就職や転職を考える際に、地元で働くか、都会に出るかを悩む方は多いですよね。
建築の仕事は日本全国にありますが、都会に仕事が集中しているという特徴もあります。
本記事では、建築業界において地元で転職するメリットとデメリット、都会で転職するメリットとデメリットを紹介します。
今後働く場所を慎重に検討したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
地元で転職するメリット
地元で転職するメリットを解説します。慣れ親しんだ土地で働きたいと考えている方は、メリットをチェックしてみましょう。
地域に貢献できる
地元で働けば、地域に貢献する仕事ができます。
建築業界の仕事は、建物を建てるだけでなく施設のメンテナンスや、電波塔や下水処理場の設計など、人々の生活を豊かにする仕事もたくさんあります。
自分が生まれ育った地域をさらに豊かにし、多くの人に喜んでもらえる仕事をしたいと思っている方にはとくに大きなメリットとなるでしょう。
通勤時間を短縮できる
地域の小規模な建築会社は対応エリアが狭く、通勤時間を短縮できるというメリットもあります。
都心には多くの仕事がありますが、対応エリアが広いと泊りがけの出張になったり、長期間単身赴任をしなければならなかったりすることもあります。
通勤時間が長いとその分プライベートな時間を確保できなくなるというデメリットがあり、心身ともに負担が大きくなってしまうでしょう。
地方では車移動がメインで渋滞に巻き込まれる可能性もありますが、昔から車移動のほうが慣れているという方なら苦にはならないでしょう。
居住費用や生活費を節約できる
都会に比べて地方は家賃や物価が安く、居住費用や生活費を節約できる点も大きなメリットです。
都会は給料が高い仕事も多いですが、その分家賃や物価が高額で、生活がカツカツになってしまう可能性もあります。
都会に比べて生活費を抑えられる地方で働けば、生活費に余裕を持たせることができるでしょう。
実家に住むなどで、居住にかかる費用をさらに抑えることも可能です。
地元で転職するデメリット
地元で転職するデメリットも確認しておきましょう。人によってはメリットよりもデメリットに感じることのほうが多い可能性もあります。
選択肢が少ない
地方の求人は都心に比べて数が少なく、どうしても選択肢が少なくなってしまいます。
限られた求人のなかから自分の条件にあてはまる仕事を探す必要があるため、時には妥協しなければならないこともあるでしょう。
一方で、都心部は求人が非常に多く、自分が希望する以上の求人に出会えるかもしれません。より豊富な選択肢から、自分の力を最大限に発揮できる仕事を見つけたい方は、都心での転職がおすすめです。
キャリアを築きにくい
地方にも建築企業はありますが、中小企業が多くキャリアを築きにくいというデメリットがあります。
キャリアを形成すれば転職で有利になるだけでなく、独立開業時にも自身の経歴を提示できます。
中小企業では大規模な工事には携われず、実績が少ないまま年齢ばかり重ねてしまう可能性もあるでしょう。
出世したい、華やかな実績を残したいと感じている方は、都心の大手企業への転職がおすすめです。
給与が低い可能性がある
都心の求人に比べ、地方の求人は給与が低く設定されています。その分家賃や物価も低いので生活が苦しくなる可能性は低いですが、収入面で不満を感じる可能性もあるでしょう。
都心の企業のなかでもとくに大手企業であれば、月々の給与だけでなく各種手当や賞与の金額も高額に設定されています。
地方の中小企業ではどれほど努力しても高額な収入は得られず、不満に感じてしまう方も多いでしょう。
都会で転職するメリット
地方ではなく都会で転職するメリットを解説します。今後地方から出て都心での就職、転職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
選択肢が豊富にある
都会では求人数が非常に多く、豊富な選択肢のなかから理想の仕事を探し出すことが可能です。
給与、業務内容、ジャンル、条件など、さまざまな分類から、最適な仕事を探し出せるでしょう。
地方にはなかった、大きなチャレンジができる仕事や海外進出も視野に入れた仕事などを見つけることも可能です。
今後建築業界で華やかに活躍したい方にとっては、都会のほうが魅力的な求人が多いでしょう。
給与水準が高い
地方に比べて都会の求人は給与の水準が高く、同じような業務内容であっても高収入を目指しやすいです。
とくに大手企業では賞与などの福利厚生も充実しており、業務内容に治して満足な収入を得られるでしょう。
建築業界は残業や休日労働、サービス残業が問題となっていますが、大手企業であれば管理も万全なので、きちんと時間外労働手当を得やすいというメリットもあります。
キャリア形成しやすい
建築業界でキャリアを形成するためには、都心の大手企業での勤務がおすすめです。
大規模な工事に多く携わることでキャリアを形成でき、今後の出世や転職、独立に役立たせることが可能です。
地方の中小企業では対応できる仕事に限界があり、キャリアが行き詰ってしまいます。
今後もどんどん活躍していきたい、自分の可能性にチャレンジし続けたいと思っている方は、都心での転職も検討しましょう。
都会で転職するデメリット
都会への転職にはデメリットもあります。一度都会に出ると引き返しにくくなってしまうので、デメリットも併せて慎重に検討しましょう。
選択肢が多すぎる可能性がある
建築業界の求人は都心に集中しており、選択肢が豊富なのが魅力ですが、人によっては多すぎて困ってしまう可能性もあります。
自分に合う求人がわからず、どの求人に応募すればいいか悩みすぎるあまり転職活動に時間がかかることも多いでしょう。
転職後に人間関係や待遇で悩んだときも「あのとき別の求人を選んでおけばよかった」と後悔してしまう可能性もあります。
生活費が高額になりやすい
地方に比べて都心部は物価が高額で、生活費の支出が多くなってしまう点にも注意しましょう。
転職活動が長引き無収入の期間が長くなると、貯金を切り崩して生活しなければなりません。
収入がなくなることを不安視するあまり、妥協して望まない求人に応募してしまう可能性もあります。
また、転職直後は試用期間として収入が低く設定されている可能性もあるため、十分に生活を続けられるかよく考えることが大切です。
地元で転職先を見つけるおすすめの方法
地元での転職方法は多数あります。求人サイトや転職エージェントで仕事を探すのが一般的ですが、地方の求人が掲載されていない可能性も高いです。
中小企業は求人広告を出す費用も少なく、大手求人サイト、転職エージェントには掲載されていない可能性もあります。
以下の2つの方法からも、地域の求人をチェックしてみてください。
ハローワーク
ハローワークには地方の中小企業の求人が多数掲載されています。
掲載料がかからないため、中小企業からも人気が高いです。
ハローワークは就職支援もしてくれるため、初めての就職、転職に不安を感じている方にも丁寧にサポートをしてくれるでしょう。
失業給付金手当の手続きなどもハローワークでできるので、転職活動中にはぜひ一度足を運んでみてください。
直接応募
企業に直接応募する方法もあります。
地域で活躍している企業のホームページをチェックし、求人が出ていないか確認しましょう。
ある程度建築業界で経験がある人材なら、中小企業であれば雇用してもらえる可能性が高いです。
企業のホームページの求人ページから応募する人は少ないので、経験が浅くても熱意をアピールすれば、働かせてもらえる可能性が高くなるでしょう。