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建築の職業訓練校では何を学べる?受講料や授業内容を解説

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建築業界の仕事は専門的な知識や経験、資格が必要なものが多く、未経験からいきなり飛び込むことが難しいこともあります。

そんなときに職業訓練校を利用すれば、しっかり知識を身に着けたうえで建築業界の仕事に就くことが可能です。

一からしっかり学びなおせる環境が整っているので、これから建築業界に飛び込みたいと考えている方はぜひ職業訓練校の利用も検討してみてください。

本記事では、建築業界の基礎を学べる職業訓練校の受講料や授業内容などを紹介します。

建築の職業訓練校とは?

建築の職業訓練校では、建築の基本から実際に建築業界で活躍できる即戦力となる力が身につく授業を学べます。

全国のハローワークが開校しているだけでなく、全国建設労働組合総連合、通称全建総連に加盟している組合のうち、約半数程度が認定職業訓練校の運営を行っています

職業訓練校の授業内容は学校やコースによってもさまざまです。

通常の学校のように毎日平日に通うケースもあれば、週に2日程度のコースや、夜間に通学するコースもあります。

一からしっかり学びなおしたい、仕事を続けながら建築の勉強がしたいなど、ニーズに合った選択ができ、今後のキャリアアップに役立てることが可能です。

建築の職業訓練校にかかる費用

建築業界の職業訓練校にかかる費用は、学校やコースによって大きく変動するものの、20万円から40万円程度が相場です。

職業訓練校は、仕事を探している人の就職を支援するために国などの団体が訓練を行う施設のことです。

ハローワークが運営する職業訓練校は無料で受講できますが、期間が3~4か月程度と短く、専門的な国家資格を取得することはできません。

一方で、全建総連などが運営する職業訓練校は2~3年と期間が長いものの、国から認定を受けているため国家資格の受験資格が与えられます

建築の専門学校では年間100万円以上の学費がかかることも珍しくありませんが、認定職業訓練校ならその半分以下で授業を受けられます。

スキルを証明する資格を取得すれば今後就職やキャリアアップにも役立つため、自身が今後どのように建築業界で活躍したいかを考えながら最適な道を選びましょう。

建築の職業訓練校卒業にかかる年数

建築業界の職業訓練校の卒業までにかかる年数は、コースによって異なりますが2~3年程度です。

木造建築などの本格的な建築技術を一から学ぶには3年の課程を修了する必要がありますが、塗装などであれば2年程度で修了できます。

また、通学頻度も毎日から週数回、夜間のみ、自宅学習などさまざまなスタイルが採用されています。

時間をかけてしっかり学びたいのか、できるだけ短期間で学びたいのか、自分の今後を考えながら決めていきましょう。

ハローワークなどで職業訓練校について相談することも可能です。

入学できる条件などを教えてもらえれば、自然と選択肢も絞られてくるでしょう。

建築の職業訓練校卒業後の主な就職先

建築の職業訓練校を卒業すると、建築会社や設計会社、デザイン会社などへの就職が可能です。

さらに地方国家公務員として、訓練校で学んだスキルを活かすこともできます。

職業訓練校では建築の知識を教えるだけでなく就職活動の対策やサポート、求人の紹介なども行ってくれるので、一人で就職活動を進めるよりスムーズに就職先を見つけられるでしょう。

建築業界での経験がなくても、職業訓練校に通ったという実績があればある程度のスキルがあることは証明でき、その点でも就職活動を有利に進められます。

建築の職業訓練校の一例を紹介

実際の建築の職業訓練校にはどのような種類があるのか、一例を紹介します。

自宅から通える学校、働きながら通える学校など、自分に最適な学校を探してみましょう。

弘前職業能力開発校

弘前職業能力開発校は、青森県から認定を受け、弘前職業訓練協会が運営している施設です。

八戸、三沢、七戸、十和田、弘前に校舎があり、それぞれで建築について学ぶことが可能です。

木造建築科は3年、建築板金、左官タイル、建築塗装コースは2年の課程を修了する必要があります

それぞれの募集定員は以下のとおりです。

  • 木造建築科……5名
  • 建築板金科……7名
  • 左官・タイル施工科……5名
  • 建築塗装科……7名

訓練科目に関連する事業所に勤務しており、雇用保険や労働者災害補償保険法の特別加入者が入学することが可能です。

授業料は年間5万円程度で、訓練協会会費として年間5千円がかかります。

最大でも授業料15万円、年会費1.5万円で通学することが可能です。

なかでも木造建築科は、唯一期間が3年間であるものの建築について基礎からしっかり学ぶことが可能です。

2年次に2級建築士資格取得を目指し、3年次には職業訓練指導員試験を受けられます。

全課程終了後は1級建築士資格の取得を目指せます。

日立建設高等職業訓練校

日立建設高等職業訓練校は、茨城県の職業訓練施設です。

建築について基礎から実践で活用できる技術まで無理のないペースで学ぶことができ、授業も週に1回土曜日と、働きながらでも学べる環境が整っているのが特徴です。

訓練期間は3年間で、一般教養から建築計画、構造、設備、製図などの専門知識をじっくり学んでいきます。

授業料は年間6万円で、3年間の合計では18万円です。そのほかの年会費などは必要ありません。

また、全過程を修了すると、建築大工職技能検定2級取得時に学科試験が免除されます。

東京建築高等職業訓練校

東京建築高等職業訓練校は、東京都が認定し、東京都職業能力開発協会会員・NPO東京建設技術センター協力団体が運営する施設です。

建築の基礎から中級、上級以上の技術取得を目指し、技能士や2級建築士資格取得のための訓練を行います

実際の現場で必要な技術が身につく研修も受けられ、卒業後は建築業界ですぐに第一線で活躍することが可能です。

受講料は入学金3.5万円、授業料は月額1.3万円です。教材などは無料ですが、製図用具などは自身で用意する必要があります。

期間は2年間なので、合計34.7万円が学費となります。

横浜建築高等職業訓練校

横浜建築高等職業訓練校は神奈川県が認定した職業訓練校です。

2年間毎週土曜日に木造建築について学び、2級建築士資格や技能士の資格を目指します

授業料は、補助対象者は1.2万円、補助対象外者は1.7万円です。

自身が補助の対象になるかどうかは収入や資産などで変動するため、神奈川県のハローワークなどで相談しましょう。

鈴鹿建設高等職業訓練校

鈴鹿建設高等職業訓練校は三重県建設労働組合が運営する施設です。

木造建築・左官・タイルをそれぞれ年間かけて学ぶことが可能です。

建築大工見習いとして、基礎から伝統的な木造建築の技術をしっかり身に着けていくことが可能です。

普通課程では親方や事業主のもとで働きながら週一回の訓練を受けるスタイルで、実際に働きながら着実にステップアップを目指します。

訓練日は毎週水曜日で、授業料は月額1万円です。

普通課程を修了して技能照査に合格すると、技能士補の資格を取得することが可能です。

これにより、ほかの資格の学科試験免除などの利点があります。

建築の職業訓練校で即戦力を目指そう

建築業界の知識を基礎から学べる職業訓練校では、専門学校に通うよりも低価格、さらにスケジュールにも余裕をもって学習ができます。

年齢制限や現在の職業などの条件が厳しい学校もありますが、入学資格がある学校、自分が無理なく通い続けられる学校を探してみましょう。

今回紹介した全国建設労働組合総連合の公式サイトからも、全国の職業訓練校を探すことが可能です。

また、以下の記事では建築の転職に役立つ教育訓練給付制度の活用方法や給付金について解説しています。今後の転職活動にお悩みの方は、こちらも参考にしてみてください。

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