建築業界に近い転職先に、不動産業界があります。
建築業界で身に着けた知識を活かして不動産業界に転職したい方は、自分が不動産業界に向いているのかをしっかり考えましょう。
転職をすることで「思っていた働き方と違った」と後悔することがないように、転職前のチェックポイントも解説します。
不動産業界に向いている人の5つの特徴
まずは不動産業界に向いている人の特徴を見ていきましょう。
- 実力主義で評価されたい人
- つねに勉強を怠らない人
- コミュニケーション能力が高い人
- 強い精神力を持っている人
- 社会のトレンドに敏感な人
これらの人は、不動産業界に行くことでより自分の実力を発揮して活躍できる可能性があります。
自分に向いているかを考えて、転職のきっかけにしてみてください。
実力主義で評価されたい人
実力主義で評価されたい人は、不動産業界に向いています。
不動産業界は営業職が多く、契約を多くとればその分多くの収入を得られます。
それだけでなく、営業成績がよければ昇給や昇進にも影響を与えます。
後から入社しても先輩より高い地位につける、多くの収入を得られるなどのメリットがあり、年功序列の古い考え方が合わないと感じている方におすすめです。
つねに勉強を怠らない人
つねに勉強を怠らず、向上心を持って働ける人は不動産業界に向いています。
不動産業界は法律や税金などに関する知識も必要で、つねに最新の情報を頭に入れておく必要があります。
さらに国家資格を取得することでできる仕事の幅も増え、給与アップや転職、独立に役立てられます。
少子高齢化とインフレが続く日本では今後も不動産業界の景気は低迷していくことが予想されますが、そのなかでもどの方面にニーズがあるのか、どう行動すれば生き残れるのかを考えられる人も、うまく業界を渡り歩いていくことができるでしょう。
コミュニケーション能力が高い人
コミュニケーション能力が高い人は、不動産業界の営業職でもすぐにいい成果を出せるでしょう。
不動産業界はコミュニケーション能力が求められるシーンが多く、つねにクライアントや取引先とのやり取りが欠かせません。
人と話すのが疲れる、自分のペースでもくもくと仕事をしたいという方には不向きですが、そうでない方は楽しみながら働けるでしょう。
強い精神力を持っている人
強い精神力を持っている人は、不動産業界に向いています。
不動産業界のなかでもとくに営業職は、ノルマや売り上げとの闘いが続きます。
精神が弱い人はこの重圧に耐えきれず、仕事ができなくなってしまいます。
ですが、ライバルがいるほうが燃える、数字を伸ばしていくことに達成感を感じるという人は、営業職としてどんどん成長していくことが可能です。
自分がこれまで仕事をしてきたなかでどんなことで落ち込んだか、そしてどう乗り越えたかを考えながら転職先を探してみましょう。
社会のトレンドに敏感な人
社会のトレンドに敏感な人も、不動産業界に向いています。
近年は少子高齢化によって新しい家の需要が減り、インフレにより不動産の価格もなかなか手が届かないものになりつつあります。
ですが、そのタイミングを狙って日本の不動産を購入したいと考えている外国人は多く、外国人を相手にすることで大きなビジネスチャンスが待っている可能性があります。
また、将来の不安から投資に積極的な人も多く、不動産投資は一定の需要があります。
今後の世界情勢を先読みして、どのように動けばいいかを考えられる人は、不動産業界でも長く活躍し続けられるでしょう。
不動産業界に向いていない人の特徴も確認
不動産業界に向いていない人の特徴も紹介します。
不動産業界に興味があるものの自分に適した仕事があるかわからないという方は、以下も参考にしてみてください。
コミュニケーションに自信がない人
コミュニケーションに自信がない人は、不動産業界ではうまくやっていけない可能性があります。
不動産業界では若い夫婦から老夫婦、さらに資産運用目的の若い人から外国人まで、多くの人とやり取りをしなければなりません。
社内での情報共有も大切で、ときにはチームワークを発揮する必要もあります。
コミュニケーションが苦手だとこれらを円滑に進められず、営業成績を伸ばせない、社内で協力できないなどの理由から働きづらくなってしまうでしょう。
ルーティンワークが好きな人
ルーティンワークが好きな方も、不動産業界には向かない傾向があります。
不動産業界ではクライアントの飛び込みの相談にも臨機応変に対応する必要があります。
質問されたら期日までに回答する、お客様の代わりに書類を作成するなど、やるべき仕事は多数あります。
臨機応変に対応し、やるべきことの優先順位をつけられない人は、不動産業界ではうまく立ち回れない可能性があります。
不動産業界の事務職であっても、営業をサポートする書類を即座に作成するスキルなどが求められます。
安定した収入を得たい人
安定した収入を得たい方は、不動産業界には不向きです。
不動産業界は営業成績によって毎月の収入が変わることが多いです。
また、営業職以外でも、毎年の企業の売り上げによってボーナスの金額が変動することが多いです。
毎月同じ給料をもらい、規定の金額のボーナスをもらい、年功序列で徐々に給料が上がっていく仕事がしたいという方は、不動産業界では不安定に感じるでしょう。
その場合は、営業事務やデザインなど、不動産業界のなかでも収入は落ちるものの安定しやすい職種を選ぶこともおすすめです。
プライベートを優先させたい人
プライベートを優先させたい人は、不動産業界には不向きな傾向があります。
不動産業界ではお客様の飛び込みの相談にもこたえる必要があり、調べものや書類作成が必要な場合は残業や休日出勤もしなければなりません。
帰宅する時間や休める曜日にバラつきがあるため、プライベートの趣味の時間を満喫することは難しくなるでしょう。
不動産業界は働けば働くほど高く評価されて成長できる業界ですが、仕事よりも自分の自由な時間を楽しむことのほうが人生において大切だと感じる方は別の業界も検討してみましょう。
不動産業界で活躍し続けるためにできることを考えよう
不動産業界に向いている人と向いていない人の特徴を紹介しました。
不動産業界は、以下のような人には最適な仕事が多くあります。
- 実力主義で評価されたい人
- つねに勉強を怠らない人
- コミュニケーション能力が高い人
- 強い精神力を持っている人
- 社会のトレンドに敏感な人
一方で、以下のような特徴にあてはまる人にとってはつらいことのほうが多く感じるでしょう。
- コミュニケーションに自信がない人
- ルーティンワークが好きな人
- 安定した収入を得たい人
- プライベートを優先させたい人
どの仕事にもメリットとデメリットはありますが、そのなかで自分に合うのはどんな仕事なのかを考えることが大切です。
以下の記事では、不動産業界の今後の見通しについても解説しています。
転職するなら将来性があって長く働き続けられる仕事をしたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。