建築・建設業の求人をお探しの方は建築建設bizへ。詳しくはこちら!

転職前に福利厚生を確認!法定福利と法定外福利とは?ユニークな事例も

福利厚生の画像
この記事は約6分で読めます。

転職サイトを見ているとき、どんな点に注目していますか?

業務内容、勤務地、給与などさまざまな条件がありますが、福利厚生にも注目してみましょう。

福利厚生には法定福利と法定外福利があり、それぞれにルールが違います。

どんな点で違っているのか、そしてユニークな法定外福利について紹介します。

法定福利と法定外福利について知ろう

福利厚生の画像法定福利と法定外福利の違いを説明します。

福利厚生は一般的には企業が従業員に対して与える賃金以外の報酬のことを指します。

法定福利と法定外福利は明確にルールが違うので、必ず確認しておきましょう。

法定福利のルール

法定福利は法律で定められた福利厚生のことです。

法律では企業は従業員に対して社会保険料、健康保険、介護保険、厚生年金、雇用保険、労災保険を負担することが義務付けられています。

有給休暇、産前産後休暇、育児休暇、介護休暇といった休暇も法定福利です。

これらを設けていない企業は法律違反となり、発覚した際は罰則を受けなければなりません。

また、福利厚生は従業員の一部のみではなくすべての従業員に権利がなければなりません。

法定外福利のルール

法定外福利は上記で紹介した以外の福利厚生のことです。

法律で定められていないので、企業が自由に設定できます。

もちろん法定外福利が一切なくても問題ありません。

正確なルールはありませんが、法定福利と同様にすべての従業員がその福利厚生を受ける権利があることが前提です。

代表的な法定外福利には家賃手当、交通費支給、慶弔休暇などがあります。

法定外福利を設ける意味とは?

ゼネコンの画像法定外福利は法律で定められていないため、一切なくても問題ありません。

ですが法定外福利を設けている企業は多いです。その理由をチェックしてみましょう。

従業員のモチベーションアップ

休暇や特別な待遇、祝い金などを受け取れる法定外福利は、その企業で働く大きなメリットになります。

同じ業務内容で同じ給与であればどこで働いても同じと思われてしまうと、離職率を高めたりやりがいを感じられなくなってしまいます。

ですがその企業にしかない法定外福利があれば、それをモチベーションとしてやりがいを感じながら働けます。

離職率を下げ、高いモチベーションを持って生産性を上げてもらうためにも法定外福利は有効です。

優秀な人材の確保

求人情報を見ていて独自の法定外福利が充実していれば、何もない企業よりも魅力的に見えます。

新卒採用だけでなく中途採用でも、優秀な人材を集めやすくなるというメリットがあります。

競合他社が多い業界や事業では、法定外福利を充実させて優秀な人材をいかに確保するかという点も考えなければなりません。

企業の知名度、信頼度のアップ

従業員を大切にしていることが伝わる法定外福利は、企業の信頼度のアップにつながります。

また、ユニークな法定外福利が広まれば同時に企業の知名度も高められます。

信頼度と知名度が高くなれば新規の顧客を獲得しやすくなり、新たな事業の発展、売り上げのアップにもつながります。

ユニークな法定外福利に注目

福利厚生の画像人材確保のため、社会的信頼のアップのためなどにユニークな法定外福利を設定している企業はたくさんあります。

どんな法定外福利があるのか、その一例を紹介します。

アニバーサリー休暇

誕生日や家族の記念日、入社日などに取得できるアニバーサリー休暇を設定している企業は多いです。

当日だけでなく前後やその月の内好きな日を選んで休暇を申請できます。

有給とするか無給とするかも企業が独自に決められます。

アニバーサリー休暇だけでなく、その日を楽しむために特別な祝い金が出る企業もあります。

健康サポート制度

従業員に心身ともに健康に働いてもらうために、健康をサポートする法定外福利を導入している企業も多いです。

予防注射や医療機関に関する費用を負担してくれたり、通院の日を休暇、半休にできたりと制度の内容はさまざまです。

スポーツジムやヨガスタジオを無料、または特別料金で受けられるなどの制度もあります。

お昼寝制度

15分から20分程度の昼寝をすることで午後からの生産性がアップするという研究報告があることから、従業員の生産性を高めるためにお昼寝制度を取り入れている企業もあります。

法律で定められた休憩時間とは別に、指定の時間昼寝ができます。

仮眠室を用意したり、ぐっすり眠れるために寝具を提供したりといったユニークな内容もあります。

結婚祝い、出産祝い、入学祝い

人生の中で何かと費用がかかる結婚、出産の際に祝い金を出す制度もあります。

子どもが入学するタイミングで祝い金が出る企業もあります。

他にも、マイカー購入祝いや住宅購入祝いなど、企業によって支給される条件や内容は違います。

勉学休職制度

特別なスキルや知識が必要な分野に対して、勉強のために一定期間の求職を許可する制度です。

専門学校や予備校に通う、海外へ留学するなど、スキルを獲得するための方法は業種によって違い、この制度を利用できる条件や期間もさまざまです。

目の前の業務に全力で当たらせることも大切ですが、求職させて、優秀な人材を一時的に手離してでもスキルを持つ専門家を育成した方が長期的に見ると利益が大きいと考えられる企業が積極的に取り入れています。

資格の取得をサポートする法定外福利もたくさんあります。

時短制度

育児や介護をしなければならない従業員に対して時短勤務ができるようにする制度です。

共働きの家族が増え、高齢化によって介護の負担も考えなければならない時代が来ています。

遅く出社できる、早く帰れるなどの制度があれば、育児や介護を理由に優秀な人材を手離す必要もなくなり、企業にとっても大きなメリットになります。

近年は新型コロナウイルスの影響によりリモートワークが推奨されましたが、そのままリモートワークを許可している企業も多いです。

勤続年数に応じた休暇や祝い金

3年勤務すると3日間の休暇と3万円の支給など、勤続年数に応じた福利厚生を用意している企業も多いです。

優秀な人材を長く確保し続けるために有効で、企業にとっても従業員にとっても大きなメリットになります。

長く働けば働くほどメリットが大きい法定外福利が用意されている企業はその分社内の風通しもよく働きやすい環境が整っている可能性も高いです。

習い事支援

スポーツジムやヨガスタジオに通い放題だったり、英会話やエンジニアリングの教室に通い放題など、習い事を支援する制度もあります。

普段の仕事の疲れを癒してリフレッシュしてもらう目的の他、知識やスキルを高めて業務に還元してもらう狙いもあります。

好きな習い事ができる、指定の習い事ができるなど、制度の内容は企業によって大きく違います。

ボランティア休暇

ボランティア活動のための休暇です。

従業員に社会貢献する喜びを知ってもらうとともに、ボランティア休暇を出している企業としてイメージアップを狙う効果もあります。

社会人になるとボランティアをする経験も少なくなってしまいますが、その機会を休暇として提供できます。

転職前に法定外福利もチェックしよう

施行管理の画像転職前にチェックしておきたい法定外福利について解説しました。

通勤手当や慶弔休暇などの一般的な法定外福利もありますが、中にはユニークな独自性の高い法定外福利もたくさんあります。

法定外福利が充実しているとモチベーションを高めて、やりがいを感じながら働きやすいです。

従業員にとっても企業にとってもメリットの多い法定外福利があるか、転職前にチェックしてみましょう。

とはいえ、建築業界は法定福利もギリギリにとどまっている企業は多いです。中でも休日が少ないことは深刻な問題です。建築業界は他の業界と比べてもなぜ年間の休日日数が少ないのか、どんな改善方法があるのかについて下記の記事で詳しく解説しています。あわせて確認してみてください。

建築業界の年間休日日数は?少ない理由や改善方法も確認しよう

タイトルとURLをコピーしました