建築業界は有効求人数が多く、転職のチャンスはたくさんあります。
本記事では、建築業界に転職のチャンスが多い理由や、自分に最適な転職先を見つけるコツを紹介します。
今の働き方に疑問を感じている、もっと建築業界で活躍したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
建築業界に転職のチャンスが多い理由
建築業界にはなぜ転職のチャンスが多いのかを見てみましょう。
直近の求人数・採用率はやや増加傾向
マイナビキャリアリサーチLabの調査によると、2023年の建築業界の求人数、採用率は、ともにやや増加傾向にあります。
2025年には大阪万博が控えており、急ピッチで作業を進める必要があることが理由の一つとして考えられます。
このチャンスに転職を検討してみるのもいいでしょう。
ただし、万博関連の仕事は期間限定であったり非正規雇用での募集も多いです。
今度のキャリアアップを考えながら、成長できる求人を選ぶことも大切です。
マイナビキャリアリサーチLab「建設業レポート」
人材不足を感じている企業が多い
コロナ禍以降、高まっていた完全失業率はややおさまりを見せています。
ただし建築業界ではいまだに人材不足が続いており、中小企業を中心に人材不足を実感している企業は多いです。
人材を確保できなければ労働者一人ひとりの負担が大きくなり、心身の不調や待遇の不満から退職されてしまうという悪循環を招きます。
人材不足を解消するには待遇の改善なども急務です。
資格や経験を生かして好条件を探せる
建築業界には、特定の資格がなければ対応できない仕事が多数あります。
建築に関連する国家資格は多数あり、自分が所有している資格やこれまでの経験を活かし、好条件の仕事を探しやすいです。
一般的に転職は若手のほうが好まれる傾向にありますが、高い経験値を持つシニア世代は建築業界での需要があります。
なかには若手よりも「経験〇年以上」などの条件を出している求人もあります。
自分の条件にぴったり当てはまり、今より待遇がよくなる求人がないか探してみましょう。
自分にぴったりの建築の仕事を見つけるコツ
建築の仕事を続けながらの転職活動は、私生活にも影響を与えるほどに大変です。
自分に合わない職場に転職してしまうと、また手間をかけて転職活動をしなければなりません。
自分にぴったりな転職先を見つけるコツを解説します。
いつでも転職できるよう準備しておく
いつでも転職活動を本格的に始められるよう、準備を進めておきましょう。
求人サイトを見る習慣をつける、新規求人数を確認する、各業界の求人の動向を把握するなどができます。
実際に転職活動を始める前にこれらの情報をキャッチしておくことで、自分が転職しやすいタイミングを見計らうことが可能です。
業務面においても、マニュアルを作成する、いつでも業務を引き継げるようにするなど、すぐに動ける準備をしていきましょう。
条件を徹底的に洗い出す
転職するにあたり、条件を徹底的に洗い出すことも大切です。
なぜ転職したいのか、どのような職場に転職したいのかを明確にしておきましょう。
条件があいまいなままだと、どの求人も魅力的に見えて絞り切れなかったり、反対にどの求人も自分に合わないような気がしたりしてしまいます。
働く場所、時間、給料、年間休日日数など、譲れない点を絞ることで、自分に合う求人を見つけやすくなります。
反対に、ある程度妥協できる条件も決めておくと、応募できる求人の選択肢が広がるでしょう。
スキルの棚卸しをする
自分のスキルの棚卸しを徹底することも大切です。
自分のこれまでの経験を振り返り、自分には何ができるのか、どのような実績があるのかを書き出しましょう。
たいしたアピールポイントがないと思っていても、人材不足を感じている企業にとってはあなたの経験が重宝されるかもしれません。
これまでの活動を振り返り、何をしてきたかを洗い出してみてください。
数字やデータなどでこれまでの活動を示せれば、より強いアピールポイントになります。
自己分析ツールを使う
自己分析ツールを活用することで、自分に合う仕事を探しやすくなります。
自己分析ツールでは、その人自身の働き方に対する考え方や仕事の傾向、さらに向いている仕事などを把握できます。
現場の作業を続けていたものの営業職のほうが向いていた、ルーティン作業よりもクリエイティブな作業が向いていたなど、意外な自分に出会えるかもしれません。
自分に向いている職種を選択すれば、転職後も無理なく働き続けられます。
複数の転職ツールをチェックする
複数の転職ツールをチェックすることで、自分に合う求人を見つけやすくなります。
近年は転職をするのが当たり前になりつつあり、転職サイトや転職エージェントが多くあります。
これらのサービスを一つだけ見るのではなく、複数のサービスに登録してみましょう。
その分チェックできる求人数も多くなり、豊富な選択肢のなかから選ぶことが可能です。
転職エージェントでは転職活動のサポートもしてくれるので、働きながらの転職もスムーズに進められるでしょう。
建築業界で転職をする際の注意点
建築業界で転職する際の注意点も確認しておきましょう。
転職する理由を明確にする
建築業界での転職活動を始める前に、理由を明確にしましょう。
今の職場が嫌、なんとなく疲れたといった理由だけでは、転職先選びに失敗してしまう可能性が高いです。
モチベーションが低下している状態で転職しても、同じような理由でまた仕事が嫌になってしまうでしょう。
何が不満なのか、どんな働き方をしたいのか、今の職場ではなぜ実現できないのかを明確にすれば、おのずと転職活動の道も開けてくるでしょう。
妥協できる条件も考えておく
求人を見る際はさまざまな条件をチェックする必要がありますが、妥協できる点も考えておきましょう。
家族を養っていくために年収アップは譲れない、その分年間休日日数が減るのは仕方がないなど、理由も明確にしておくとより後悔しない転職ができます。
反対に、心身の健康を守るために年収が下がっても休日や福利厚生が充実した転職先を選びたいという考え方もいいでしょう。
年収がダウンする可能性がある
転職後は、今よりも年収がダウンする可能性があることを理解しておきましょう。
経験者であっても、転職直後は年収が下がる可能性があります。
未経験の職種に転職する場合は、大幅な年収ダウンも考えられます。
ただし、その職種で活躍して実績を残し、長く働けば、待遇は上がっていきます。
不安な方は、面接時に年収や評価制度について確認しておきましょう。
異職種にも目を向ける
建築業界は、知識があれば異職種にもチャレンジしやすいです。
今の職種に縛られすぎることなく、違う業種や職種にも目を向けてみましょう。
建築業界では、大手のインフラを扱う企業や新築住宅の建設を行う企業の求人数は減りつつあります。
一方で、リフォームや設備の工事、再開発のための総合建設業などの求人が増えています。
建築の仕事のほか、住宅メーカーの仕事もたくさんあります。
自分のこれまでの経験と得意なことを照らし合わせ、別の職種にチャレンジしてみることもおすすめです。
建築業界は転職しやすい！今すぐ準備を始めよう
建築業界には転職のチャンスが多数あります。
働き方改革が進み、時間外労働などの制限が強まれば、より多くの求人が増えていくことでしょう。
自分のこれまでの経験や培ってきたスキルを活かして、転職先を探してみましょう。
転職活動をいつでもスタートできるよう、転職の条件や昨今の転職市場の動向などを逐一チェックしておくことも大切です。