築の現場監督をしていて、「自分は仕事ができない…」と落ち込んでいる方も多いのではないでしょうか。
仕事ができないといってもそのタイムはさまざまで、なかには改善できるケースもたくさんあります。
本記事では、仕事ができない現場監督の特徴を紹介するとともに、改善していく方法を解説します。
自分の仕事の進め方に悩みを抱えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
仕事ができない現場監督の10の特徴とは?
仕事ができない現場監督と思われてしまう人の特徴を10種類紹介します。
自分で悩んでいることのほか、周囲から指摘されて気になっている部分などがないか考えてみましょう。
スケジュール管理ができない
スケジュール管理ができない人は、仕事ができないと思われやすいです。
とくに建築の現場監督は工事のスケジュールを管理することも仕事に含まれているため、これができるかどうかは非常に重要です。
工期が遅れているのに改善しない、そもそも無理なスケジュールを立てるなどが続くと周囲からの信頼も失ってしまいます。
客観的に適切と判断できるスケジュールを立てる、進捗をよく確認してその都度改善するなど、スケジュール管理はとくに意識しましょう。
新しく学ぼうとしない
新しく学ぼうとする姿勢が見られない人は、仕事ができないと思われてしまいます。
現場監督の仕事は日々勉強することがたくさんあります。
経験を積み、現場監督ならではの感覚やコツをつかむことでどんどん有能な現場監督に成長していくことが可能です。
ですが、現場から学ぼうとしない、建築や現場の作業について勉強を怠るなどの姿勢が見られると、やる気がない人と判断されてしまうでしょう。
とくに今後建築業界で活躍したい、長く働きたいと思っている方は、日々の仕事も勉強であることをあらためて認識する必要があります。
作業員の話を聞き入れない
作業員の話を聞かずに独断で行動、物事を決定してしまう人は、周囲から仕事ができない人と思われている可能性が高いです。
現場監督の仕事は現場をまとめていくことですが、独断ですべてを決めていいというわけではありません。
現場で一緒に働く作業員の声にも耳を傾け、一緒に建築の仕事をしていくという姿勢が大切です。
周囲とのコミュニケーションが不足していると感じる方は、仕事中も話しかける、休憩を一緒に取るなど、より現場の生の声が聞けるように努力してみましょう。
コミュニケーションを取るだけでも、作業員との感覚のズレを修正していくことが可能です。
上司や取引先の顔色ばかりを窺う
上司や取引先の顔色ばかりを窺っている方も、現場の作業員からの信頼を失ってしまいやすいです。
現場で一緒に作業をする部下のことを考えない仕事ぶりは、周囲からの評価を落とす原因です。
上から言われた仕事しかしない、取引先の言いなりになって無理な工期を設定するなどの仕事をしていないか、振り返ってみましょう。
ときには上司や取引先よりも現場の意見を優先すべきときもあります。現場の代表となって意見ができる人であれば、周囲からも信頼され仕事をしやすくなるでしょう。
ミスを認めない
自分のミスを認めない人は、仕事ができないと思われやすいです。
どんなに仕事ができる人であっても、人である以上ミスはしてしまうものです。ですがそれを認めて次に生かせるか、認めず周囲のせいにするかによって今後の自分の成長や周囲からの信頼には大きく影響を与えます。
ミスをしたことは素直に認め、何が原因だったのか、どのように対処するか、再発を防ぐために何ができるかを考えて真摯に向き合う姿勢が大切です。
コミュニケーション能力が低い
コミュニケーション能力が低い人は、仕事ができないと思われてしまいます。
とくに現場監督の仕事は、周囲とのコミュニケーションが欠かせません。
現場の作業員とのやりとりだけでなく、社内での情報共有、取引先との交渉など、コミュニケーション能力が求められる機会はたくさんあります。
論理的な会話ができない、求められている回答をスムーズに出せない、メールなどのやり取りがスムーズではない方は、コミュニケーション能力を磨くための習慣や読書などを取り入れる必要があります。
周囲に相談しない
周囲に相談しない人は、仕事ができないと思われてしまう可能性が高いです。
現場監督は周囲を取りまとめる存在ですが、わからないことや決断に悩んだことを相談せずに決めてしまうと自分勝手、協力的ではないと思われてしまうでしょう。
立場の分け隔てなく気軽に相談できる人は、若手や経験不足であっても信頼されやすく、ステップアップしやすいです。
悩んだことは周囲に相談し、みんなで現場を作り上げていく気持ちを持つことが大切です。
適切な指示を出せない
適切な指示を出せないと、仕事ができないと判断されてしまいます。
現場監督は作業において常に適切な指示を出し、納期までに作業を間に合わせるのが重要な仕事の一つです。
指示の順番が間違っていてスケジュールを遅らせてしまう、二度手間になってしまうなどのケースがないよう。効率的、論理的な指示を出すよう意識しなければなりません。
現場監督の仕事には経験も必要なので、まだ経験が足りずに適切な指示を出せていないケースもあります。
遅刻が多い
遅刻が多い人は、仕事ができない人と思われてしまうでしょう。
普段どんなに適切なスケジュールを作成して指示を出せていたとしても、遅刻が多いだけで周囲からの信頼を失ってしまいます。
時間を守るのは社会人として当然のマナーなので、どんなに立場が上になったとしても最低限の礼儀は忘れないようにしましょう。
また、どうしても遅れてしまうときは周知のための連絡を迅速にすることも大切です。
愚痴ばかり言っている
いつも仕事の愚痴ばかりいっていると、かえって仕事ができない人と思われてしまうことがあります。
現場監督の仕事は大変な面も多く、つい愚痴が出てしまうこともあります。ですがあまりにも頻度が高いと「自分のせいなのでは?」「そんなに嫌ならやめればいいのに」と思われかねません。
仕事に前向きな人は公私ともに好印象を抱かれやすく、反対にネガティブな人はいい印象を持たれません。
とくに同業者の前では、愚痴は控えるようにしましょう。
仕事ができる現場監督を目指す方法
仕事ができる現場監督を目指すためには、まずは自分の欠点を知ることが大切です。
上記で紹介した仕事ができない人の特徴は多岐にわたりますが、どれもシンプルで基本的なことでもあります。
自分ができていないと感じる部分があれば、そこを重点的に改善していくようにしましょう。
とくにスケジュール管理やコミュニケーションは、現場監督の仕事には大切です。
足りないスキルがある場合は周囲をよく観察するとともに、個別に勉強する、セミナーに参加するなどの努力も必要です。
専門的な知識が足りないと感じている方は、今後のキャリアのために資格を取得することも検討してみましょう。
一つずつ克服していくことで、仕事ができて周囲からも信頼される、有能な現場監督を目指せますよ。
仕事ができなくても自分を責めすぎる必要はない!
仕事ができないと思われる現場監督の特徴と、改善のポイントを紹介しました。
現場監督の仕事はマルチなスキルや専門的な知識が必要で、一人前になるには長い時間と豊富な経験が求められます。
最初は「自分は仕事ができない…」と落ち込むこともあるかもしれませんが、原因や理由を解明して改善していけば、克服することは可能です。
少しずつ自分に自信をつけて、仕事ができる現場監督を目指しましょう。
以下の記事では、コミュニケーションが苦手な施工管理の方向けの対策を紹介しています。
とくにコミュニケーションに自信がないという方は、こちらも参考にしてみてください。