建築の企業の中には、設立されてから日が浅いベンチャー企業も多いです。
ベンチャー企業ではどんな業務をおこなうのか、ベンチャー企業に転職するにはどんなスキルが必要なのかを確認しましょう。
ベンチャー企業は意思決定が早く軌道修正がしやすいのが特徴です。
将来性が低い建築業界であっても、ベンチャー企業なら次々に新しいチャンスを獲得していきやすいでしょう。
建築系ベンチャー企業の業務内容
建築系ベンチャー企業の業務内容を紹介します。
ベンチャー企業は従業員数が少ないことも多く、一つの部署に専門の人材を配置するようなことは少ないです。
デザイナー、営業などの名目で雇用されても別の業務を任されることもありますので、転職をする際は業務内容をよく確認し、雇用契約書にもきちんと目を通しておく必要があります。
営業
営業は自社の商品やサービスを紹介して新しく発注を得るのが仕事です。
建築業であれば、自社の工事内容、提供しているサービスなどを売り込みます。
ベンチャー企業ではとくに、これまでの建築業にはなかった商品やサービスを扱ったり、これまで他の建築業の企業が参入してこなかった市場にチャレンジしたりします。
その商品やサービスを知らない人に対していかに魅力を伝えられるかが重要です。
また、営業の仕事は企業の売り上げに直結します。
どんなに斬新な商品、質の高いサービスを用意しても、お金を払って依頼したいと思う人がいなければ売り上げにはつながりません。
そのため、ベンチャー企業において営業は重要なポジションです。
マーケティング
市場を分析してどんな商品やサービスが売れるか、事業の拡大を期待できるかを考えるのがマーケティングの仕事です。
どんな企業であってもマーケティングは重要ですが、とくに前例のない事業にチャレンジするベンチャー企業ではとくに高い経験やスキルが求められます。
マーケティングが成功すれば営業もしやすくなり、成績も出しやすくなります。
建築業は少子高齢化の影響で将来が不安視されていますが、そんな中でも生き残っていけるかどうかはマーケティングの分析力にかかっています。
エンジニア
ベンチャー企業ではエンジニアも大切です。
エンジニアリングのスキル、技術があれば、多くのベンチャー企業の期待に応えられるでしょう。
建築業は肉体労働のイメージが強いですが、近年はソフトを使ったりアプリで作業を管理したり、エンジニアの力が必要になるシーンが増えています。
エンジニアのスキルも建築のスキルも持つ人であれば、建築系ベンチャー企業ですぐに活躍できるでしょう。
建築の経験がなくてもエンジニアの知識があれば充分に高い需要が期待できます。
企画
斬新なアイデアで新しい商品、サービスを提案、実行していくのが企画の仕事です。
ベンチャー企業は規模が小さく用意できる資金も少ないため、すでに大手企業が参入している市場には入り込みにくいです。
そんな中、いかに他とは違う商品やサービスを生み出せるかは企画の力にかかっています。
これまで建築業が参入してこなかった市場に切り込む企画を立案し、実行するのも企画の仕事です。
上記で紹介した営業、マーケティングは、ベンチャー企業では企画とまとめられることもあります。各分野に特化するのではなく、それぞれに対しての高いスキルや経験が求められるでしょう。
人事
人事は新しく人材を採用したり、社内の従業員の異動を考えたりする仕事です。
従業員の数がそもそも少ないベンチャー企業では人事担当を置いていないことがほとんどですが、新しい人材を雇用することには積極的です。
そのため、別の業務の担当として採用され、人材採用の際に過去の人事の経験を役立たせることが多くなります。
人事では従業員の評価システムを考えたり、給与計算や労務管理をしたりと複雑で専門知識が必要な業務をたくさんこなさなければなりません。
ベンチャー企業ではそのような知識、スキル、経験を持つ人材が少なく、高額を支払って外部に委託しているケースも多いです。
過去に人事として働いた経験がある場合は、ベンチャー企業にも重宝される存在になれるでしょう。
建築系ベンチャー企業の転職にあると有利なスキル
建築系ベンチャー企業に転職する際にあると有利なスキルを紹介します。
建築のスキルはもちろん重要ですが、それ以外にはどんなスキルが役立つのか、面接の際アピールポイントになるのかを考えてみましょう。
柔軟なコミュニケーション能力
ベンチャー企業では柔軟なコミュニケーション能力が求められます。
日々多くのクライアントとやり取りをする建築業ではそもそもコミュニケーション能力が必須ですが、ベンチャー企業の場合はさらに重要だと理解しておきましょう。
これまでにない市場に切り込んだり、少ない社員と一つの目標に向かって突き進んだりするためには、相手のことを認める、受け入れる、そして自分の考えを適切なタイミングで発言するなど、高いコミュニケーション能力が必要です。
正確で計画性の高い行動力
ベンチャー企業は意思決定が早く、上司と部下の距離も近いため新人でもアイデアが即採用されることも少なくありません。
そんなときに正確に行動できる力、きちんと計画を立てて実行できる力は重要です。
誰かの意見に左右されたり指示を待つだけではベンチャー企業では成功できず、企業自体にも利益をもたらすことはできません。
素早く計画を立てられれば即座に行動に移せるため、ベンチャー企業に適した働き方ができます。
スピーディーな情報収集力
近年、グローバル化、デジタル化が急速に進み、少しの情報の遅れが業績に大きくつながるケースもたくさんあります。
スピーディーに情報をキャッチし、自分の中で正確に処理するスキルは重要です。
建築業界も世界情勢や日本の景気に左右されやすく、情報収集、市場調査は常に怠ってはなりません。
いつまでも古い情報で満足している、情報をアップデートしないままでは、ベンチャー企業で成功していくことはできないでしょう。
IT、デジタル系のスキル
建築業界でもITスキル、デジタル系スキルが求められている時代です。
人材不足が深刻な建築業界では、従業員の負担軽減や人件費削減のためIT技術を取り入れる企業が増えています。
新しいことに次々挑戦するベンチャー企業はとくにIT分野に強くある必要があります。
これまでに他の企業が参入していなかった部分に着目して事業を進めるために、そして少ない従業員で業務を的確にスピーディーにこなしていくために、IT、デジタルの知識やスキルが豊富な人材は重宝されるでしょう。
自分の意見をアウトプットする力
ベンチャー企業は従業員一人ひとりの意見が尊重されやすいです。新人であっても発言が求められるシーンが多く、他に従ってばかりの姿勢は評価につながりません。
自分で考える力、そしてその意見をアウトプットする力が必要です。
目の前の業務だけでなく今後のこともよく考え、企業の成長のヒントとなるような発言が求められます。
建築系ベンチャー企業への転職も検討しよう
建築系のベンチャー企業の業務内容や求められるスキルを紹介しました。
ベンチャー企業は従業員が少なく成長途中のため、一人で複数の業務をこなさなければなりません。
ですが、紹介した中で一つでも経験したことがある業種があれば転職できる可能性はかなり高いです!
ベンチャー企業に転職して、自分自身の力でキャリアを切り開いてみませんか?
下記の記事では建築のベンチャー企業のメリットやもどんな人材が求められているのかについてさらに詳しく解説しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。