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建築業の離職率は高い?その理由や離職率を下げるポイントを解説

副業の画像
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建築業界は仕事内容のキツさ、人材の高齢化などが原因で離職率が高い業種です。

なぜ離職率が高いのか、対策方法には何があるのかを解説します。

今後建築業界で働きたい方だけでなく、建築業界を辞めるか悩んでいる方も参考にしてみてください。

建築業界の実際の離職率を確認

厚生労働省が発表したデータによると、建築業界の離職率は9.5%です。

これは離職者の数を1月1日時点での労働者の数で割って算出した数字です。

9.5%と聞くとそれほど多くないようにも感じますが、実際には10人に1人が毎年離職している計算になります。

ですが宿泊業や飲食サービス業の離職率は26.9%ですので、この数字と比較すると低めです。

(出典:厚生労働省「平成3年雇用動向調査」

一方で新卒入社から3年以内に離職してしまう人の数は、高卒で18.1%、大卒で10.1%という数字を出しています。

(出典:新規学卒者の離職状況

せっかく入社してもすぐに辞めてしまう人材が多いとスキルが育たず、業界全体の衰退にもつながります。

また、建築業界は人材の高齢化も深刻な問題になっています。

今後さらに日本全体で少子高齢化が進むことが予想されており、若手の人材をいかにして育成していくかを真剣に考えなければなりません。

建築業界の離職率が高まる原因7つ

派遣の画像建築業界の離職率が高まる原因を5つ紹介します。

中には一つの企業だけではどうしようもない原因もありますが、業界全体で離職率を下げるための努力を続けなければなりません。

好きなタイミングで休みが取れない

建築業界では基本的に工事の内容次第で従業員のスケジュールが決まります。

平日にしか工事ができない場所の場合は土日に休めますが、学校など土日にしか工事できない場所の場合は土日は出勤、平日で休みを取るシフトになります。

常に休みが安定せず、家族や周囲と休日を合わせられない、プライベートな予定を立てられないことが人材にとって負担になっています。

プライベートな予定には育児や介護も含まれており、建築業界で働きながらでは充分に生活を送れなくなってしまうケースも少なくありません。

残業や休日労働が多い

工事のスケジュールが遅れると、残業や休日労働は当たり前の風潮がまだ強く残っています。

働き方改革による新しいルールが導入されていますが、中小企業ではその対策が追いつかないのが現状です。

残業や休日労働の分の割増賃金が出れば収入も増えますがその分体が休まらない、プライベートの用事を済ませられないのがストレスになり離職してしまう方も少なくありません。

人間関係がうまく構築できない

どの業界でも人間関係を理由に離職する方は一定数いますが、建築業界はとくにさまざまな人が集まるため、人間関係を構築しにくいです。

とくに建築業界は高齢の人材が多く、新卒採用などで入社した若手の人材とうまくコミュニケーションを取れません。

働き方に対する価値観やデジタル機器についての考えなども大きく違うため、衝突することもあります。

工事現場では人間関係が上手くいかないと事故や怪我などトラブルにつながる可能性が高いです。

ストレスフルな現場で働き続けられず、建築業界で働くことを諦めてしまう若手の人材も多いです。

体力が続かない

建築工事は当然ですが屋外での作業がほとんどです。

真夏でも真冬でも長時間作業をしなければならず、危険な作業、重たい資材を運ぶ作業もたくさんあります。

体力面の問題から離職する人も多く、問題となっています。

この場合は高齢の人材ほど深刻です。

AIなど最新機器を利用して作業員にかかる負担を軽減する必要があります。

クライアントからの要求に応えられない

建築業ではクライアントの要求は絶対に守らなければなりません。

納期を破ると違約金が発生しますし、工事にミスがあると莫大な損害賠償を背負うことになります。

建築業界は価格競争によってどんどん安く、早く、クオリティは高いものが求められるようになっています。

競合から仕事を勝ち取るために無理なスケジュールを立てて結果現場の作業員がキツい納期に間に合わせるよう残業をしなければなりません。

エスカレートするクライアントの要求に応えられず建築業を辞めてしまう人もいます。

給与が見合わない

建築業界は一部の職種を除き、非常に給料が低いです。

現場での危険な作業、肉体労働、時間外労働、休日労働などがあるにも関わらず一般企業の年収とさほど変わらない収入では、生活していけないと感じる人が多いです。

一部のゼネコンや内勤の仕事は高収入を期待できますが、建築の大学を出ていなければ難しかったり、転職しにくいのも実情です。

建築業は「キツい、危険、給料が安い」の頭文字を取って「3K」と称されることもあります。なぜ3Kと言われるようになったのか、そして今話題になっている建築業界の「新3K」とは何なのか、下記の記事で詳しく解説しています。こちらも合わせて確認してください。

建築業界の「新3K」とは?現状を把握して新3Kを推進しよう

若手の人材の負担が多すぎる

建築業界は若手の人材不足が深刻な問題となっていますが、若手の人材がいないわけではありません。

ですが一人あたりの負担が大きく、入社してすぐに業務内容を抱えきれずに離職してしまうパターンもあります。

本来なら5人ですべき作業を新卒1人に任せたり、先輩からの丁寧な指導を受けられなかったりということもあります。

今後高齢の人材がどんどん働けなくなる中、さらに少ない人数で若手の人材が建築業界を担わなければなりません。

建築業界の離職率を下げるための対策4選

転職の画像建築業界の離職率を下げるためにどんな対策があるのかを解説します。

企業が意識できること、社内から改善していけることはたくさんあります。

今後も長く建築業界で活躍するために、さらなる成長を目指すためにも、離職率を下げる工夫を取り入れましょう。

採用時のミスマッチを防ぐ

採用時に人材と企業のミスマッチを防ぐことで離職率は下げられます。

企業側は求人内容を誠実に記載する、面接などで人材の適正をしっかり見極める必要があります。

人材側は業務内容や待遇をよく確認すること、企業研究や面接でその企業と自分の相性を確かめることが大切です。

若手の人材ならどんな人でもいい、建築業ならどこでもいいといった考えの企業と人材がマッチすると、双方の理想から遠くなり、結果短期間で離職してしまいます。

アプリなどで業務を効率化する

今後建築業界の人材の数が爆発的に増えることは予想されにくいです。

そのため、今いる人材の中でいかに効率的に業務を回していくかを考えなければなりません。

アプリの導入、3Dソフトの導入などで、人材一人ひとりの負担を大幅に軽減できます。

導入にコストがかかる、教育できる人材がいないなどの問題もありますが、国から助成金が出ていたり、格安でサポートしてくれるサービスなどもたくさんあります。

若手人材のスキルアップを支援する

若手の人材のスキルアップを支援することで、若手の人材が働きやすく、定着しやすい環境を作れます。

資格取得手当を出す、勉強会や研修に参加させるなどの方法があります。

一方で中小企業ではそこまで若手の人材育成に手が回らないのも事実です。

こちらも国からの助成金や支援制度を利用することが推奨されています。

社内の風通しをよくする

従業員の人間関係をよくしていくためには、社内の風通しをよくする必要があります。

定期的にコミュニケーションを取れる機会を作る、ミーティングで新入社員にも発言する機会を与える、若手の意見を積極的に取り入れるなどの方法を実践しましょう。

コンサルタントなどに依頼して、外部から客観的に社内の様子を指摘してもらうことも大切です。

パワハラやセクハラが横行している場合は一刻も早く是正し、社員全員が安心して働ける職場環境を提供しなければなりません。

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