建築・建設業の求人をお探しの方は建築建設bizへ。詳しくはこちら!

リノベーションに建築家は不要?メリット・デメリットを解説

リノベーションの画像
この記事は約6分で読めます。

古民家、空き家、古い中古物件に手を加えてより住みやすく、おしゃれなデザインにできると注目されているのがリノベーション、リフォームです。

依頼する際は、リノベーションやリフォームの事務所に相談する方法と、建築家に相談する方法があります。

建築家に依頼するとどのようなリノベーション、リフォームができるのか、建築家に依頼する必要性は本当にあるのかについて解説します。

今後リノベーション、リフォームを検討している方、さらに建築家としてリノベーション業界、リフォーム業界に携わりたいとお考えの方はぜひ参考にしてください。

そもそも建築家とはどのような存在なのか

都市計画の画像

建築家には明確な定義がなく、建築に携わる人全般を建築家と呼びます。

一方で、建築家と聞くと世界的に有名な建築物を手掛ける芸術家のようなイメージを持つ方も多いです。

もちろん建築家と名乗る人の中には芸術性の高い建築物に携わっていたり、設計を手掛けていたりするケースもありますが、建築家にリノベーションやリフォームを依頼すれば芸術的なデザインをしてくれるとは限らないので注意してください。

中には、一般的な新築住宅しか手掛けた経験がなく、雑誌やテレビ、SNSで見かけるようなおしゃれなデザインをしてくれない建築家もいます。

建築家と建築士の違い

建築家と近藤されやすいのが建築士です。

建築士は国家資格の一つで、国が定めた学歴や実務経験がなければ試験を受験することすらできません。

一級と二級があり、二級は住宅など小規模な建築物の施工を手掛けられます。

一級はより規模の大規模な建築物も手掛けられ、オフィスや宿泊施設、商業施設などの施工を担当することもあります。

建築に携わるためには必須ともいえる資格で、リノベーション事務所やリフォーム事務所には建築士資格を持ったスタッフが在籍しているケースが多いです。

一方で、住宅の一部分のみなど非常に小規模なリノベーション、リフォームの場合は 建築士資格を必要としないケースもあります。

依頼するリノベーション、リフォームの規模に応じて、相談するスタッフの資格の有無を確認しましょう。

建築家にリノベーションを依頼するメリット

計画書の画像

建築家にリノベーションを依頼するメリットを3つ紹介します。

専門的な知識と経験から、デザイン性の高いデザインを受けられるなど、建築家ならではのメリットを確認しましょう。

高い専門知識から適切な提案を受けられる

建築業界で長い実績がある建築家にリノベーションを依頼すれば、高い専門知識豊富な経験から、適切な提案をしてもらいやすいです。

住宅で不便に感じている部分やおしゃれにしたい部分があっても、建築の知識がないとどこをどう改善すればいいのか、どれくらいの費用がかかるのか予想もできません。

ですが、悩みや予算を相談することで、建築家ならではの視点で適切なアドバイスを受けられます。

どのような業界で活躍してきたか、どのような実績があるかによって提案内容も大きく変わるので、いきなり一人の建築家に決めてしまうのではなく、複数の建築家に相談した上で最適な提案をしてくれる建築家を選ぶことをおすすめします。

デザイン性の高いデザインを提案してくれる

建築家によっては、デザイン性の高いリノベーション、リフォームの提案をしてくれます。

せっかくリノベーション、リフォームをするのであれば、世界に一つだけのオリジナリティあふれるおしゃれで素敵な空間を手に入れたいですよね。

そんなときは、デザイン性の高い建築の実績が豊富にある建築家に相談しましょう。

近年はSNSで実績を公開している建築家も多く、無料でさまざまな実績を確認しながら建築家選びができます。

理想のデザインをしてくれる建築家を探してみましょう。

耐震補強などを行ってくれることもある

建築の知識が豊富にある、建築士資格を持った建築家に相談すれば、耐震補強なども対応してくれます。

リノベーションは物件の取得費を抑えておしゃれなデザインの住宅に住めるというメリットがありますが、古すぎる物件は新しい法律に対応していなかったり、基礎部分が劣化しており耐震性に不安が残る可能性もあります。

建築士資格があれば基礎部分の補強工事などにも対応できるため、不安な点がある場合は相談してみましょう。

ハウスメーカーや工務店での勤務経験がある建築家なども、耐震工事についての知識が豊富なことが多いです。

建築家にリノベーションを依頼するデメリット

リノベーションの画像

建築家にリノベーションを依頼することで考えられるデメリットも確認しましょう。

デメリットを事前に確認しておくことで、事前に注意しなければならないポイント、建築家を選ぶ際の注意点も見えてきます。

リノベーションやリフォームの知識がない場合も

建築家とひとくちにいっても対応するジャンルは幅広く、リノベーションやリフォームの知識がない建築家に依頼すると思うようなデザインをしてもらえない可能性があります。

リノベーションやリフォームは新築の建築とは違い、既存の住宅の良さを残した施工、既存の配管や配線を傷つけない施工が求められます。

これらの知見がなければ、既存の建築物を無視したデザインをされてしまい、まどりや配管の変更に余計なコストがかかってしまう可能性があります。

リノベーションやリフォームの施工実績が豊富にある事務所を選ぶことはもちろん、どのようなコンセプト、信念を持ってデザインを手掛けているのかを確認した上で依頼しましょう。

費用が高額になりやすい

デザインにこだわる建築家に相談すると、通常のリフォームよりも費用が高くなってしまうケースが多いです。

有名な建築家はもちろん、素材や間取りにこだわるデザインであればその分費用も高くなります。

雑誌やSNSにはおしゃれでデザイン性の高いリノベーション事例が多数掲載されていますが、実際に依頼する際は限られた予算の中で依頼内容を考えなければなりません。

事前に予算を伝えた上で、どこまでの工事に対応してくれるのかを確認しましょう。

リノベーション事務所自体が少ない

近年若者から人気を集めているリノベーションですが、建築業界がまだ需要に追い付いていないのが現状です。

リノベーションを専門とする事務所の数はまだ少なく、競合が少ない分費用も高額になりやすいです。

新築の建築とともにリノベーションやリフォームを行っている建築設計事務所は多いですが、そのような事務所に相談する場合はリノベーションやリフォームの施工事例がどれくらいあるのかを必ず確認しましょう。

豊富に施工事例がある場合は安心ですが、そうでない場合は慣れていない建築家がデザインを担当することになってしまいます。

どこで建築家にリノベーションを依頼できる?

就活の画像

デザイン性も耐震性も、暮らしやすさも考えてくれる建築家にリノベーションを依頼したい!と思ったとき、依頼先としては複数の候補があります。

まずはデザインを重視したアトリエ設計事務所です。とくにデザイン性を重視する方におすすめですが、その分依頼する費用は高額になる可能性が高いです。

二つ目はリノベーションを専門とする事務所です。数自体は少ないものの、依頼すれば各住宅に適したデザイン、施工のアドバイスを受けられます。デザインと施工のみを手掛け、ローンの手続きなどは対応していないこともあるため、依頼先によっては自分で書類の準備などをしなければなりません。

リノベーションにも対応する建築設計事務所に依頼すれば、建築家と相談ができるだけでなく、ローンなどの手続きにも対応してくれるケースが多いです。費用も比較的抑えやすいので、予算が気になる方におすすめです。一方でデザイン性は低く、せっかくリノベーションしたのに普通の住宅と変わらなかった…とがっかりしてしまう可能性もあります。

リノベーションについては下記の記事でも詳しく解説しています。今後リノベーションを依頼する予定がある方、リノベーションにしてください。

リノベーションとは?リフォームとの違いや将来性を解説

タイトルとURLをコピーしました