新型コロナウイルスの影響により、オンラインミーティングを行う企業が増えました。
建築業界も例外ではなく、社内や取引先だけでなく人材採用の面接でもオンラインツールが取り入れられるケースは多いです。
建築業界でオンライン面接を受けるメリットや、事前の準備、面接中の注意点を紹介します。
事前にしっかり対策をして、万全な状態でオンライン面接に挑みましょう。
建築業界のオンライン面接のメリット
オンライン面接を受けることで得られる、求職者側のメリットを3つ紹介します。
建築業界の仕事は現場の仕事が多く、オンラインには不慣れな方も多いです。
ですが、人材不足や効率化の面から、今後建築業界でもオンラインでの業務は増えていきます。
メリットを把握して、オンライン面接にも積極的に参加しましょう。
遠方からでも面接ができる
オンラインの大きなメリットは、遠方からでもやり取りができるという点です。
規模の大きい建築会社は全国各地で業務にあたることも多く、全国から人材を募集していることも多いです。
地方に住んでいても都市部に本社を置く企業に応募でき、採用に繋げられます。
近年は働き方に対する意識にも変化が生まれており、正社員としてではなくフリーで仕事を探している方も多いです。
コンサル業務などは、オンラインでも業務に対応できるため、仕事の幅を広げることも可能です。
面接のコストや時間がかからない
面接会場に向かう交通費や宿泊費を抑えられ、転職にかかるコストを抑えられます。
また、面接会場まで通う時間もカットできるため、限られた時間を有効活用できます。
とくに建築業界の激務をこなしながら転職活動を進めるのは至難の業です。
オンライン面接なら、1日に複数社の面接を受けることも可能です。
少ない時間の中で効率的に理想の転職先を探すためにも、時間を節約できるオンライン面接がおすすめです。
リラックスして面接に挑める
オンライン面接は好きな場所で受けられるというメリットがありますが、多くは自宅から受けることになります。
住み慣れた環境の中で面接に挑めるので、リラックスして自分らしい対応ができるでしょう。
リラックスしすぎて緊張感を持てないという場合は、レンタルスペースを利用するのもおすすめです。
1時間数百円で利用できるビジネス向けのスペースも多いので、集中して面接に挑みたい、自宅には家族がいて騒がしいという方は、このような方法も検討してみましょう。
建築業界のオンライン面接の準備方法
建築業界のオンライン面接を受ける前に準備しておきたい点を5つ紹介します。
企業によっては、オンライン業務に慣れていないこと自体がマイナスの評価になることもあります。
下記の基本的な準備は万全にしておきましょう。
インターネット環境を確認する
インターネットの接続が悪いと、面接自体がスムーズに進みません。
自宅や面接を受ける場所のインターネット環境をよく確認しましょう。
レンタルスペースを利用する場合は、事前にインターネットの接続方法を確認しておく必要もあります。
カメラの映りや音声を確認する
面接に利用するオンラインミーティングツールを事前に起動し、カメラの映り、音声を確認しましょう。
カメラと人物は近すぎると圧迫感のある印象になりますし、遠すぎると表情がよく見えません。
頭から肩までが映るくらいに収めて、音声もきちんと拾えているのかチェックしてください。
バーチャル背景はシンプルに
背景に生活感のある家具が並んでいると心象が悪くなる可能性があります。
バーチャル背景を利用する場合は、シンプルなものを選びましょう。
ポップすぎるものを利用すると真剣さが伝わりにくくなってしまいます。
また、背景にとくに目立つ映り込みがない場合は、無理にバーチャル背景を利用する必要はありません。
身だしなみは実際の面接時と同じにする
オンライン面接は対面の面接よりもカジュアルな雰囲気がありますが、身だしなみは実際の面接と同じように整えましょう。
シャツにジャケット、ネクタイ、ヘアセットなど最低限の身だしなみは必須です。
カメラ越しでは顔の印象がぼやけてしまうため、メイクもしっかり済ませておきましょう。
カンペはモニターから見えない位置に
自己アピールや長所、短所などをメモに書いておけば、面接中にスムーズに回答できます。
ですが、メモを見ているのがカメラ越しに見えると印象が悪くなってしまいます。
対面の面接ではメモを見ながら話せないため、対面と同じようにするためにはメモを見ていることをバレないようにしなければなりません。
カメラの横に置く、パソコンに貼り付けておくなど、モニターから見えず、視線を下げないようにすれば、メモを見ながら話している印象はなくせます。
建築業界のオンライン面接の注意点
建築業界のオンライン面接時の注意点を5つ紹介します。
オンライン面接ならではの点を意識しておけば、より万全な対策ができ、面接官にも良い印象を与えられます。
通常よりもハキハキと大きな声で話す
オンラインミーティングのツールを利用すると、音声が聞き取りにくくなります。
面接官にしっかり言葉を届けられるよう、いつもよりハキハキと大きな声で話すようにしましょう。
人は視覚から多くの情報を得ています。オンライン面接ではより伝わりやすいよう、口もしっかり開けて話してみてください。
口を大きく開けると自然と声も大きくなり、伝わりやすい話し方ができます。
ジェスチャーも普段より大き目を意識する
視覚から得られる情報をより多くするため、ジェスチャーを意識することもおすすめです。
身振り手振りを大きくして話せば、より話の内容も伝わりやすくなりますよ。
普段の何気ないおしゃべりの中で、ジェスチャーをつけながら話す練習をしてみましょう。
パソコンのカメラレンズを見て話す
オンラインミーティング中はどうしても画面に映る面接官を見てしまいがちですが、面接官には視線を下げているあなたの映像が映っています。
しっかり相手に伝わるよう話すためには、パソコンのカメラレンズを見て話さなければなりません。
とは言えモニターで面接官の動作を確認することも大切なので、自分が話すときはレンズを見る、面接官が話しているときはモニターを見るといった自分の中のラインを作っておきましょう。
面接官が話し終わってから話す
面接中は面接官が話し終わってから話し始めることをとくに意識してください。
対面の面接とは違い、オンラインの面接は電波の影響で少し時差があります。
相手の話をさえぎって話し始めることはそもそもマナー違反ですが、オンライン面接中に行うと会話が聞き取りにくくなってしまいます。
また、話し始める際も焦らずに、落ち着いて話し始めましょう。
落ち着いた印象は、面接官にも良い心象を与えます。
通信が切れたときは迅速に対応する
インターネット環境を確認していても、パソコンの不調などで通信が途切れてしまう可能性もあります。
そのような場合も焦らずに迅速に対応しましょう。
面接担当者の緊急連絡先に電話をし、回線が回復するまで待ってもらうか、日を改めてもらってください。
相手側の機器や回線が不調を起こしている可能性もあります。
今後の対応は面接官の指示に従うことにはなりますが、慌てたり通信が切れたまま放置したりすると悪い印象を与えてしまうので注意しましょう。