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一人親方のメリット・デメリットを解説!独立時の注意点は?

一人親方
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建築業界の中でも、一人親方として独立して仕事を行っている人は多いです。

一人親方になると自由な働き方をしやすくなりますが、その分責任も重たくなり、さまざまなデメリットが生じます。

本記事では、一人親方のメリットとデメリットを紹介します。今後独立を検討している方は、一人親方が自分に向いているか、どのような点に注意すればいいのかを確認しましょう。

一人親方になる10のメリット

一人親方

まずは、一人親方になると得られるメリットを10個紹介します。

建築業界で今後どのように活躍したいかを考え、一人親方が最適な方法かを考えてみましょう。

働き方の自由度が増す

一人親方の大きな魅力の一つに、働き方の自由度が増すという点があります。

めいいっぱい仕事をしてもよく、ほどほどに働いてプライベートを満喫してもよく、会社員のように労働時間の縛りがありません。

休日も自由に決められ、自身のライフスタイルに合わせた働き方ができます。

家族や子どもとの時間を充実させたい、一人親方以外の仕事と両立させたいなど、自分の理想に近い働き方を目指していくことが可能です。

好きな仕事に特化できる

一人親方は、好きな仕事に特化できる点も魅力です。

一人親方は、左官工事、溶接工事、とび職など、さまざまなジャンルに特化した人が多いです。

自分が得意な仕事に特化できるため、苦手な仕事も含めてさまざまな業務を行わなければならない正社員よりも働きやすいと感じる方も多いでしょう。

建築業界全体で労働人口が不足している昨今、「入社当初には聞いていなかった業務までさせられている」などのストレスを感じる必要が少なくなります。

収入の上限がない

一人親方は会社員のように毎月の収入が決まっているわけではなく、自分のがんばり次第では収入を上げていくことが可能です。

収入の上限がなく、中には1,000万円以上を稼ぐ一人親方もいます。

正社員ではどうしても年収の限界があるため、それ以上を目指したい方、自分の実力を試したい方にとっては、一人親方には大きなメリットがあるでしょう。

正社員より収入を上げやすい

一人親方が高い収入を得やすい理由の一つに、単価交渉をしやすいという点があります。

同じ作業でも、単価が高ければその分高い収入を得られます。

多くの実績を残し、顧客から信頼されるようになれば、より高い単価でも案件を得やすくなります。

スキルを磨くだけでなく、単価を交渉するスキルも身に着けることが大切です。

好きな場所で働ける

一人親方は働く時間だけでなく、働く場所にも制限がありません。

自宅をオフィス兼用にすれば、プライベートも大事にしながら働き続けることができるでしょう。

家族との時間を大切にしたい、物価の安い地方に住みたいなど、働き方だけでなく生き方も考えた暮らし方ができます。

人間関係に悩まされない

一人親方は基本的に一人で作業を行うか、家族に給与を払って働くことが多いです。

会社勤めのように上司や部下の人間関係に悩まされる心配がありません。

厳しい親方と一緒に仕事をしたり、価値観の合わない上司の下で働いたりする必要もなく、快適に仕事を進められるでしょう。

多くの人が人間関係を理由に離職、退職してしまう昨今、人間関係に悩まされない働き方に魅力を感じる方も多いです。

消耗品費などを経費にできる

一人親方は、業務を続けるうえで必要なものを経費にでき、その分所得税や住民税を下げることが可能です。

現場に向かうまでの交通費や資材費、機材費の他、紙やペンなどの消耗品費、顧客との交際費、事務所の家賃や光熱費、組合費など、事業に関連する費用の多くは経費として計上できます。

一人親方の経費の相場は収益の3割から5割程度で、経費の割合が多すぎると税務署からチェックされる可能性もあるので注意しましょう。

業務内容の方針を変えることも可能

一人親方は、業務を続けるうえで臨機応変に業務内容や方針を変えることが可能です。

会社に勤務していると、基本的には会社の経営方針に従わなければなりません。

時代の流れに合わなかったり、新規事業を展開しにくかったりといったデメリットがあります。

一方で、一人親方なら、自由に方針を決められます。時代のニーズに合わせて方針を変えたり、自分のできることに応じて業務内容を広げたり、さまざまな働き方ができるでしょう。

請負・常用かを選んで働ける

一件の仕事を終えたら報酬を得られる請負と、決められた時間内の報酬をそのまま受け取れる常用かを選んで働けるのも、一人親方のメリットです。

一人親方は基本的に請け負いの働き方が多いですが、日雇いのように常用で働くことも可能です。

自分のスキルや業務内容に応じてさまざまな働き方を選択でき、どちらかにこだわる必要もないため、自分のタイミングに合わせて働き方を変えることも可能です。

建築以外のさまざまな技術も身に付く

一人親方は、建築にかかわる業務だけでなく、営業、帳簿付け、税金の管理、助成金の申請など、さまざまな業務を行う必要があります。

建築以外のスキルを身に着けるのは大変ですが、その分今後もさまざまな面で役立てることができるでしょう。

一人親方をやめたとしても、経営に関するスキルがあれば、転職を有利に進めることも可能です。

一人親方になる5つのデメリット

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一人親方にはメリットだけでなくデメリットもあります。

デメリットにも注目し、事前に対策を考えておきましょう。

収入が保障されない

一人親方は高い収入を期待できる一方で、毎月の収入が保障されていないというデメリットがあります。

とくに一人親方として独立したての時期は信頼も低く、案件を獲得しにくく、高収入は期待できません。

情勢によって収入が下がってしまう可能性もあり、常に金銭面での不安はつきまといます。

病気やけがも保障されない

一人親方は病気やけがをしても保障されにくく、正社員のように手当や有休なども受け取れません。

雇用される労働者を守るための法律である労働基準法の保護下にもないため、休日労働や時間外労働といった考え方もありません。

自身で保険に加入したり、小規模企業共済に加入したりといった備えが必要です。

定年退職や退職金がない

一人親方は会社に雇用されているわけではないため、定年退職や退職金などの保障がありません。

いつまでも働き続けられるというメリットはあるものの、定年でリタイアしたい方、退職金を得たい方にとっては大きなデメリットになってしまいます。

建設以外の業務もしなければならない

営業や税金の申告など、経営にまつわるさまざまな業務を一人で行わなければならない点も、一人親方のデメリットです。

これらのスキルがつくことはメリットではありますが、慣れない作業を続けることに負担を感じる方もいます。

外注することも可能ですが、その分費用がかかってしまう点に注意しましょう。

社会的信用が低下してしまう

正社員に比べて個人事業主、一人親方は社会的信用が低く、ローンを組めない、ローンの上限が厳しくなるなどのデメリットがあります。

住宅や車のローンを組めない可能性があり、将来設計に大きく影響するかもしれません。

ライフプランもよく考え、一人親方という働き方が本当に適切かどうかを判断する必要があります。

一人親方のメリットとデメリットを正確に把握しよう

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一人親方のメリットとデメリットを比較し、今後のキャリアプランに役立てましょう。

一人親方にはさまざまなメリットがありますが、デメリットにも十分注意しなければなりません。

後悔することのないように、自分のキャリアプランだけでなく、ライフプランもよく考えた上で進むべき道を選びましょう。

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