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リフォーム業界の3つの役割とは?転職前に確認しよう

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少子高齢化や不景気が続く日本では、新築住宅を購入するよりも中古住宅に長く住み続けたいと考える人が増えています。

建築の仕事が完全になくなるということはありませんが、新築の需要が下がることは考えておかなければなりません。

そこで注目が集まっているのがリフォーム業界です。

古い家をリフォームして長く住み続けたいと考える人に向けた事業を進めれば、不景気な建築業界でも生き残っていけるでしょう。

リフォーム業界に転職したいと考えている方のために、リフォーム業界の仕事内容、それぞれの役割について解説します。

リフォーム業界の3つの仕事の役割

建築の画像リフォーム業界に転職する際に知っておきたい3つの役割を紹介します。

クライアントの悩みを聞きながら適切な工事内容を案内するアドバイザー、実際のリフォームの方法や設計をおこなうプランナー、そしてそのリフォームを実際におこなう施工管理があります。

建築業でもそれぞれの似た役割はあります。現在自分がどのような業務をおこなっているか、どんなスキルがあるかを考えてみましょう。

小規模なリフォーム会社はこれらの役割をすべて兼任するケースもあり、総合的なスキルが求められます。

リフォームアドバイザー

リフォームアドバイザーは、一般企業で言えば営業の役割を担っています。

クライアントが抱えている悩みを聞き、適切な工事内容を案内します。

店舗や事務所でアドバイスをおこなう以外にも、ショールームや展示会で相談に来たクライアントの対応をすることもあります。

その事務所や会社がどんなに質のいいリフォームをおこなっていても、依頼する人がいなければ売り上げにはつながりません。

リフォームアドバイザーはその会社の売り上げに直接関係する非常に重要な仕事です。

セットでの工事をおすすめしたりオプションを案内したりして売り上げを伸ばすことも大切です。

どんな工事があるか、どんなプランがあるかを具体的にアドバイスするだけでなく、見積もりを計算したり契約書を作成したり、建築以外のさまざまなスキルが必要です。

クライアントとの距離がもっとも近く、そのリフォーム会社の顔とも言える存在です。

リフォームアドバイザーの年収

リフォームアドバイザーの2021年8月時点での年収は383万円程度です。(出典:DODA「平均年収ランキング」)

建築業界や営業という職業から考えると低めの印象を受けるかもしれません。

ですが営業としての役割が強い会社の場合、ノルマやインセンティブが設定されているケースは多いです。

ノルマを達成し、インセンティブを得られれば、より高い収入が期待できます。

また、勤務する企業の規模によっても収入は大きく変わります。大企業であれば請け負うリフォームの規模も大きく数も多いため、報酬も高くなります。

リフォームプランナー

リフォームアドバイザーが契約を取ってきた内容からさらに具体的な工事の内容を決定していくのがプランナーの仕事です。

クライアントの建築物の構造などを把握した上でどんな工事ができるか、どんな資材を使うかなどを考えて設計、図面作成をおこないます。

アドバイザーほどクライアントと接する時間はありませんが、プランナーの提案した内容に沿って工事が進むため責任は重大です。

リフォームの種類にもいろいろありますが、水回りの設備を入れ替えるだけのものから間取りを変える、和室から洋室に変えるなど、大掛かりなリフォームもあります。

クライアントの意思をしっかり汲み取り、満足してもらえるデザインを考えなければなりません。

リフォームプランナーの年収

リフォームプランナーの年収は300万円から500万円程度です。

建築業の設計スタッフと同程度かそれ以下になるケースが多いようです。

営業のようにノルマやインセンティブはありませんが、コストパフォーマンスを考え、クライアントにも会社にもメリットのある設計を考えなければなりません。

アドバイザーとプランナーを兼任する中小規模のリフォーム会社の場合は、オプションなどをおすすめして売り上げを伸ばすという方法もあります。

施工管理

プランナーが考えた工事内容に実際に着手するのが施工管理の仕事です。

工事に必要な資材、重機などを用意し、工事に必要な時間、日数を計算してスケジュールを組み立てます。

すでに人が住んでいる、使っている建築物で工事を進めなければならないため、スケジュールの遅れは許されません。トラブルが発生しても迅速に対応する力が求められます。

さらに工事期間中は周辺住民への配慮をおこなったり、作業員の安全管理もしなければなりません。

新築などの施工管理とおおまかな仕事内容は同じですが、リフォームの場合は解体などの作業も含まれます。

リフォーム業界の仕事のやりがい

建築の画像リフォーム業界にはどんなやりがいがあるのかを紹介します。

新築メインの会社からリフォームメインの会社に転職すると、業務内容が変わって働くモチベーションが維持できなくなってしまう可能性もあります。

自分は何をやりがいとして働いているのか、リフォーム業界でそのやりがいを感じることはできるのかを確認しておきましょう。

お客様の要望に応えられる

住宅やビルなどを使い続ける上で出てきた不満を解消するのがリフォーム業界の仕事です。

リフォームをすることで古い住宅、ビル、設備が美しく、使いやすく生まれ変わり、クライアントの生活の質をより豊かなものにできます。

高齢者でも安全に過ごせる家にしたい、家族が集まるリビングにしたいなど、クライアントによって大きく違う要望を一つずつ叶えていくことに大きなやりがいを感じられるでしょう。

古い建築物を蘇らせられる

建築の知識を活かして古い建築物を蘇らせられるのもリフォームの仕事のやりがいです。

建築の知識があるからこそ、古くなってしまった建築物や使われなくなってしまった設備を見て心が痛むこともあります。

手を加えることで充分に暮らせる、使える状態にするだけでなく、さらに使いやすく便利なものにできます。

クライアントから感謝されるのはもちろん、自分が考えて修繕したものが再び多くの人に愛されるようになることにやりがいを感じる方もいます。

さまざまなスキル、知識が役立つ

建築業界で身に着けたさまざまなスキルをリフォーム業界で発揮できます。

何もない場所で一から建築物を設計するのは大変ですが、既存の建築物に手を加える設計を考えることも同じかそれ以上に大変です。

建築業界で身に着けたスキルを活かして工夫し、より安全に、美しく、使いやすくする設計を考えるのが楽しいという考え方もあります。

働きながらさらにリフォーム、建築の知識、スキルを高めていくことも可能です。

リフォーム業界への転職を検討しよう

建築の画像古くなった住宅や設備をきれいに使いやすくするリフォームは、少子高齢化が進む日本では今後も高い需要が期待できます。

建築業界で長く働き続けたい、将来性の高い企業に転職したいという方はリフォーム業界への転職がおすすめです。

一口にリフォームといってもさまざまな役割がありますので、自分のこれまでのスキルや将来どうなりたいかを考えて転職先の企業や職種を決めましょう。

自分らしく働きながら理想の将来に近づくためにはキャリアデザインを丁寧におこなうことが大切です。キャリアデザインとは何なのか、どのようにおこなえばいいのかについて下記の記事で詳しく解説しています。自身の将来に不安を感じている方はキャリアデザインについてもチェックしてみましょう。

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