建築・建設業の求人をお探しの方は建築建設bizへ。詳しくはこちら!

不動産業界はやめとけと言われるのはなぜ?転職前の5つのポイント

この記事は約8分で読めます。

不動産業界は、常に求人が多く建築業界からも転職しやすい職種が多いです。

ですが、転職する前に「不動産業界はやめとけ」といわれて弱気になっている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、不動産業界はなぜやめとけと言われているのか、不動産業界ならではの魅力などを解説します。異業種への転職を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

不動産業界はやめとけと言われる5つの理由

まずは不動産業界はやめとけと言われる理由をチェックしてみましょう。

  • 休日がランダムになりやすい
  • 給料が安定しにくい
  • 実力主義で精神的に追い詰められる
  • 古い考え方が続いている企業が多い
  • 将来性が低く不安がある

これらについて、一つずつ見ていきましょう。

休日がランダムになりやすい

不動産業界は休日がランダムになりやすく、プライベートを安定させたい方にはつらいと感じることも多いです。

不動産業界は、取引先の法人や個人とのやり取りの業務が非常に多いです。

そのため、クライアントが休日に打ち合わせを指定したときは出勤しなければなりません。

その分平日に休みをもらえますが、土日にきまった休みをもらいたい方には向かない可能性があります。

ただし、事務職やサイトのデザイナー職などなら土日に休めることも多いため、職種を考えてみることもおすすめです。

給料が安定しにくい

不動産業界は給料が安定しにくく、なかなか稼げないと感じる方もいます

不動産業界の仕事の多くは営業です。多くの契約数を取れればその分給料は上がりますが、うまくいかなければ大幅に収入がダウンしてしまいます。

とくに営業の経験がない方にとっては、最初に想定していた収入を大幅に下回ってしまうこともあるでしょう。

営業職で経験を積み、管理職になるなどキャリアアップすることで収入を安定させていくことは可能です。

実力主義で精神的に追い詰められる

不動産業界は実力主義の傾向が強く、のんびり自分のペースで働きたい方にとっては精神的に追い詰められてしまう可能性があります

実力主義の分成果を出せば若手でも入社年数が短くてもしっかり評価してもらえますが、そうでない場合は自己肯定感が下がってしまいます。

精神的な不調や不眠や便秘など体の調子にも影響を与え、最終的に心身を壊してしまう可能性があります。

一度心身を壊すと社会復帰するまでに時間がかかってしまうため、収入を得られない、以前より条件が悪い職場に転職しなければならないなどの問題も出てきます。

古い考え方が続いている企業が多い

不動産業界は歴史が長い企業も多く、古い考えがいまだに浸透しています

体を壊してまで企業に貢献するべきといった根性論や、紙の書類のほうが管理しやすいなどデジタル化が進んでいない可能性もあります。

これらは精神的に悪影響なだけでなく、業務の効率化を大幅に下げて残業や休日出勤の原因になります。

オンラインでできる会議もわざわざ現地に行かなければならないとなれば、本来なら自分の時間にあてられた時間も移動時間になってしまいます。

将来性が低く不安がある

不動産業界は将来性のなさからやめとけという人も多くいます

日本は少子高齢化が続いています。さらに物価は上がり続けているものの収入は横ばいで、家を購入したいと考える人も少なくなっています。

資源を輸入に頼っている日本では木材や機材の単価も上がり続けており、これまでよりもさらに高い金額を出さなければ満足のいく不動産を購入できなくなっています。

富裕層に目を向けた営業や海外に視野を広げている企業であれば今後も期待できますが、中小企業はその資本も少なく、将来性が危険視されています。

不動産業界ならではの魅力5選!

不動産業界は上記の理由からやめとけと言われることも多いですが、不動産業界ならではの魅力もたくさんあります。

周囲からの評価ではなく、自分が本当にやりたいこと、やりがいを感じられる仕事を選ぶことで、より充実した働き方ができるでしょう。

実力次第で高年収を得られる

不動産業界は、実力次第で高収入を目指すことが可能です。

多くの契約を取ればその分インテンシブとして給与に追加してもらえるので、若手でも業界未経験でも十分な収入に手が届くでしょう。

その分営業のストレスはありますが、人と話すのが好き、営業には自信があるという方なら問題なく仕事をこなしていけます。

若手のうちからしっかり稼ぎたい、ミドル世代の転職でも収入を落としたくない方には、不動産業界は魅力的です。

知識や経験があれば活躍の幅が広がる

不動産業界は専門的な知識が必要になるシーンが多く、知識や経験次第では活躍の場所を広げることが可能です。

例えば、多くの場合は最初は賃貸不動産の営業からスタートします。

さらに不動産売買にキャリアアップすれば、契約一件ごとの単価も上がり、収入増につながります。

さらに不動産管理になると長期的に高い利益を得られるので、企業からは重宝される存在になるでしょう。

さまざまな不動産に関する知識や経験があれば転職もしやすく、より好待遇の職場へとジョブチェンジしていくことも可能です。

離職率は低い傾向にある

不動産業界はやめとけ、ブラックといわれることが多いですが、離職率は低い傾向にあります

令和2年雇用動向調査結果の概要(厚生労働省)では、不動産業の離職率は14.8%でした。

離職率が高くブラックといわれることが多い宿泊業や飲食サービス業の離職率が宿泊業、飲食サービス業の離職率26.9%、サービス業の離職率が19.3%であることをふまえると、不動産業界の離職率は高くないことがわかります。

離職率が高い業界は労働時間が長い、休日が少ない、給料が低いなどの理由がありますが、単純に離職率の数字を見ると不動産業界は働きやすいと感じている人が多いことがうかがえます。

転職や独立の選択肢を広げやすい

不動産業界で働いていると、その後転職や独立の選択肢を広げやすくなるというメリットもあります

不動産業界では営業はもちろん、不動産売買や相続など法律の知識も身に付きます。

宅建士などの資格を取得すれば、資格手当がもらえるだけでなく転職の際にも重要なアピールポイントになります。

さらに不動産業界で得た知識や経験をもとに自分で事務所を立ち上げることも可能です。

不動産業界は不景気が続いているものの、新しい企業の数は増加傾向にあります。将来性も見据えたビジョンが確立しているのであれば、独立を検討してみてもいいでしょう。

学歴・年齢・性別に関係なく働きやすい

不動産業界は学歴や年齢、性別に関係なくできる仕事が多いです。

営業スキルがあれば学歴は不問とする企業も多く、むしろ経験豊富なミドル世代は重宝されるケースも多いです。

営業事務や事務所内で宅建士の資格を活かした仕事も多く、育児中の女性や育児から復帰したい女性の居場所もたくさんあります。

経験があればいつでも復帰できるため、不動産業界で働いていたという経験は今後のキャリアプランにより多くの選択肢をもたらしてくれるでしょう。

不動産業界に転職する前に確認したい5つのポイント

不動産業界にはデメリットもメリットもあります。

そのため、転職してから後悔しないようにしっかり各企業の求人を見極めることが大切です。

以下で紹介するポイントも参考に、納得できる転職先を見つけましょう。

福利厚生を確認する

まずは求人の福利厚生を確認しましょう。

給料が高くてもみなし残業が多い、休日が少ない、各種手当がほとんどないという職場では、結果的に収入に満足できなくなる可能性があります

年間休日や有休日数などを確認することはもちろん、その企業独自の福利厚生も確認しましょう。

家賃補助、家族手当、資格手当、資格取得サポートなど、充実している企業に転職すれば、今後長く働きやすい環境を期待できるでしょう。

ネットの口コミをチェックする

ネットでその企業の口コミを参考にすることもおすすめです。

その企業で働いたことがある人の口コミはもちろん、その企業を利用して不動産の売買をした人の口コミも役立ちます

「自分のノルマを優先して話を聞いてくれなかった」などの口コミがある場合、ノルマが厳しい可能性があります。

反対に、好印象な口コミが多い場合は働きやすい職場といえるでしょう。不動産業界はお客様と直接顔を合わせることが多い仕事なので、感謝の気持ちを受け取ることでさらにモチベーションアップにもつながりますよ。

時代に合った経営かを確認する

その企業がどのような経営に力を入れているかを確認してみましょう。

不動産業界は今後も低迷が続くと考えられているため、海外に拠点を広げる、海外のクライアントともやりとりしているなど、将来のビジョンを明確に持っているかどうかは大切です。

海外とのやりとりをするうえでは語学力も求められますが、不動産業界の仕事をこなしながら語学力も身に着ければさらに転職の視野を広げることができるでしょう。

ホワイト企業に認定されているか確認する

その企業がホワイト企業に力を入れているかも確認してみてください。

国はさまざまな認定制度を作っており、基準を満たしている企業はホワイト企業の認証を受けることが可能です。

厚生労働省の安全衛生優良企業公表制度や経済産業省の健康経営優良法人認定制度など、ホワイト企業を認証する制度は多数あります。

これらの認証の取り組みに積極的な企業かどうかも、転職する際には重要なポイントです。

自分に合った職種で働けるか確認する

自分に合った職種かを見極めることも大切です。

不動産業界の仕事は営業職が多いですが、ノルマに疲弊してしまう、人と話すのが苦手という方は、不動産業界のなかでも事務職やデザイン職などを目指すことがおすすめです。

どの職種であってもコミュニケーションは欠かせませんが、なかにはノルマを気にせず、デスクワーク中心で働ける職種もあります。

やみくもに不動産業界の仕事を探すのではなく、自分が無理なく続けられる職種を考えてみることも大切です。

不動産業界への転職を成功させよう

不動産業界はやめとけと言われる理由とそれだけではない魅力を紹介しました。

不動産業界はなにかと厳しいイメージを持つ人も多いですが、働きやすいと感じる人もいます。

ただし転職先の企業の社風にもよるので、転職先選びは慎重に行うようにしてくださいね。

以下の記事では、不動産業界に向いている人の特徴を解説しています。こちらも参考に、後悔のない働き方を目指しましょう。

不動産業界に向いている人5選!向いていない人が後悔しないために

タイトルとURLをコピーしました