建築・建設業の求人をお探しの方は建築建設bizへ。詳しくはこちら!

注目のリノベーション業界!仕事内容や将来性をチェックしよう

リノベーションの画像
この記事は約6分で読めます。

古い家を改修して長く住む、リノベーションの考え方が浸透しつつあります。

今後も建築業界で伸びていくことが予想されるリノベーションについて、どんな仕事なのか、本当に将来性はあるのかを解説していきます。

建築業界で長く活躍し続けたい、先が見えない仕事から転職したいという方はぜひ参考にしてください。

リノベーションの仕事内容

リノベーションの画像リノベーションの具体的な仕事内容を解説します。

流れは従来の建築の仕事とあまり変わりませんが、クライアントの要望を丁寧に再現する力が求められます。

現地調査

相談があった住宅に伺い現地調査をおこないます。

物件の大きさや間取りをチェックし、配管の確認、地下の構造、共用部分の有無などを確認します。

この現地調査を綿密におこなうことでどんなリノベーション工事ができるか、どんなプランが最適かを考えられます。

ヒアリング

クライアントからなぜリノベーションをしたいのか、どんなリノベーションをしたいのかなどをヒアリングします。

長く住み続けた家を大切に守りながら新しさ、快適さを取り入れるリノベーションや、古い家を安く購入して自分好みにリノベーションしたいという要望など、クライアントによって相談内容はさまざまです。

要望や予算に合う提案ができるよう、しっかり意見を取り入れていきます。

図面作成

実際にどんなリノベーションができるか図面を作成します。

場合によっては複数のパターンを作成し、クライアントに提出します。

デザインが気に入ってもらえれば契約につながりますが、そうでない場合は図面まで作成しても1円の利益にもならないことも珍しくありません。

見積もり提案

図面を作成した上で、資材や人件費、工事費などにかかる費用を算出します。

クライアントの予算に収まるようデザインを考えなければならないだけでなく、限られた予算の中で最大限の工夫をしなければなりません。

一から建築物を作り上げる作業とは違い、既存の建築物の良さをどのように残すか、骨組みを壊さず耐久性を上げるためにどんな工夫ができるのかなどを考える必要があります。

工事表の作成

デザインと予算に納得していただけたら契約し、工事がスタートします。

その前に工事表を作成し、スケジュールを綿密に決めていきます。

工事を外注する際は発注の手配も必要です。

管理会社、施工会社、クライアントと綿密に連携を取りながら、実際の工事の日程、内容を決定します。

現場管理

工事期間や内容が確定したら工事がスタートします。

すでに人が住んでいる場合は一時的に退去してもらうのか、リノベーションが必要な場所だけ避けるようにしてもらうのかなどを決めておく必要があります。

人が住んでいる場所ですので、納期は必ず守る必要があります。

また近隣住民に騒音被害が及ばないか、トラックが交通の邪魔になっていないかなどを確認するのも現場管理の仕事です。

天候や作業ペースによっては工程表をその都度書き換え、調整していきます。

引き渡し、アフターフォロー

工事が完了したらクライアントに引き渡し、正式な金額を受け取り、リノベーションの仕事は一旦終了です。

ですがその後のアフターフォローも万全にしておく必要があります。

トラブルが起きた場合、別の箇所のリノベーションが必要になった際などに迅速に対応し、サポートします。

リノベーションの将来性

リノベーションの画像リノベーションは近年急成長を進めている業界です。

若年層の収入の減少や土地の価格の上昇により、簡単に一軒家やマンションを購入できない時代になっています。

そんな中、昔から住んでいる家や空き家を購入し、住みやすくリノベーションするという選択肢を選ぶ人が増えてきました。

都心のマンションではなく郊外の一軒家を選ぶ人、中古マンションを購入して自分好みにリノベーションする人もいます。

中古物件の需要も高くなっており、今後もリノベーション市場は拡大することが予想されます。

建築の仕事がなくなることはないとは言え、中小規模の企業は存続が危ぶまれます。

需要の伸びているリノベーション業界に参入することで、仕事を失わず、長く建築業界で活躍し続けることができるでしょう。

リノベーションに必要なスキル

建築の画像リノベーション業界に参入するために必要なスキルを解説します。

建築に関する全般のスキルはもちろん、忍耐力やヒアリング能力、発想力など、個人が持つ素質の部分も大きいです。

忍耐力

リノベーションの会社は中小規模が多く、知名度も実績もそれほどないケースが多いです。

そのため、クライアントから依頼が来るのを待っているだけでは経営が成り立ちません。

飛び込み営業を繰り返しながらクライアントを見つける必要があります。

場合によっては玄関先で断られたりキツくあたられることもあります。

また、せっかくクライアントを見つけたと思っても予算が限られていたり、理想が定まっておらず打ち合わせに時間がかかることもあります。

そんな中でも根気強くクライアントの話を聞き、諦めずにさまざまな住宅に訪問し営業し続けるスキルは大切です。

ヒアリング能力

営業と言えば自社の商品を紹介したり話術で契約にこぎつけるイメージもありますが、リノベーションにおいては話す力ではなく聞く力が非常に大切です。

お客様が困っていることは何なのか、表面上の悩みから見えてくる本質は何なのか、実際にリノベーションを考えているのであればお客様の頭の中にある理想はどんな仕上がりなのかを、正確に聞き取る必要があります。

とくに昨今は家族の在り方も多様化しています。

自分の価値観を押し付けず、お客様が本当に望んでいるものを提供しなければなりません。

そのためにはしっかり聞き取ること、表情や仕草などから真意を読み取ることが大切です。

発想力

リノベーションをする上で斬新な発想は必要ありませんが、他社ではできない、建て替えではできない工事を提案する力も大切です。

古い住宅の柱を残したリノベーションや、骨組みを活かしたリノベーション、家族全員の意見を尊重して取り入れたリノベーションなどを提案する必要があります。

従来の新築戸建てのイメージではなく、既存の建物をどのように活かすか、そして限られた予算で最大限の成果を出すために何ができるか、発想力が求められます。

古い住宅をおしゃれな雰囲気に一新するリノベーションデザイナーは数多くいます。

他には負けないデザインを提案するためにも、新しい考え方を常に研究しなければなりません。

建築全般のスキル

リノベーションの仕事をするにあたって建築全般のスキルは必須です。

建築の知識、スキルがなければ、現地調査の段階でどんな工事を提案できるのかすら考えられません。

営業だけを募集しているリノベーション会社もありますが、その場合でも建築の基本的な知識は必要です。

すでに建築業界で働いている方はより知識を深め、そうでない方は建築に関連する資格の取得を目指しましょう。

今後建築業界をけん引するリノベーション

建築の画像建築業界は不景気ですが、リノベーションは非常に期待が持てる市場です。

既存の住宅に手を加えることで、新築とはまた違った魅力を提供できます。

今後の建築業界においても市場を拡大することが予想されますので、将来性を考えるのであればリノベーション会社への転職もおすすめです。

下記の記事ではリノベーションとリフォームの違いについて解説しています。双方の将来性についても触れているので、ぜひ参考にしてください。

リノベーションとは?リフォームとの違いや将来性を解説

タイトルとURLをコピーしました